2013年06月30日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・メイビー レイウォールの嵐』

たのあきら 先生/F.E.A.R. が贈る「IF」の世界が人気に後押しされて正史に組み込まれ、
バウエス領、更にレイウォール王国の危機を救うべく“リディル”たちが立ち上がります。
(イラスト:椋本夏夜 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201302000419


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  GM:「この街の一番偉いやつに、詳しい話をしたい。
      ま、そいつが俺の話を信じるかどうかはわからんが・・・・・・」
  バヤン:安心しな、お嬢さん。信じるよ、うちの偉い人ならな!
  カルロス:我らが領主のもとに案内しよう。詳しく話を聞かせてくれ。
  GM:「ほう。じゃあ、お言葉に甘えて連れて行ってもらおうか」
  リディル:カルロスさん。名前! その人の名前を訊いてください!!
  バヤン:お嬢の「そわそわ」が止まらない(笑)。
  カルロス:そういえば、まだ名前を訊いてなかった。あなたの名は?
  GM:赤い服の女は言います。「俺の名は・・・・・・エイプリル・スプリングス。
     エリンディル大陸から来た」
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“エイプリル”きたーっ!! ってことで元のPLも たのあきら 先生ですからさじ加減は絶妙。
絵的にも“エイプリル”に限らず様々なシリーズのキャラクターを 椋本夏夜 先生に描いて
頂いているので新鮮かつ印象に残ります。“バヤン”דカルロス”な絵もバッチリです。

そんな 藤井忍 先生の邪念を満足させるイベントだけでなくPL諸氏を楽しませるのがGMの
用意するミニゲーム、とりわけ「“竜殺し”捜索用ミニゲーム」が実に面白そうでした。
短期記憶の保持時間も考慮に入れての進行、まさに恐るべしといったマスタリングです。

突如始まった「レイウォール王国 王座決定戦」では真の敵を見据えた行動、思いがけない
共闘体制の構築を経て立つべきところに立った“リディル”と守護竜の姿が綺麗な締め括り
を魅せてくれました。本作からの無茶振りを他シリーズ各GMがどう処理するか注目です。

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2013年06月29日

『ミニスカ宇宙海賊10 二隻の白鳥号』

劇場アニメ公開を2014年2月に控える 笹本祐一 先生の大人気スペースオペラ、第10巻は
オデットII世号が独立戦争時に2隻いたという謎が呼び水となって騒動を引き起こします。
(イラスト:松本規之 先生)

http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=15028


ということでタイムスリップものであります。なまじ「タイムパラドックス」など知識が
豊富なだけに、途方も無い過去に放り出されてあぁでもない、こうでもないと悩む部員の
思考回路と場の雰囲気は掴みやすいところがあります。

“茉莉香”が最初に通信文を送る際、ごねた彼女を“リン”が諌めた場面は納得の話運び
だと思いました。そのままオチに使われるとは思ってませんでしたけど。“百眼”も触れた
白鳥号限定の船長服についてはぜひ挿絵指定が欲しかった所ですが・・・妄想でカバーか。

帆船に対して艦隊戦、というのもヘンな話ですが今回もドンパチはやらずに電子戦での
駆け引きが中心となってきます。プロトコル等の違いから自前の機器が有効活用しきれな
かったり、失敗すると歴史改変の恐れがあるという緊迫感が演出としても良かったです。

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2013年06月28日

『幻國戦記CROW2 −夢幻郷に唄う娘−』

五代ゆう 先生が贈るニンジャ・スチームパンク、第2巻は“千弦”を狙う逆神忍軍の追手
から逃れる道中に世界を隔てる結界の中へ誘われ運命の幼子と出会う場面が描かれます。
(イラスト:山本ヤマト 先生)
 
http://www.sbcr.jp/products/4797372311.html


・・・ここまで設定を膨らませておいて3巻まででまとめるのムリがありすぎる気がする。
そして相変わらず読むのに時間が掛かる作品です。そういった意味でライトではない印象。
ただ、この手のジャンルはあまりお目にかからないので新鮮な感じで読めるのが良いです。

“月呼”がどういう存在かは火を見るより明らかですが、そこに付随して見えてくる設定の
数々から凶都崩落の事情とか、忍衆にも色々なのが居るな、ということが分かってきて益々
3巻で風呂敷を畳もうとするの厳しいよなとか(以下略。

