2013年11月09日

『月花の歌姫と魔技の王IV』

翅田大介 先生が贈る「科学」と「魔法」の力を併せ持つ少年の物語。第4巻は黒の森に
おいて発生する人と幻想種との避けられない戦争を「復讐」という想いを通じて描きます。
(イラスト/大場陽炎 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup/detail/499.html


会話の端々から“ベルンハルト”が判断した“ライル”という人物像。英雄ではなく、
途方も無い己の理想を追い求める愚者と位置づけたのが興味深い見識でした。そこに
あてがわれようとした“ツェツィーリア”が遂に腹をくくったところも印象に残ります。

好意を寄せられる女性が増える中、“ライル”に降りかかる突然の不幸。“マリーア”や
“ルーナリア”、“イルザ”が意気消沈する間にも人と幻想種の争いの火種を止める人も
手立てもなく──という絶望的な状況を覆したのは? というのが最大の焦点。

想いに応じない“ライル”の胸の内、そこに根ざすものがようやく明らかとなりました。
それに対する「彼女」の反応が実に容赦ない。女心を知らぬ彼への制裁と見ればそれも
また致し方ない所で。ここで切れてもいい終わり方なので次巻が出るのか気になります。

posted by 秋野ソラ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル