2013年08月21日

『魔法科高校の劣等生(11) 来訪者編<下>』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ、一学年度の部も上中下巻の構成で最終エピソードへ。 
下巻となる11巻は「パラサイト」のことを理解した“達也”が全ての決着をつけに動きます。
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891610-3/


“深雪”が“達也”に対して想っていること、その想いと自分の立場に悩んでいることが
窺えたのは焦点の1つかと感じました。だからこそ“リーナ”に手を差し伸べた“達也”の
意図を汲み、ライバル宣言に至ったのだと思いますし。“リーナ”は当惑気味でしたが。

その“リーナ”も手を出した「パラサイト」駆逐戦では“達也”と“深雪”の息を合わせた
これまた超常なる力が示されました。“達也”のことを感づいている“エリカ”からもその
異常さが一部他方へ伝播しており、彼の気苦労は増えるばかりと見受けられます。

「パラサイト」たちとのやりとりで“ピクシー”の特異性も明示され、目をつけてきた輩
も出てきましたが“達也”の高い交渉能力で彼女を手放す大事には至らず。けれどもその
状況を逆手にとったような事態が舞い込んできてどうなることやら。次巻も注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年08月20日

『ソードアート・オンライン13 アリシゼーション・ディバイディング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」5冊目となる第13巻は塔の外壁
では“キリト”と“アリス”が、内部では“ユージオ”がそれぞれ一つの転機を迎えます。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891757-5/


「SAO」囚われてから先、“桐人”が“キリト”としてVR世界に居ることを振り返り、自分の
心情を心の中で独白するシーンが印象に残ります。その上で“ユージオ”という人格をどう
認識していたか見つめ直した結果が実に彼らしいと思わせる機微の表れでした。

また、それを契機に“アリス”の説得、記憶の呼び覚ましを図る“キリト”が記憶の狭間で
もがく彼女の姿を見て改めて世界を正す決意を示すと共に、“アリス”もまたこの世界に
疑念を抱く者として、また抗うものとして確固たる意志を示した場面もまた印象的でした。

肩を並べる形になった“キリト”と“アリス”の前に立ちはだかることになってしまった
“ユージオ”の心の闇。そこにつけこんだ“アドミニストレータ”の思惑やあの憎たらしい
元老長“チュデルキン”の鼻っ柱を挫くことは出来るのか、次巻も目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年08月19日

『最弱無敗の神装機竜《バハムート》』

明月千里 先生が贈る新作。革命によって没落した「無敗の最弱」呼ばれる王子が新王国の
王女と衝撃的な出会いを果たす所から始まる学園ファンタジーバトルを拝読しました。
(イラスト:春日歩 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797374667.html


クーデターによって滅ぼされた旧帝国、その皇族の一人である“ルクス”が新王国から恩赦
を得て雑用王子として日々を過ごす中で時折想起するあの日の出来事、抱いていた想い。
彼の戦うスタイルに意味があることを知った時の印象が胸に強く残ります。

対する新王国の王女“リーズシャルテ”。“ルクス”にあれやこれやと見られ、知られて
少しずつ興味をしていく彼女にも抱えているものがあると知った時の切なさといったら。
その際に魅せた“ルクス”の本心とその姿勢が実に格好良く、映えるものがあります。

春日 先生の躍動感あるイラストや艶かしいイラストも見応えがあって実に良かったです。
真実を知った“クルルシファー”や過去に何かあったと思われる“フィルフィ”がこの先
“ルクス”の物語にどう関与してくるか、続きが楽しみなシリーズだと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年08月18日

『不死鬼譚きゅうこん 千年少女』

「第1回キネティックノベル大賞・審査員特別賞」を受賞した、一般文芸の前線でご活躍の
仁木英之 先生が贈る恋と怪異の物語。きゅうこんの謎に迫る少年が辿り着く結末や如何に。
(イラスト:丸新 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797374414.html
http://ocelot.product.co.jp/products/kyukon/index.htm


幼馴染の“基樹”と“茉樹”。互いの距離が近すぎて恋愛感情は抱けないと公言する中で
“基樹”には“楓”、“茉樹”には“林太郎”が告白し、そのまま恋人関係になるという
転機が訪れます。“基樹”と“茉樹”の微妙な距離感は残したまま。

もう一つの転機は“基樹”が趣味であるカヤックを楽しんでいる最中に出会った“美月”
という少女と「きゅうこん」というキーワード。それを契機に垣間見えてくる“茉樹”の
奇妙な言動、不思議な現象が“基樹”の頭を悩ませていきます。

その土地にある史実に絡めた話の誘導とそれを踏まえた結末のひっくり返し方が良かった
です。一線を超える描写があるのは昨今見てきたライトノベルの中でも珍しいほうか、と
感じたりもしました。一般文芸との差はさほどないのかも、と認識させられた作品です。

posted by 秋野ソラ at 09:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年08月17日

「好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年上期」エントリー



六畳間の侵略者!?13
 【13上期ラノベ投票/9784798605982】

VS!! 3 ―アルスマグナの戦闘員―
 【13上期ラノベ投票/9784048912594】

氷の国のアマリリス
 【13上期ラノベ投票/9784048915786】

放課後四重奏
 【13上期ラノベ投票/9784797373318】

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3
 【13上期ラノベ投票/9784797373622】

俺、ツインテールになります。3
 【13上期ラノベ投票/9784094513981】

スカイ・ワールド4
 【13上期ラノベ投票/9784829138809】

ぜんぶ彼女に「視」られてる? 3
 【13上期ラノベ投票/9784047287334】

ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件3
 【13上期ラノベ投票/9784047287952】

覇剣の皇姫アルティーナIII
 【13上期ラノベ投票/9784047289772】



 ※ 感想記事へのショートカット ※


  『六畳間の侵略者!?13』
  → http://njmy.sblo.jp/article/66382937.html
  
  『VS!! 3 ―アルスマグナの戦闘員―』
  → http://njmy.sblo.jp/article/61636933.html
  
  『氷の国のアマリリス』
  → http://njmy.sblo.jp/article/65244361.html
  
  『放課後四重奏』
  → http://njmy.sblo.jp/article/65639178.html
  
  『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3』
  → http://njmy.sblo.jp/article/67988351.html
  
  『俺、ツインテールになります。3』
  → http://njmy.sblo.jp/article/64115215.html
  
  『スカイ・ワールド4』
  → http://njmy.sblo.jp/article/66134868.html
  
  『ぜんぶ彼女に「視」られてる? 3』
  → http://njmy.sblo.jp/article/63456342.html
  
  『ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件3』
  → http://njmy.sblo.jp/article/64565298.html
  
  『覇剣の皇姫アルティーナIII』
  → http://njmy.sblo.jp/article/70561070.html





■好きなライトノベルを投票しよう!! 2013年上期

posted by 秋野ソラ at 01:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル