2013年10月31日

『天使の3P!≪スリーピース≫×2』

蒼山サグ 先生が贈るロリポップコメディ、第2巻は「リトルウィング」を守るために演奏
活動を続ける“潤”たちの前に、今後を左右する繊細で複雑な事情と人物が現れます。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866025-9/


1巻が刊行されてから約1年4ヶ月が経過。そんなに経ってましたっけ? というのが
率直な印象です。『ロウきゅーぶ!』は本編が終了しましたが、別冊として何か出そうな
雰囲気ですので刊行ペースが戻るとしても劇的に回復はしないかな、とか思ったり。

閑話休題。内容としては相変わらず小学生相手に何やってんの、というかもっとやって
くださいお願いします的なことも散々やっていますが、「家族」が離れ離れになるかも
知れない状況にどう向き合って答えを出すか悩む少年少女の繊細な機微を描いています。

最終的な落とし所はご覧あれ、というか本作のテーマを活かしたものになっております。
怪我の功名とでも言いますか、悩んでいたバンド名もようやく決まりましたし。なんて
言っていたら遂に横槍が入ってきて“響”としては悩ましいところで次巻に続きます。

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2013年10月30日

『アクセル・ワールド15 ―終わりと始まり―』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ第15巻。攫われた《スカーレットレイン》を助ける為、
そして「加速研究会」と「ISSキット」に決着をつけるべく“ハルユキ”たちが動きます。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866005-1/


・・・ハイ、ということでそんなに早く解決していたらここまで巻数は進んでません。という
ことで過去に出てきたあんな方やこんな人が再登場して“ハルユキ”たちとの因縁の深さ
を見せつけられた気がします。もちろん、その理由付けはされておりますが。

「ポイント全損したバーストリンカー」に対する扱いの真実、そこに絡む「加速研究会」
の動きについて“タクム”が類推してくれましたが、そんな仕掛けになっている理由は
はさておき、加速世界においては終わりのない人たちだな、という印象が残ります。

「ISSキット」本体は思いもよらぬ大技で何とか凌げたから良かったものの、もう一方は
またヘンなヤツが出てきてしまってどうするのコレ状態。巻末マンガを見て思わずクスッ
というか苦笑い。とりあえず“メタトロン”様の言動が可愛かったので良しとします。

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2013年10月29日

『強くないままニューゲーム2 Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー』

入間人間 先生が贈るシリーズ第2巻。ゲームクリアの先にあったのは新たなステージ。
絶望感を味わう間もなく、新しく導入された「スキル」を活かしニューゲームに挑みます。
(イラスト/植田亮 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866007-5/


「A」が付く側と「B」が付く側とで話の流れに顕著な違いが出ていることがようやく見えて
きました。その違いが一番大きいのは“敷島”。“藤”に対する気持ちとしては同じだと
思いますが、明らかに「B」のほうが病んでいます。能力も高いだけに手に負えません。

対する“藤”としては、上手く出来ないながらも自分の信条を貫いて突き進むのが「A」、
その信条を貫く力もなく為す術もないのが「B」。後者の場合だと後々本格的に壊れる
ことが予想されるだけに気がかりで仕方がありません。

ゲームであるからにはいずれ終わりも来ると信じたい。そこで効いてくる価値観の違い、
と安易に片付けるのも構いませんが「大切にするもの」の決定的な違いがエンディング
にも響くと推察するのは容易。「B」側がどうバッドエンドっぽくなるか気になる所です。

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2013年10月28日

『ヴァリアブル・アクセル 2』

七条剛 先生が贈る最弱無敵の未来超越バトル、第2巻は他班から因縁をつけられたり、
突然の来訪者に困惑したり、新たな事件に巻き込まれたりする第九班の様子を描きます。
(イラスト:四季童子 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375220.html


逮捕そして説教、という流れは確定なんですかね(苦笑)。今回登場した“柚結花”の
思惑、親友に起こった問題の背景にある「強くないこと」を認めない世界そのものへの
憎悪が良い方向に昇華できたのが良かったです。“咲良”としては複雑でしょうけど。

質より量を目指す荒くれ集団となった第四班に吹っかけられた集団戦「戦術演習」への
対策として“柚結花”が教官として名乗りを上げてくれたおかげで“和久”と“咲良”の
チームワークも強化されました。それが早速、活かされる破目に陥るワケですけど。

今回の事件で明るみになった「青い薬」、そして「赤い薬」という存在。登場すれば万事
力ずくでねじ伏せることが可能な“小夜”が抱える厄介事との関連、そして“藤二”との
因縁が見えてきたところで緊張感が高まってきました。次巻の展開が気になる所です。

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2013年10月27日

『放課後四重奏(カルテット) 3』

高木幸一 先生が贈る青春ラブコメ四重奏、第3巻では“灰堂”と恋仲になることを望む
“菜花”たちがSL会の旅行を通じてどう関係を変化させていくのか、注目の展開です。
(イラスト:ぜろきち 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375497.html


選ぶのか、選ばないのか。“心月”に“詩織”に“深樹”に“峰”、4人から好意を寄せ
られている“灰堂”が気付かないふりをして気付いてしまったとあるきっかけ。ぜんぜん
ロマンチックではない告白タイムも「らしい」と言えばらしい2人かも知れません。

その後の、選ばれなかった女性陣の心情、機微にも触れているところがポイントと言える
でしょうか。祝福する気持ち、悔しいと思う気持ち、その他ぐるぐると胸の内を巡る想い
を初恋の思い出として昇華していこうとする様子がいじらしくもあります。

晴れて恋人同士となってSL会のメンバーからも認められた2人ですが、心折れたままでは
いられないのが彼女たちの強さの証。諦めきれない気持ちが更なる波乱を呼ぶことは必至。
それでも最高の関係でい続けられる皆であることを祈念して完結を祝いたいと思います。

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2013年10月26日

『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)2』

海空りく 先生が贈る学園ソードアクション、第2巻は“ステラ”との関係が進展しない
中で剣士としての誇りと性分にその身を費やす“一輝”が新たな死闘を繰り広げます。
(イラスト:をん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797375480.html


「最後の侍(ラストサムライ)」と呼ばれた稀代の天才剣士“絢辻海斗”の娘にしてその
実力に伸び悩む“絢瀬”が“一輝”の元に弟子入り。手取り足取り太もも触りと恋人のこと
もそっちのけで“ステラ”も気が気じゃない、というかやきもきする日が続きます。

しかし“一輝”にもその気が無いワケではなくて、すったもんだの末にキスまでこぎつける
あたりは運が良いやら抜け目が無いやら。そうしたら今度は“絢瀬”の様子が突然変わって
しまって、しかも罠に掛けられてしまい“一輝”としては悔しいやらやるせないやらで。

“絢瀬”との対峙、七星剣武祭ベスト8の“蔵人”との対峙、そして“海斗”の一戦。
全て剣士としての生き様が魅せる、刀と刀がぶつかることで成立する会話の数々でした。
そして締め括りで披露された“珠雫”の強さが意味する所とは。次巻も気になる展開です。

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2013年10月25日

『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。3』

藤まる 先生が贈る人格乗っ取られ青春コメディ、第3巻は“秋月”の命と引換えに“光”
を生き返らせる可能性を提示された二人が悩みに悩んだ末、一つの選択肢を選びます。
(イラスト/H2SO4 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866024-2/


二心同体の生活を送る人たちが他にも居る、それも同居してきた方の人物を生き返らせる
方法を知っているということで俄然前のめりになる“秋月”が何故かミッション攻略の
日々に明け暮れるというトンチンカンな流れに。もちろん、その意味はありますが。

「どちらが残るのか」という究極の二択に対して“千秋”たちが、そして“秋月”たちが
導き出した答えも自然とそうなる流れが出来ていて良かったですし、“秋月”と“光”の
思わぬ駆け引きも見ることができて本当に心で繋がっている二人だと感心させられました。

黒いローブの人物は結局のところ何がしたかったのか、という疑問は晴れませんでしたが
ちょっぴり切なくて、けれど胸に温かい気持ちが残る物語を読ませていただいたという感
があります。3巻で終わるのも勿体無い気はしますがこれはこれでアリな結末でしょう。

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2013年10月24日

『シスターサキュバスは懺悔しないIII』

折口良乃 先生が贈る人外ハーレムコメディ、第3巻は不死者の少女を懺悔室の客人として
迎えた“エイク”たちが村全体を巻き込む騒動と波乱を呼び込み解決するまでを描きます。
(イラスト/KeG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866004-4/


最初のプロローグはそういうことだったんですね、と言いながらエピローグではそうでも
無い一面も覗けるし案外テキトーな不自由さ。“メル”と呼ばれるゾンビに秘められた謎
と秘められた想い、その顛末はぜひ読んで確かめて頂きたい所。今回はちょっとイイ話。

それにしてもユニコーンの“キル・エ”が実にダメ人間、というかダメ聖獣、いや性獣。
彼のために開かざるを得なかった「美処女コンテスト」にて“シルヴァ”と“ジェシカ”
の頂上決戦に決着が・・・つくくらいならこの話もここまで続いてないですよねってことで。

“メル”をジェントに、そして教会へと縁をつないだ錬金術師の“サキ”。背負ったもの
の重み故にやっていることは非常識的ですが、考え方は存外にまともでしたので今後また
どこかで話をつなげにやってくることを期待したい所。次巻も楽しみなシリーズです。

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2013年10月23日

『魔法科高校の劣等生(12) ダブルセブン編』

佐島勤 先生の大人気Web小説が遂にアニメ化決定。第12巻から2年生に進級した“達也”
と“深雪”が新しい環境と状況、そして新入生に平穏ならぬ日々を送る新展開を見せます。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866003-7/
http://mahouka.jp/


“深雪”のガーディアン候補として静かに乗り込んできた“水波”にはひとまず動きなし。
“達也”のために新設されたとも言える魔法工学科に移動した彼のことを「ウィード」と
蔑んではばからない“七宝”と“七草”の新入生、とりわけ前者の“琢磨”に難あり。

明らかに負け犬としか言いようの無い彼の的外れな威勢ぶりに垣間見える反魔法主義者の
影。その先方たる“神田”議員のパフォーマンスを逆手に非武力で返り討ちにしてみせた
“達也”の手腕は相変わらずの凄さ。“琢磨”のフラストレーションも高まるばかりで。

マスメディアによる反魔法師報道が顕著になる中、その意図に気付く者もあれば裏に触れる
者もあり、中でも“達也”は過去の因縁に巻き込まれる始末。その災禍が降りかからない
ことを願う彼の気持ちは決して報われることが無いであろう次巻の展開が気になります。

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2013年10月22日

『ブラック・ブレット6 煉獄の彷徨者』

TVアニメ化が決定した 神崎紫電 先生の大人気近未来ヒロイックアクション、第6巻は逃走
を続ける“蓮太郎”と“火垂”が様々な思惑をはねのけて遂に事の真相へと辿り着きます。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866008-2/
http://www.black-bullet.net/


近年、稀に見るダークさと展開のシビアさを見せる本作をアニメとしてどう魅せてくれる
のか気になる所ですが、今巻でもその趣きは変わりません。これまで続いてきた逆境の数々
を踏まえての“火垂”のセリフ、そして 鵜飼 先生の挿絵が極大の悲哀を誘います。

度重なる刺客との激戦に辛勝し、「五翔会」の陰謀も少しずつ明らかになって希望の光が
見えてきたかと思えばかつての戦友に得物を向けられ、と泣きっ面に蜂な“蓮太郎”の
苦心を“多田島”が苦悩の末に汲み取ったのには思わず歓喜の声を上げたくなる程でした。

今回の騒動においても犠牲は数多く付き纏いましたが“蓮太郎”の行動が報われた点には
救われた、という思いが強いです。これまでの想いの反動もあってか、“木更”に対して
一つ線を越えてしまった“蓮太郎”の選択が互いの生き様にどう影響するのか、注目です。

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2013年10月21日

『ストライク・ザ・ブラッド9 黒の剣巫』

TVアニメが放送開始となっている 三雲岳斗 先生の大人気学園アクションファンタジー、
第9巻は“紗矢華”の救出劇が絃神島の存亡を賭ける大騒動へと繋がる顛末を描きます。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-866023-5/
http://www.strike-the-blood.com/


“古城”の失言が重なったにしても、非常事態にも関わらず素直に血を吸わせてあげない
“雪菜”が可愛いのなんの。そんな彼女たちの本音を引き出す“結瞳”がいい仕事をして
いました。“雪菜”としてはまだまだ素直になれないお年頃、というか関係が続きます。

今回登場した“結瞳”はその身に宿した能力ゆえに実に不遇な境遇に見舞われてきた少女。
彼女を助け出した“紗矢華”の選択肢は正しかったのか、という疑念がつきまといますが
最後に見せた幸せいっぱいな笑顔からすると結果オーライと言って良いのかも知れません。

注目すべき点としては“浅葱”という存在の特異性が明らかになった、ということ。それを
受けて「絃神島」という存在の異常性がより際立ったと思います。“戦車乗り”のキャラが
イイ味を出していて良かったです。“古城”の受難はいつまで続くのか続きが楽しみです。

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2013年10月20日

『千の魔剣と盾の乙女11』

川口士 先生が贈る魔剣ファンタジー、第11巻は“ホルプ”復活を契機に魔王城攻略戦への
遅ればせながらの参戦へ意欲を見せる“ロック”たちが間に合うか否かが焦点となります。
(イラスト:アシオ 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804482


カバーを外しての アシオ 先生のイラストが笑みを誘います。そんな“バルトゥータス”
が再び剣を交えることとなった、“サーシャ”の体を乗っ取る“ケンコス”の思惑には
驚きを隠せませんでしたが、そこから推測される仮定に望みを託したい情勢が続きます。

一方、回り道となるかショートカットとなるか賭けに出た“ロック”たちですが、復活
して少し性質の変わった“ホルプ”の、“ロック”に対するチュートリアルが後の激戦
で活きてくるとは「なかなか綺麗に繋げてきますな」と感心するところで。

共に戦うものとして常に指導を怠らない“ホルプ”との連携も更に密となった“ロック”
が“バルトゥータス”と肩を並べて戦えるかどうか、クライマックスを前に師匠が弟子を
試すという事態を見守るしかない“エリシア”たちの心中や如何に、で次巻に続きます。

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2013年10月19日

『ロムニア帝国興亡記I ─翼ある虎─』

舞阪洸 先生が「ファンタジア文庫」にて贈る新シリーズも戦記ファンタジー。うつけ皇子
と称される“サイファカール”が希代の英雄として立つ過程を描く物語を拝読しました。
(イラスト:エレクトさわる 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301306000184


『落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国』、『夜姫と亡国の六姫士』と読ませていただいて
おりますが、いずれも戦記ファンタジーというジャンルでしかも3シリーズを並行で進行
させていくという事実にただただ驚嘆と賞賛の念が絶えません。

その世界の人間が過去の歴史を振り返る際に小説の体裁をとった、という歴史書を紐解く
ような話運びが特徴です。「幕間」を挟んで言い訳を入れたりできるのが特徴と言える
でしょう。その割にはノリとしては3シリーズ中で一番軽いような気がします。

そう感じた理由としては、“ステラ”の独白に見える「チョロい感」がそうさせているの
だと思うのですけど。とは言え、“サイファカール”が少ない手駒から知恵を絞って困難
極まる事態を打破していく展開には期待が持てるシリーズとお見受けしました。

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2013年10月18日

『僕と彼女がいちゃいちゃいちゃいちゃ(3)』

風見周 先生が贈る青春いちゃラブコメ。第3巻は“吹雪”の曾祖母である“氷雨”の
登場によって合宿イベントが発生し、“愛火”との関係にも新たな転機が訪れます。
(イラスト:高品有桂 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1071


“佐寺”さんは相変わらずエロいですね。“六連”も含めて“由吾”に対する印象の変化
があからさまに見られていますので“吹雪”も“愛火”も気が気ではない、という状況。
「恋愛心理研究会」内部での恋の駆け引きは一筋縄ではいかないようです。

“愛火”といちゃいちゃする姿を見て思うところのある“吹雪”が“由吾”求める要求も
徐々に上がっていき、“愛火”の心中にある“由吾”へのとある感情も膨らんでいく。
“由吾”が“愛火”にしてきたことの意味の軽薄さに気付かされるところが見どころかと。

海で存分にいちゃいちゃするシチュエーションを堪能した次は・・・と思ったらここで完結。
“吹雪”にとっては学生時代だけの淡く切ない思い出として〆られてしまうのは実に残念
ではありますが、風見 先生はすっかりラブコメの人だと再認識させられた作品でした。

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2013年10月17日

『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 10』

鈴木大輔 先生が贈るブラコン妹ラブコメ、2桁の大台に乗る第10巻は学園祭「リリアナ祭」
の準備に追われる中で、会長でも手を焼く実行委員長にも振り回される日々が訪れます。
(イラスト:閏月戈 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/1072


“アナ”との夫婦漫才は気心知れた間柄、というものが存分に発揮されたやりとりの応酬。
それにかこつけて結婚したいという意志をあからさまに見せつける“アナ”のあざとさと
告白した後で照れ隠しに徹するいじらしさがポイント。確かに分かりにくい性格ですね。

実行委員にも臨時で借り出されててんてこ舞いな“秋人”に「鷹ノ宮」「有栖川」という
過去の家に関する因縁が再び降りかかり、更には叔母である“御幸”が現状視察を兼ねて
文化祭を見に来るという事態に。というか“秋人”のやり口が実にえげつなくてステキ。

会長と実行委員長の“君佳”との関係に社会人の縮図を見るかのような、そんな“君佳”
が要注意人物と告げられてもいまいちピンとこない・・・ところでしたがここでまさかの
アクシデント。生徒会が無くなるかもしれない窮地を脱する手立てはあるのか注目です。

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2013年10月16日

『クロス×レガリア 双貌の王』

三田誠 先生が贈るシリーズ第6巻。リコの後輩からボディーガードの依頼という身の丈に
合った仕事に浮かれる“馳郎”へ白鳳六家の新たなお家事情が降りかかってきます。
(イラスト:ゆーげん 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=321307000153


今巻は“馳郎”の物語、というよりは“ジン”のために在る物語と見たほうがよい感じが
しました。“白”と出会って“ジン”も“ウー”も少し大人になったというか物分かりが
よくなったというか、そんな印象を受けたところです。

それと“隼人”。“ジン”との接触が何をもたらすやら、と思ったらあの結末。「空」と
いう家の者であるという縛りに抗えないでもないのでしょうが、それが身の振り方を決定
づける契機となるのであればそれも一興ということで。

“弦摩”“蔵人”“馬州”、それぞれと相対する機会を経てどうすれば良かったのか、
何が正しかったのかを考えながら、それでも前を向く“馳郎”の思想が王たる人物の
資質なのかも知れません。“リコ”と“北斗”の不在が気になる次巻の刊行を待ちます。

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2013年10月15日

『七曲ナナミの斜めな事情 1』

雨木シュウスケ 先生が贈る新シリーズ。異世界で怪物と戦った程度に合わせて現実の願い
が叶えられるようになった人々が織り成す学園×青春×バトルストーリーを拝読です。
(イラスト:硯 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/10004.html?id=9818/26545#26706


歪んだ性格、とりわけ人間嫌いな側面が広く知られた“ナナミ”に接触を図ることとなった
“僕”の行動原理。自分自身でも持て余していたそれを、“ナナミ”のことを知っていく
うちに得心がいくまで昇華してみれば実に単純明快。大人も子供も無いのは確かです。

それにしても、無謀な戦いを続ける“ナナミ”の背景を知っていろいろとアプローチを掛け
続けていた“僕”が、その背景にある彼女の心理を知っていとも容易く突き放すあたりは
実にサディスティックでもあり、抱く信念の強さを示す彼を描写する顕著な場面でした。

《ミラー》という世界での実績が現実世界に作用するシステムの謎、“ナナミ”が救おう
とした誰も知らないクラスメイト“ムツキ”の謎、“独歌仙”との激戦を制した“僕”の
力の謎。斜め上をゆく事情が物語を今後どう動かしていくのか気になるところです。

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2013年10月14日

『銃皇無尽のファフニールII スカーレット・イノセント』

ツカサ 先生が贈るアンリミテッド学園バトルアクション、第2巻は自身をドラゴンだと
称する少女の登場と、彼女から“悠”へのお嫁さん宣言で騒然となる所から始まります。
(イラスト:梱枝りこ 先生)

http://lanove.kodansha.co.jp/10004.html?id=9818/26545#26705


“ティア”は人なのか、ドラゴンなのか。彼女の言動、過去の経歴が示すちぐはぐな印象
が“悠”たちを困惑させます。その中でいろいろと頭を悩ませるのが“深月”。公私に
亘り“悠”にくっつく様子を見せつけられるのだからたまったものではありません。

もちろん“イリス”もやきもちを焼く始末ですが、そんな彼の周囲の状況を見て“深月”
が吐露した過去から連なる想いが実に切ない。それがまた“悠”が犠牲にした彼方の記憶
に起因している、というのだからその切なさに拍車が掛かるというものです。

「D」という存在の辿るもう一つの末路。ドラゴン信奉者団体「ムスペルの子ら」、その
リーダーである“キーリ”が“悠”の前に姿を現してそれを示す。死闘の後、彼女が独り
ごちたセリフも不穏当なものばかりで“悠”は大丈夫なのかと心配になる今日この頃です。

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2013年10月13日

『アーク・ブラッド2 方舟都市の巫女』

榊一郎 先生が贈る、コールドスリープにより西暦5012年に目覚めた少年“明久”とその
妹“朱乃”が辿る運命を描く物語。第2巻も花嫁候補との交流がポイントとなります。
(イラスト:倉嶋丈康 先生)

http://www.c-novels.com/book/2013-09-25-1176.html


ようやく目覚めた“朱乃”に対しても自分の妹のように接してくれる“ルコット”にまず
話の軸が移ります。その気はない、と嘯いた彼女ですがとある事件で“明久”が示した
命懸けの行動に心揺れ動く“ルコット”も少しは気持ちの変化が訪れたように思います。

妹つながりで“ミスズ”の妹“エリンシア”が登場。互いが抱くコンプレックスを異邦人
故の自由な発想をもとに解消する糸口を導いた“明久”に公私問わず期待を寄せることを
決めた“エグゼルド”に応えられるか。ハーレム化の条件がまた一つ整っていきます。

“明久”と感覚を共有することで「強化外装機官」に見られる変化が意味するのは子をなす
それと似たものなのかどうかが今後注目すべきところになりそう。あとは“ベルレッタ”が
抱く心の闇の深さが物語にどう作用していくか、解消の余地があるのかが気になる所です。

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2013年10月12日

『アルシャードセイヴァーRPGリプレイ ふたりの魔王』

「FB Online」掲載分に書下ろしを加えて贈る たのあきら 先生/F.E.A.R. のリプレイ集。
声優の 酒井香奈子 さんをプレイヤーに加えて偽りの世界と悲恋のシナリオに挑みます。
(イラスト:ぽぽるちゃ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_08


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  蒼次郎:そうだよな。だから、これまで任務でいろんな学校を渡り歩いても、
      友達を作らずにがんばってきたんだよな。
  流々子:・・・・・・・・・・・・。
  蒼次郎:奈々雄くんを助ける、そのために。
  流々子:・・・・・・ええ、そうね。
  蒼次郎:初めて東雲さんの本音に触れた気がする・・・・・・と、思ったここで、オレの
      指輪のシャードが輝く。その輝きをじっと見て、本気でこう思う。
      東雲さんの願いを叶えてあげたい。何か手はないのか・・・・・・答えてくれ、
      シャード! 《運命の予感》を使用!
  一同:おおお!
  藤善:蒼次郎殿△!
  レン:「殿さん」ってちょっと間抜けだね(笑)。
 _____________________________________


酒井香奈子 さんが演じる“流々子”の複雑な胸中を 田中信二 先生が演じる“蒼次郎”が
汲んでシナリオ解決の鍵を掴む流れ、実に見事でした。クイックスタートにて生まれた
キャラクター同士がその内面を掘り下げていく展開としても良かったと思います。

「ふたりの魔王」は電源系ゲームのRPG要素をギミックとして取り入れた面白いシナリオで
名前に意味がある理由も納得の展開。「交差する過去」は 齋藤幸一 先生が演じる“藤善”
の過去が思わぬところに繋がる、短めながらも見せ場の多いシナリオでした。

鈴吹太郎 先生が演じる“レン”がすっかりお祭り要員になってしまいアピールする所が
少なかったと感じるところはあるものの、“藤善”の「はたらきたくないでござる」的な
グータラぶりがそれを補ってくれたようにも思います。総じて楽しませてもらいました。

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