2013年10月31日

『天使の3P!≪スリーピース≫×2』

蒼山サグ 先生が贈るロリポップコメディ、第2巻は「リトルウィング」を守るために演奏
活動を続ける“潤”たちの前に、今後を左右する繊細で複雑な事情と人物が現れます。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866025-9/


1巻が刊行されてから約1年4ヶ月が経過。そんなに経ってましたっけ? というのが
率直な印象です。『ロウきゅーぶ!』は本編が終了しましたが、別冊として何か出そうな
雰囲気ですので刊行ペースが戻るとしても劇的に回復はしないかな、とか思ったり。

閑話休題。内容としては相変わらず小学生相手に何やってんの、というかもっとやって
くださいお願いします的なことも散々やっていますが、「家族」が離れ離れになるかも
知れない状況にどう向き合って答えを出すか悩む少年少女の繊細な機微を描いています。

最終的な落とし所はご覧あれ、というか本作のテーマを活かしたものになっております。
怪我の功名とでも言いますか、悩んでいたバンド名もようやく決まりましたし。なんて
言っていたら遂に横槍が入ってきて“響”としては悩ましいところで次巻に続きます。

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2013年10月30日

『アクセル・ワールド15 ―終わりと始まり―』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ第15巻。攫われた《スカーレットレイン》を助ける為、
そして「加速研究会」と「ISSキット」に決着をつけるべく“ハルユキ”たちが動きます。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866005-1/


・・・ハイ、ということでそんなに早く解決していたらここまで巻数は進んでません。という
ことで過去に出てきたあんな方やこんな人が再登場して“ハルユキ”たちとの因縁の深さ
を見せつけられた気がします。もちろん、その理由付けはされておりますが。

「ポイント全損したバーストリンカー」に対する扱いの真実、そこに絡む「加速研究会」
の動きについて“タクム”が類推してくれましたが、そんな仕掛けになっている理由は
はさておき、加速世界においては終わりのない人たちだな、という印象が残ります。

「ISSキット」本体は思いもよらぬ大技で何とか凌げたから良かったものの、もう一方は
またヘンなヤツが出てきてしまってどうするのコレ状態。巻末マンガを見て思わずクスッ
というか苦笑い。とりあえず“メタトロン”様の言動が可愛かったので良しとします。

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2013年10月29日

『強くないままニューゲーム2 Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー』

入間人間 先生が贈るシリーズ第2巻。ゲームクリアの先にあったのは新たなステージ。
絶望感を味わう間もなく、新しく導入された「スキル」を活かしニューゲームに挑みます。
(イラスト/植田亮 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866007-5/


「A」が付く側と「B」が付く側とで話の流れに顕著な違いが出ていることがようやく見えて
きました。その違いが一番大きいのは“敷島”。“藤”に対する気持ちとしては同じだと
思いますが、明らかに「B」のほうが病んでいます。能力も高いだけに手に負えません。

対する“藤”としては、上手く出来ないながらも自分の信条を貫いて突き進むのが「A」、
その信条を貫く力もなく為す術もないのが「B」。後者の場合だと後々本格的に壊れる
ことが予想されるだけに気がかりで仕方がありません。

ゲームであるからにはいずれ終わりも来ると信じたい。そこで効いてくる価値観の違い、
と安易に片付けるのも構いませんが「大切にするもの」の決定的な違いがエンディング
にも響くと推察するのは容易。「B」側がどうバッドエンドっぽくなるか気になる所です。

posted by 秋野ソラ at 00:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年10月28日

『ヴァリアブル・アクセル 2』

七条剛 先生が贈る最弱無敵の未来超越バトル、第2巻は他班から因縁をつけられたり、
突然の来訪者に困惑したり、新たな事件に巻き込まれたりする第九班の様子を描きます。
(イラスト:四季童子 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375220.html


逮捕そして説教、という流れは確定なんですかね(苦笑)。今回登場した“柚結花”の
思惑、親友に起こった問題の背景にある「強くないこと」を認めない世界そのものへの
憎悪が良い方向に昇華できたのが良かったです。“咲良”としては複雑でしょうけど。

質より量を目指す荒くれ集団となった第四班に吹っかけられた集団戦「戦術演習」への
対策として“柚結花”が教官として名乗りを上げてくれたおかげで“和久”と“咲良”の
チームワークも強化されました。それが早速、活かされる破目に陥るワケですけど。

今回の事件で明るみになった「青い薬」、そして「赤い薬」という存在。登場すれば万事
力ずくでねじ伏せることが可能な“小夜”が抱える厄介事との関連、そして“藤二”との
因縁が見えてきたところで緊張感が高まってきました。次巻の展開が気になる所です。

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2013年10月27日

『放課後四重奏(カルテット) 3』

高木幸一 先生が贈る青春ラブコメ四重奏、第3巻では“灰堂”と恋仲になることを望む
“菜花”たちがSL会の旅行を通じてどう関係を変化させていくのか、注目の展開です。
(イラスト:ぜろきち 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375497.html


選ぶのか、選ばないのか。“心月”に“詩織”に“深樹”に“峰”、4人から好意を寄せ
られている“灰堂”が気付かないふりをして気付いてしまったとあるきっかけ。ぜんぜん
ロマンチックではない告白タイムも「らしい」と言えばらしい2人かも知れません。

その後の、選ばれなかった女性陣の心情、機微にも触れているところがポイントと言える
でしょうか。祝福する気持ち、悔しいと思う気持ち、その他ぐるぐると胸の内を巡る想い
を初恋の思い出として昇華していこうとする様子がいじらしくもあります。

晴れて恋人同士となってSL会のメンバーからも認められた2人ですが、心折れたままでは
いられないのが彼女たちの強さの証。諦めきれない気持ちが更なる波乱を呼ぶことは必至。
それでも最高の関係でい続けられる皆であることを祈念して完結を祝いたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル