2013年08月20日

『ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」5冊目となる第13巻は塔の外壁
では“キリト”と“アリス”が、内部では“ユージオ”がそれぞれ一つの転機を迎えます。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891757-5/


「SAO」囚われてから先、“桐人”が“キリト”としてVR世界に居ることを振り返り、自分の
心情を心の中で独白するシーンが印象に残ります。その上で“ユージオ”という人格をどう
認識していたか見つめ直した結果が実に彼らしいと思わせる機微の表れでした。

また、それを契機に“アリス”の説得、記憶の呼び覚ましを図る“キリト”が記憶の狭間で
もがく彼女の姿を見て改めて世界を正す決意を示すと共に、“アリス”もまたこの世界に
疑念を抱く者として、また抗うものとして確固たる意志を示した場面もまた印象的でした。

肩を並べる形になった“キリト”と“アリス”の前に立ちはだかることになってしまった
“ユージオ”の心の闇。そこにつけこんだ“アドミニストレータ”の思惑やあの憎たらしい
元老長“チュデルキン”の鼻っ柱を挫くことは出来るのか、次巻も目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル