2013年08月30日

『桃音しおんのラノベ日記1 11歳の創作活動』

『まよチキ!』などの作品で知られる あさのハジメ 先生が「講談社ラノベ文庫」に参戦。
ラノベ業界の裏側に迫る(?)青春ラブコメ、ということで読ませていただきました。
(イラスト:たにはらなつき 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/25832#26041
http://lanove.kodansha.co.jp/9906/25728.html


「風祭病」って凄いですね。匂いだけで年齢まで当てるとか人の道を外しすぎてますけど
“風祭”は“歩”の良き理解者として立場を示せているのでそこは評価して良いと思います。
顔を合わせる側の“ナツメ”としては気苦労が絶えないのでしょうけどね。

才能あふれる“汐音”を見て“歩”がどう思うか。先にデビューした“歩”を見て“ナツメ”
がどう思うか。羨ましく思い、妬ましく感じる中で作家であることの意味を見失いかける
構図からどう抜け出すのかが焦点となる物語です。“汐音”も例外ではありません。

編集ss氏とタッグを組むこともあって「MF文庫J」のノリが強い印象。その分、読みやすさ
にかけては折紙つきと言っていいでしょう。聞いたことのある業界ネタに笑みがこぼれる
場面もありましたがネタが尽きないことを祈りつつ、次巻の様子を見させてもらいます。

posted by 秋野ソラ at 01:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル