2013年09月24日

『鮎原夜波はよく濡れる』

『C3 -シーキューブ-』を完結させた 水瀬葉月 先生が次に贈るのは濡れ透けアクション。
水に沈んだ世界に迷い込んだ少年と水精霊の戦士として戦う少女との関わりを描きます。
(イラスト/白井鋭利 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891915-9/


「タイトルが通らない可能性が・・・」とか編集部内で議論を呼ばせるあたりがまずステキ。
エログロ描写に特徴のある作者ですので、そこかしこに見られる濡れ透け表現の艶かしさ
については自信を持って「いいね!」とお伝えしたいところです。流石、の一言です。

「なぜ濡れ透けにならないといけないのか」については「ウンディーネの戦士」として水に
濡れれば濡れるほど力が得られるから、なワケですがそんな状態になっても頓着しないのが
“夜波”という少女。その頓着しない理由、というのが話を進めていく上で鍵となります。

《水の中のあの人》に助けられた“陽平”が、彼女の生き様を見て一念発起するあたりは
格好良いと思うと同時に自己犠牲が過ぎるコンビだな、と思ったりするのですが。彼の妹
という要素も絡んでくる辺りの引きが気を持たせる展開で続きが気になるというものです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル