では“キリト”と“アリス”が、内部では“ユージオ”がそれぞれ一つの転機を迎えます。
(イラスト/abec 先生)
心情を心の中で独白するシーンが印象に残ります。その上で“ユージオ”という人格をどう
認識していたか見つめ直した結果が実に彼らしいと思わせる機微の表れでした。
もがく彼女の姿を見て改めて世界を正す決意を示すと共に、“アリス”もまたこの世界に
疑念を抱く者として、また抗うものとして確固たる意志を示した場面もまた印象的でした。
“ユージオ”の心の闇。そこにつけこんだ“アドミニストレータ”の思惑やあの憎たらしい
元老長“チュデルキン”の鼻っ柱を挫くことは出来るのか、次巻も目が離せません。