2013年07月11日

『聖剣と魔竜の世界1』

「オーバーラップ文庫」にて サイトウケンジ 先生が贈るのはハイテンション・バトルもの
ということで世界に宣戦布告をした魔竜の少女と聖剣を扱う少年の数奇な物語を拝読です。
(イラスト:黒銀 先生)

http://over-lap.co.jp/%E8%81%96%E5%89%A3%E3%81%A8%E9%AD%94%E7%AB%9C%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%EF%BC%91/product/0/9784906866205/?cat=&swrd=


「恐怖推進活動」などに力を注ぐ魔竜の指導者としての立場にありながら、年頃の少女に
ふさわしいお茶目なところも魅せる“アーリ”。成り行きで知り合ったとは言え自分の立場
は知られたくない“カガリ”。シリアスな状況を中和するコミカルさのある二人が面白い。

「六皇魔竜」の一角を担う“ラスティ”や“計都”をワリと容易く打ち負かしたり、技の
名前などに漂う中二病感には「らしさ」が感じられます。もちろん、サービス・シーンを
油断無く散りばめてくるあたりも流石と言うべきところでしょう。

1巻の段階で“アーリ”との直接対決まで及ぶのか、と思ったらどうやらその背景には裏
があって今回の騒動は単純な話ではなさそう、と見せるまでの思惑があったものと拝察。
・・・怪しい方は何となく目星がついてましたけどね、ということで次巻へと続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年07月10日

『終わりのセラフ2』

山本ヤマト 先生が描く破滅後の世界。第2巻は成長した“ミカエラ”が抱える事情に触れ
つつ、“優一郎”たちが吸血鬼を狩るための強大な力を得るまでの過程を描きます。
(原作:鏡貴也 先生 コンテ構成:降矢大輔 先生)

http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-870673-3


改めて見ると“シノア”が喰えない存在だなぁ、という印象を刻み込まれるワケですが。
「天使(セラフ)」ないし「終わりの天使(セラフ)」というキーワードが強調される
ようになったところが注目すべきポイントの一つという感じでしょうか。

「月鬼の組」に入るための研修を受けることになった“優一郎”の「馴れ合うつもりが無い」
感は相変わらずですが、その類友のように現れたのが“君月”少年。彼も事情あっての言動
を見せますが、彼らに対して“グレン”は「今」を意識するよう諭してきます。大人です。

幼き日に道を違えた“ミカエラ”の「その後」に吸血鬼の女王“クルル・ツェペシ”が関与
していたことが判明。更には人間の業が世界を揺るがすと彼女の口から告げられ、「義」は
どちらにあるのか、あるいは無いのか不明なまま次巻は直接対決にもちこまれそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス

2013年07月09日

『終わりのセラフ2 一瀬グレン、16歳の破滅(カタストロフィ)』

鏡貴也 先生が贈る学園呪術ファンタジー、第2巻は世界が崩壊へと向かいつつある最中に
“グレン”たちの学園生活において転機の訪れと平穏な時間の終わりが告げられます。
(イラスト:山本ヤマト 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/25087#25736


“シノア”が“グレン”と繋がったのはいいとして、まだ彼女の立ち位置とか色々な部分が
見えてこないのが気になるところ。コミックス、つまりは崩壊後の世界との接点が少しずつ
見え隠れしてくるのも本作を楽しむ上での醍醐味と言える要素かと思います。

“グレン”も本性が隠しきれない局面まで来て名実共に柊の下へ入ることを余儀なくされた
ワケですが、どういった道筋をもってそれを覆すか。“真昼”からの伝言にあった「最後に
辿り着く場所は、一緒」というのが思わせぶりで、今後気になる点の一つかと思います。

そんな“グレン”と“真昼”の縁の深さを改めて見せつけられた“小百合”の感情がついに
大爆発。受け止める側としてはそんな余裕がない、の一点張りですがこちらも覆す余地が
あるかどうか、実に興味深いところであります。ということで次巻も期待しておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年07月08日

『銃皇無尽のファフニールT ドラゴンズ・エデン』

ツカサ 先生が新天地「講談社ラノベ文庫」から世に送り出すのは学園バトルアクション。
ドラゴンに立ち向かう力を持つ少女たちの中に一人の少年が紛れ込む所から幕開けです。
(イラスト:梱枝りこ 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008?id=9818/25087#25735


ツカサ 先生の著作を読むのは初めて、と記憶しておりますが 梱枝りこ 先生のイラストも
相まって実に読みやすい異能バトルものだという印象を受けました。ラッキースケベな場面
も結構入れてきてますし、そういった面での受けの良さもあると感じました。

本作ではドラゴンに対応できる能力は女の子のみ、とされていますが“悠”少年は只一人
その力を有する少年。過去に義妹である“深月”と生き別れた事件が兄妹の運命を大きく
歪めていく、その経緯の描写が鍵を握ります。“悠”の犠牲はどこまでもつのか注目です。

落ちこぼれの“イリス”と共に頑張る姿が気に入らない“深月”の隠れブラコンぶりなど
見ていると微笑ましい気持ちになりますが、そんな雰囲気をぶち壊しかねない“ロキ”の
思わせぶりな言動やその背後にある組織関係も気になる展開で次巻も要チェックです。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年07月07日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・コスモス(1) 星のエトランゼ』

多くのサプリメントが刊行され、プレイ環境にも変化が出てきた「DX3」に対して新しい
スタンダードとなるリプレイを提供すべく 加納正顕 先生/F.E.A.R. が筆を取ります。
(イラスト:しのとうこ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=301304000211


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  辰馬:ところで、GM?
  GM:なんです?
  辰馬:支部長ロボと不定形宇宙人が、『DX3』のスタンダードなんですかね?(一同爆笑)
  GM:まぁ、ほら、日常代表の高校生二人と、非日常的ふたりのミスマッチが・・・・・・。
  そよぐ:そう聞くと、説得力が・・・・・・。
  辰馬:ダマされないでください(笑)。
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矢野俊策 先生の“ユピテル”、鈴吹太郎 先生の“フェイド”を指しての“辰馬”こと
大畑顕 先生の発言ですが、“そよぐ”を演じる 駒尾真子 先生にヘンな誤解を与えている
気もしなくはありません。でもデザイナー含めての対応なのでこれでいいのです(笑)。

宇宙からの飛来者である“リキッド”と少なからぬ因縁をもつ“フェイド”。彼が記憶を
失っているという背景を踏まえ、「日常とは何か」を知らない者と知る者にそれぞれ考え
させ、掘り下げていこうというアプローチになるかと思います。

・・・“ユピテル”は絵に起こしてもらうとやはり印象に残る感が半端ないです。印象に残る
と言えば“そよぐ”のファンシーでキュートな邪毒の演出に努める様子も相当ですけど。
宇宙からのレネゲイドに対して一枚岩ではない地球側の面々がどう動くか楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル