2013年11月30日

『人生 第6章』

「アニメ化企画進行中」の報告に沸く 川岸殴魚 先生の人生相談ライトノベル第6巻。
聖夜を前に“彩香”とその宿敵“香織”の対立に巻き込まれる“勇樹”たちを描きます。
(イラスト/ななせめるち 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514490


口絵のコスチューム・リレーが実に肉々しいですね。目の保養によろしいかと思います。
“香織”の絢爛なクリスマスパーティに対抗意識を燃やす“彩香”も大人げないと思い
ましたが、パーティそのものにひがむ“朋子”先生のほうがよっぽど、と思いました。

仕方なく「第二新聞部」のメンバーなりのパーティを考えることになった“勇樹”たち
を横目に“絵美”がスランプに追い詰められますが、斜め上の理由で回避に成功します。
改めて彼女のまともじゃない側面が浮き彫りとなった形です。絵心以外の犠牲が大きい。

“いくみ”の「脱力モード」に手を焼く“ふみ”の様子が素晴らしかった。彼女たちの
恋愛模様としても「デート」という言葉が浮上するくらいの進展は見られるので今後に
期待ということで。パーティの結果については推して知るべし、でございますね(苦笑)。

posted by 秋野ソラ at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年11月29日

『七人ミサキも恋をする』

丸山英人 先生が贈る新作はほんわか愉快な異色ラブコメ。怪異「七人ミサキ」に憑かれた
少年が可愛くて魅力的な美少女7人の悪霊を前に生き残るために足掻く物語を拝読です。
(イラスト/かれい 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866110-2/


とり憑いた相手を呪い殺すことで新たな「七人ミサキ」の悪霊として加え、それまで居た
悪霊は古い順に成仏していく。その縛りがある悪霊たちの1人“郁”が、憑いた相手の
“伊吹”に恋をしてしまったら? という矛盾がドタバタな展開を呼び込みます。

話の筋としては「恋する“伊吹”を呪い殺すなんてとんでもない」と力説する“郁”と
「またいつ波長が合う相手が見つかるか分からないし、成仏する機会を逃したいくない」
と呪殺を強く主張する“初希”との板挟みになる“伊吹”少年が葛藤していく流れです。

有名な怪異を題材としておりますが怖い要素は全く無く、悪霊とデートしちゃったりする
“伊吹”がいつの間にか彼女たちに情を移したりするアットホームな展開が見られます。
“初希”の棘々しさも些細なことで解決したりしますし。あと“郁”の愛が重い(苦笑)。

posted by 秋野ソラ at 01:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年11月28日

『Buster-Do!(バスタード!)』

小林三六九 先生が贈る新作は戦う少年少女を描く王道バトルノベル。世界の脅威《バグ》
と戦う能力者《バスター》育成校の中で最下位の少年が最重要ミッションに挑む物語です。
(イラスト/TwinBox)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866148-5/


「それを言っちゃあ、おしまいだ」──バスターの戦いが「バスタード」というエンター
テインメントへと変遷し、才能があるバスターがもてはやされる昨今。落ちこぼれコンビ
“相川”と“光太”は事あるごとにその差を目の当たりにし、やる気なくそう嘯きます。

そんな中、とある理由から一線を退いたかつての「バスタード」覇者である“静句”と
直接対決をさせられ、彼女の注目を一身に浴びる“光太”が受けた「依頼」。最下位の男
と揶揄される彼が彼女以外からも視線を集めることになります・・・仮面バスターとして。

嫌々ながらも引き受けた「仮面バスター」という存在が《バスター》の秘められた暗部に
迫るとき、“光太”がどんな道を選ぶのかがポイントです。彼に翻弄される“朱音”や
風紀委員会とのやりとりも仮面モノとしてツボを押さえていて楽しめたと感じています。

posted by 秋野ソラ at 00:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年11月27日

『今日からかけもち四天王! 〜ネトゲの彼女はボスでした〜』

高遠豹介 先生が贈る新作は青春ネトゲ・ラブコメ。勇者軍と魔王軍に分かれて覇を競う
ネットゲームにて勇者と魔王の事情を知ってしまった少年が一人二役の活躍を見せます。
(イラスト/こーた 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866108-9/


システムからの意味不明な質問に答えることでプレイヤーの職業が勝手に決まる設定で
料理人となった主人公“理央”。ネトゲどころかパソコン関係の知識も皆無な彼がその
職業に目をつけた勇者“麻未”の推挙で彼女の親衛隊になるという羨ましい展開。

職業が気に入らなければやり直せますが、勇者と魔王だけは死ねばアカウント消滅という
システムで、“麻未”が抱える想い故にそれを阻止しようと頑張る“理央”。そんな時に
現れた転校生、かつての幼馴染である“亜梨沙”が魔王であると知ったからさあ大変。

どちらもおろそかに出来ない彼が思いついた手段、それが「一人二役」という役回り。
勇者軍と魔王軍の全面衝突も迎える中で一か八かの綱渡りに挑む“理央”の孤軍奮闘
ぶりに注目です。渦中にて何もかも見据える妹“凛子”の振る舞いがお気に入りです。

posted by 秋野ソラ at 00:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年11月26日

『エスケヱプ・スピヰド 伍』

九岡望 先生が贈る神速アクション、第5巻は《蜻蛉》“竜胆”の蘇生により「鬼虫」と
「甲虫」の戦いが激化していく中、“九曜”が更なる成長そして進化を遂げていきます。
(イラスト/吟 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866123-2/


「鬼虫」側の面々について過去のエピソードを添えて現実との差異を見せつけてくる点が
効いてきていると感じました。特に“楓”。“楓”に対する推測は確実視できるだけに
物悲しさはひとしお。“巴”の過去も中々に重かった。今も大変な目に遭ってますが。

「甲虫」側は“静馬”と“夕馬”の対面に始まり、「過去」に囚われた人々という背景を
印象づける場面や言動がポイントになるかと思います。“日足”と“久留守”の思いの
ズレがどう影響してくるかと思いきや、こちらも思いも寄らぬ事態に直面しております。

思いも寄らぬ、と言えば“叶葉”にとって信じられず呆けるほどの事実に直面するシーン
もありました。「鬼虫」「甲虫」入り乱れての戦闘で手に汗握る所で、“九曜”と《蜂》
のコンビネーションが再び見られたことが新たな戦いを予感させる展開かと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル