2013年07月26日

『ブラック・ブレット5 逃亡犯、里見蓮太郎』

神崎紫電 先生が贈る近未来ヒロイック・アクション、第5巻は突如“蓮太郎”に降りかかる
殺人容疑に孤立無援で孤軍奮闘。新たな敵に極限の窮地で挑む緊迫の場面が続きます。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891761-2/


“木更”の復讐心が“蓮太郎”の想像を超えていた。彼女に対して一歩引く感情がある中
で持ち上がった見合い話。そして見てしまった決定的瞬間。何もかもが裏目に出た結果と
して“木更”自身がその心も忘れ、絶望の果てへと追いやられる姿が実に痛々しい。

“蓮太郎”が“木更”に対する想いを決めてしまってから始まる殺人容疑という無実の罪
との戦い。立証する術も無く、訳も分からず差し向けられた敵と相対する展開は無慈悲と
言うことも出来ましょう。それでも信条を曲げない彼の姿もまた痛々しい。

けれどそんな状況だからこそ生まれる熱量がある。旧型が新型に挑む姿、負けたと思って
いたらどんでん返しが待っている。中々に魅せる話の流れです。「新世界創造計画」なる
ものに打ち勝てるのか、そして“木更”は救えるのか。次巻の刊行が待ち遠しく感じます。

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2013年07月25日

『ストライク・ザ・ブラッド8 愚者と暴君』

今秋よりTVアニメの放映が開始となる 三雲岳斗 先生の学園アクションファンタジー、
第8巻は完全な第四真祖の復活を巡って“古城”が最悪の事態を阻止すべく動きます。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891750-6/
http://dengekibunko.dengeki.com/mediamix/stb/


マニャ子 先生の絵の雰囲気が少し変わったなぁ、などと思いながら過去編の結末を迎え
ました。「アヴローラ」という存在がミスリードを誘うように進む話運びもやられた感が
あったり。“アヴローラ”自身はいずれ何かの形で再登場してくれるといいですね。

今回は“凪紗”の「巫女」としての異例さも明らかになった話でもあります。“牙城”や
“深森”が“凪紗”と距離を置く意味も分かりました。“ヴェルディアナ”にしてみれば
存在意義を奪われたかのように見えますが、新たな道に幸あれと願って止みません。

“那月”や“雪菜”、“矢瀬”が事の裏側で頑張っていたところも見逃せない所ですが、
やはり貧乏くじを引かされている気がする“浅葱”にも気を配っておきたい。シスコンと
認定された“古城”との進展はあるのか、続きを追って確かめようと思います。

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2013年07月24日

『彼女はつっこまれるのが好き!10 アフターレコーディング』

サイトーマサト 先生が本編終了後に贈る珠玉の短編集。雑誌掲載3篇+書き下ろし3篇を
収録したハイテンション・つっコメディ、感動のフィナーレを見届けさせてもらいました。
(イラスト/魚 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891760-5/


「いつかのある日・・・・・・・・・・・・」はやってくれましたね。幸せになりやがれコノヤローって
感じですね、まさに。夫婦漫才と呼ばれるほどに昇華する、“まどか”と“良人”のボケと
ツッコミは最後まで楽しませてもらったと言うほかにありません。

「エキストラヒーロー登場!」の“芹沢”さんが「ワケあり」と連呼されて見せる反応が
面白い。この話は意図的にグダグダしているので一番面白い短編であったと思います。
都合良く服だけを溶かす液体、実にイイですね。男のロマンが詰まってます。

「ぼいる・しゃるるの法則」は地の文で語られる“ハカセ”と“ぼいる”少年とのメタな
やり取りと“しゃるる”嬢のドSショタコンぶりがポイントの短編で、どんな作品であろうと
声をあてるのが声優、という難しい一面を垣間見れるかもしれない展開が面白かったです。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年07月23日

『さくら荘のペットな彼女10』

鴨志田一 先生が贈る青春学園ラブコメがいよいよ完結。彼氏彼女の関係になったからこそ
気付く各々の夢の大きさにどう向き合うのか。“空太”と“ましろ”の機微に注目です。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891794-0/


「仕事と私、どっちが大事なの?」──。TVドラマの中で、あるいは実際に見聞きした事
があると思われる、女性から男性に向けられる言葉。“ましろ”への気持ちと彼女の夢、
そしてゲーム制作に掛ける情熱、どれも捨てられない“空太”の正直な面が見られます。

対する“ましろ”としては、やはり自分のことを大事にしてほしいという側面が強くなり
“空太”に対する疑念が生まれてしまいます。ぎくしゃくしたままの二人が高校卒業を機に
出した結論は「互いに若くて余裕が無かった」と気付いたからこそ、と思えるワケで。

それぞれの夢を追い続けて、ふと後ろを振り返ったとき、そしてまた前を向いたときに
過去は過去と、そして今は今と受け止められるようになったからこその結末であったと
思います。願わくば二人に幸あらんことを願いつつ、完結を心よりお祝い申し上げます。

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2013年07月22日

『ロウきゅーぶ!(13)』

蒼山サグ 先生が贈るさわやかローリング・スポコメディ、第13巻は硯谷女学園との因縁の
対決に全力で挑む慧心女バスの頑張り、その結果、そしてその後と少し昔の話を描きます。
(イラスト/てぃんくる)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891795-7/
http://www.ro-kyu-bu.com/


序盤に慧心がリードしていたのはこのためだったのか、と言わんばかりの点の取り合い。
チーム間だけではなく、プレイヤー間の接戦も見どころが満載で実に熱い展開でした。
久々に良いスポ魂ものを見させてもらった、という印象が強く残る読了感がありました。

そんな少女たちの活躍を目の当たりにして“昴”や“葵”、そしてその周囲の面々も七芝
高校男子バスケ部の復活に向けて動き始めました。“葵”の今後のことについて提言する
あたりはちゃんと彼女のことを見ているんだな、と感じられて“昴”の好感度UPです。

任期満了を迎えても“昴”と“智花”の繋がりは続いていってほしいものです、と心より
願いつつ、初登場に度胆を抜かれた本作も遂に完結。話を補完する本は今後刊行される
とのことですが、まずは本編の無事終了を心よりお祝い申し上げたいと思う次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル