2013年08月06日

『六花の勇者 4』

山形石雄 先生が贈るファンタジーシリーズ第4巻。“ドズー”の話をもとに「七人目」への
次なる対応を決める“アドレット”に“テグネウ”が人を兵器に変えた屍兵をあてがいます。
(イラスト/宮城 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/_rokka/#b04


“テグネウ”が「六花の勇者」への切り札として用意した「黒の徒花」という聖具。ただし
「在る」という情報があるだけでそれが何なのか正体は一切不明。止む無くそれが創られた
という〈運命〉の神殿へ向かう“アドレット”たち。・・・それが罠とも知らずに。

勇者たちの危機を救える情報を持つ“アドレット”と同郷の“ライナ”も今は「屍兵」と
なり、それを伝えようにも使える手段は時折微かに動かせる左腕のみ。その伝えたい意志を
どうにか汲み取った“ロロニア”も七人目扱いされて何とももどかしい展開が続きます。

そのもどかしさが招いた“ライナ”の死の間際にどうにか手に入れた「黒の徒花」の秘密。
終わってみれば勇者たちが七人目を炙り出そうとする手段と混ぜこぜになった状況からの
怪我の功名と言うべき結果ですが、これで“テグネウ”に一矢報えるのか次巻に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル