赤月カケヤ 先生が贈る戦慄のパニックホラー。現実世界に戻ってきた“斗和”達の後日譚
は終わりではなく始まりの一歩に過ぎない。そんな絶望感を演出する第3巻の登場です。
(イラスト/しらび 先生)
【
http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514308 】
なぜ化け物、ソウルテイカーが跳梁跋扈する世界に取り込まれてしまうのか、という謎は
尽きませんが、現実世界で散々罵られてきた己の信条を胸に限られた人々だけでも何とか
生き残ろうとする“斗和”の奮闘ぶりが痛々しいです。
迫る危機を機知で乗り切ろうとするも、妹“一花”の存在や彼女を「鬼ごっこ」と称して
付け狙う「殺人鬼」という謎の人物の登場に前巻以上の苦戦を強いられる“斗和”。誰が
「殺人鬼」か、というのは早い時期に目星がつきますが・・・その結果がまた残酷です。
更にはなぜか助かり続ける“銀河”の心を抉る決定的な事実が衝撃的です。それに背負う
背景も居たたまれないものがあります。“ノマ”の立ち位置も気になりますが、まずは
圧倒的な暴力を前に起死回生の策はあるのか。次巻の展開に注目したいところです。
posted by 秋野ソラ at 00:53
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