2013年08月25日

『失恋探偵ももせ2』

岬鷺宮 先生の「第19回電撃小説大賞・電撃文庫MAGAZINE賞」受賞作にして学園青春
“失恋”ミステリ、第2巻は両思いになった“九十九”と“百瀬”のその後を描きます。
(イラスト/Nardack 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891869-5/


両思いになってからも続けることになった「失恋探偵」の活動。その依頼をこなしていく
中で積もり積もっていったお互いの疑念が再び亀裂を生んでしまう、というこれまた面倒な
展開に“志穂里”も気が気ではなかったのではないかと思います。

今回の失態、その原因は依頼人であり、相談相手でもある“荻野目”先輩が“九十九”
に指摘した内容に全て含まれていると言って差し支えないと思います。示すことへの不安と
示されないことへの不安。天秤に掛ければやはり・・・ということで。

だからこそ、その反動で見せた“百瀬”の言動が健気で、Nardack 先生の挿絵も相まって
実にいじらしいものがありました。“志穂里”も言っておりますが、もう安定飛行できる
二人になれたと思いますので心穏やかに見送らせていただきます。楽しませて貰いました。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル