廃部寸前の部が原寸模型部として起死回生を狙う夏を描く青春エンタメ小説を拝読です。
(イラスト/紅緒 先生)
当たり前。その処分を押しつけられた模型部の“鮎美”と関わっていく中でかつての自分を
重ねた“慶介”が厭々ながらも権謀術数を巡らして彼女を擁護する側に回るまでが序盤。
実績作りとして競技会へ参加するまでが中盤。いつしか原寸模型部での活動に熱の入った
“慶介”が皆と力をあわせて一つの結果を残すまでが終盤、という流れでございました。
「ボナパルト」の活躍、まつわるエピソードといったところが琴線に触れる展開であったと
思います。生徒会長が存外、話の分かる人物であるところも興味深いと感じました。