御統衆の一員という立場でありながら淡い気持ちを抱いてしまう“鬼童子”とか、いつも
何度でもしらばっくれる“九郎”の言動を見ていると思わずニヨっとしてしまうワケですが
3巻では第3の神器も出てくるでしょうし、どうまとめてこようとするか注目どころです。

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2013年06月27日

『神曲奏界ポリフォニカ ファイナライジング・クリムゾン』

榊一郎 先生が勢いで出した企画から始まった『神曲奏界ポリフォニカ』、「黒」「白」に
続いて「赤」のシリーズが遂に最後を迎えることとなり、それを見届けてきた次第です。
(イラスト:神奈月昇 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373424.html


“フォロン”に精霊奇兵として融合した“ディエス”。彼が打ち出した次なる策、これまで
築いてきた人間と精霊との関係を壊すのに十分な効果を発揮する「タブレット」。重大な
局面に際し、“コーティカルテ”に突きつける“レイトス”の言葉が痛烈に響きます。

“フォロン”共々“ディエス”を始末する苦渋の決意をした“コーティカルテ”もまさかの
返り討ちにあって絶望的な状況を迎え、破局へ向かう展開を食い止めたのは“ナノポニート”
こと“リコリス”、ということで自身の失策を何とか補う形にはなったようです。

最終的に事件を解決する上で、“フォロン”は“コーティカルテ”との約束を真に果たす
ことにもなりました。自ら望んだワケではない怪我の功名とも言える結末ですが、実に彼ら
にふさわしい落とし所でもあるな、と素直に感じました。無事の完結を祝いたいと思います。

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2013年06月26日

『花屋敷澄花の聖地巡礼』

『乃木坂春香の秘密』を完結させた 五十嵐雄策 先生が贈る新シリーズ。「聖地巡礼」に
想いを馳せる引きこもり美少女“澄花”のために手を貸す少年との旅を描く物語を拝読です。
(イラスト/三輪フタバ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891745-2/


・・・あー、確かに「鷲宮神社」を間違えて表記してしまっておりますな。残念な話ですが。
まぁ、それはそれとしても「なぜ引きこもってしまったのか」という理由付けと、その
問題解消に賭ける策が本作のテーマに沿っていて「なるほど〜」と感じました。

“澄花”の解説で「聖地」と呼ばれる場所のガイドをされまくるとまるで裏観光ガイド本
を読んでいるかのような錯覚に陥りつつも、彼女がもつ「聖地」への想いの強さを十分に
感じさせてくれています。読み手としても物知りになれそうです。

“夏奈”の真意に見事応えた形となる“行人”の頑張りは、彼女曰く「だれの心に対しても
無自覚に這い寄っていく這い寄る人たらし」ぶりに起因するものであることは間違いない
ものと思います。すでに好感度MAXな“澄花”と次はどんな地に赴くのか気になる所です。

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2013年06月25日

『明日、ボクは死ぬ。キミは生き返る。2』

藤まる 先生が贈る人格乗っ取られ青春コメディ、第2巻は“雪瑚”に彼氏候補が現れたり
“光”の活動時間が少しずつ短くなっていったりと騒々しい上に悩ましい展開を見せます。
(イラスト/H2SO4 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891599-1/


・・・結局行かないのかよ! みたいな。第1巻のノリからすればシリアスな雰囲気もなかった
かのようにオチをつけるとは思ってましたけどね。“陽菜子”さんも同じようにやらかすと
なると遺伝子はしっかりと伝わっているんだな、とか筋違いなことを感じたり。

“雪瑚”の妄想暴走ぶりも輪を掛けてアレなことになっておりますが、そのとばっちりを
“秋月”が喰うことになるとは・・・まぁ、予想はしてた。“美紗貴”との関係もとばっちり
みたいなものでしょうけど、こちらは意外な落とし所があったので驚かされたり。

“光”の自由奔放ぶりには相変わらず相容れない感性がありますけれども、ふとした瞬間に
見せる年頃の女の子らしさには弱いな私、とか思ったり。コメディな雰囲気のまま落とすか
と思いきや“秋月”の決意を揺らがせるような残酷な告知に次巻でどう動くのか注目です。

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2013年06月24日

『エスケヱプ・スピヰド 四』

九岡望 先生が贈る神速アクション、第4巻は「蜂」「蜻蛉」そして“竜胆”の体を奪われた
“九曜”たちが反撃の構想を目論む一方、特機側も負けじと追い打ちを仕掛けてきます。
(イラスト/吟 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891744-5/


なかなか復活しない“井筒”が鬼虫側の焦りと、“叶葉”と出会ってから心身の成長を成し
遂げた“九曜”の過去との対比を効果的に表してくれていたと思います。・・・とんでもない
火力を披露するワリにはヘタレキャラっぽい役回りなのも印象的ではありましたが。

今回新たに登場した“久留守”が抱く強固な復讐心の影に透けて見える鬼虫たちの昔話、
とりわけ“万字”の「気は優しくて力持ち」的な個性が魅力的に映ります。それら全てを
見据えた“九曜”の発言にも彼の更なる成長を見てとれます。

最終的に“叶葉”が新たな救いの手助けを果たした裏側で“巴”は色々な事実に気付いて
頭を悩ませる種を増やしております。“虎杖”の口から明らかになった思いも寄らぬ真実が
鬼虫そして特機の因縁深さをも示しており更なる対峙を呼ぶことは避けられない模様です。

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2013年06月23日

『メタリックガーディアンRPGリプレイ 起動、鋼の守護神!』

新作ロボットRPG『メタリックガーディアンRPG』のリプレイ集。藤田史人 先生/F.E.A.R.
が贈る熱血、友情、そして燃えるバトルありのセッションを拝読させてもらいました。
(イラスト:文月ほむら 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201208000385


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  ほたる:お姉さんを助けるために、わたしにも協力できることがあったら言って。
  リニア:うーん、言ってしまおう。「では、たとえそれが凰堂太陽を殺すことで
      あっても?」
  ほたる:ぎくっ、「凰堂くんを?」・・・・・・たとえ話だよね? という目でリニアの
      顔を見る
  リニア:じゃあ、見つめられた顔が、たとえ話じゃないんだ、という気持ちを雄弁に
      物語っている。そのあとでぽつりと「私はどうしたらいい?」とつぶやく。
  ほたる:わたし・・・・・・わたしは。胸が痛くなって押さえる。
  リニア:「その答えは・・・・・・ほたる、あなたには見付けられない」それだけ言って
      立ち去ろう。
  ほたる:(泣きながら)行かないで・・・・・・行っちゃ駄目だから。
  リニア:私は・・・・・・自分の気持ちを確かめに行く。あなたを悲しませることに
      なったらごめんなさい、私の三年振りの友達。ここで出て行きます。
  ほたる:何も言えずに取り残されて、泣き崩れちゃう。
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ここぞとばかりにへたれまくる、大畑顕 先生が演じる“リニア”。お家の事情と友情との
板挟みを突きつけられた、大竹みゆ さんが演じる “ほたる” の前では流石にいい演技を
魅せてくれました。ロボットものによく合う葛藤ぶりがにじみ出ていたと思います。

林啓太 先生の演じる“凰堂太陽”もそんな彼女の葛藤を受け止め共に苦難を乗り越えよう
とする熱さがありましたし、鈴吹太郎 先生の演じる“ハロルド”も少年少女を時に見守り
手助けする老兵として素晴らしい役回りであったと思います。

「SRS」踏襲のTRPG、ということで勘所が掴みやすい点と、何より「合体」という要素には
琴線に触れるものがあります。“宇和島”司令のような心地良いNPCや、奇抜なメニューを
出す喫茶店「MJハウス」といった要素も話に面白さを加えていて良かったと思います。

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2013年06月22日

『シスターサキュバスは懺悔しないII』

折口良乃 先生が贈る人外ハーレムコメディ。第2巻は王都教会から“エイク”の噂を聞き
つけた異端審問官が来る、ということで“シルヴァ”大ピンチ。波乱必至の幕開けです。
(イラスト/KeG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891681-3/


妹がお世話になってます、ということで“エイク”の元を尋ね、教会の危機を伝えにきた
“パティ”も“フェレン”も実にえちぃ。物分りがよく実直な異端審問官“アガタ”にも
実はとんでもない性癖が隠されていたりするので“エイク”のほうがよほど堅物です。

“アガタ”の印象が崩れた所でスフィンクスの“ニャクス”、“レニュイ”の知り合いで
ウンディーネの“カディ”といった人外の相談に乗っていくうちにほんわかしたコメディ
の色が濃くなっていく中「天子様の声が聞こえる」という“アガタ”の秘密が明らかに。

シリアスな雰囲気に一変すると共に再来する教会の危機、更には“シルヴァ”の失踪と
頭を悩ませる“エイク”を救ったのは知己の助けと機知の閃き・・・なのですけど、それすら
喜劇的に演出してくるあたりは流石と思いました。次巻も楽しみなシリーズです。

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2013年06月21日

『ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル)』

『スクリューマン&フェアリーロリポップス』の 物草純平 先生が贈る新作は謎の巨大生物
「蟲」が世界中に広がった18世紀を舞台とするファンタジー、ということで拝読しました。
(イラスト/藤ちょこ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891703-2/


片や「剣術だけが取り得の堅物で青臭い少年」、片や「100年に1人の天才と言える魔女で
ありながらも蟲好きが高じて友達がいない少女」。“慧太郎”と“アンリ”の出会いが織り
成す物語の相乗効果が近代風の世界観と相まって実に良い雰囲気を醸し出しています。

「蟲(ギヴル)」、或いはそれに寄生され肉体を変異させられた「裸蟲(ミルメコレオ)」
が物語に関与してくることによって、この世界の暗部や“慧太郎”たちの成長といった描写
へと上手く繋がっていた所も評価に値すると思います。“ジョゼフ”も良い味でてました。

猥談に弱い“クロエ”の暴走に振り回されたりする、“慧太郎”にとっては苦難の学園風景
も印象的でした。ページ数の割に色々と盛りだくさんで、でもしっかりと纏めてあります。
未読であればオススメする、そしてシリーズ化を望むに足る新作、且つ良作だと思います。

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2013年06月20日

『C3 -シーキューブ-XVII episode CLOSE / the last part』

水瀬葉月 先生が贈る大人気シリーズ、上下巻構成の下巻にして最終巻。遂にフィナーレ。
第17巻は「夜知家」を守るべく「大秋高校」での最終決戦に“春亮”たちが臨みます。
(イラスト/さそりがため 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891677-6/


「免罪符機構(インダルジェンス・ディスク)」を嵌める、ということが何を意味するのか。
“春亮”たちも、“フィア”自身ですらも深く考えずにここまで来ていたのだな、と“拍明”
の示唆をもって痛感させられたと言わざるを得ません。

“フィア”に課せられた呪いの特異性。その全てを祓うために決断した“フィア”の精神面
での成長には心打つものがありましたし、それを受け止め、受け入れるしかない“春亮”の
苦渋の選択には慰みの言葉も無い感情が押し寄せてくるかのようでした。

だからこそ「outro」の一幕が実に微笑ましく映るのですけど。本当に良かった、良かった。
「あとがき」で『魔女カリ』の話が出てきたときには実に残念だと感じましたが、そこは
次回作に期待しましょう。水瀬 先生、約6年に渡る執筆、お疲れ様でございました。

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2013年06月19日

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない(12)』

伏見つかさ 先生が贈る大人気シリーズ、遂に完結。妹“桐乃”の人生相談から始まった
物語に対して兄“京介”はどう決着をつけるのか。注目の最後を見届けさせてもらいました。
(イラスト/かんざきひろ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891607-3/
http://www.oreimo-anime.com/


“桐乃”の気持ちはもうずっと前から固まっていた。だからこそ“麻奈実”も“桐乃”への
喧嘩をふっかけていたワケですが。知らぬは己ばかりなり、と愕然とする“京介”でしたが
それでも前を向く、というか妹と共に在り続ける道を選んだのは必然かも知れません。

・・・ただねぇ、“あやせ”にしろ、“黒猫”にしろ、“加奈子”にしろ、“麻奈実”にしろ、
何かしらの未来に繋げられる可能性があっただけに実にもったいないというか何と言うか。
まぁ、それはifの話やら薄い本やら何かしらの妄想でカバーするしかありませんな。

それを言い出すとアニメのBD&DVDについてくる特典小説「十年後の再会」の内容がすごく
気になると言えばなるワケですが、読み手としてもしっかり幕を引きたいと思います。
伏見 先生、長らくの執筆お疲れ様でした。心に残る話を拝読でき感謝の念が絶えません。

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2013年06月18日

『魔法科高校の劣等生(10) 来訪者編<中>』

佐島勤 先生が贈る大人気シリーズ、一学年度の部も上中下巻の構成で最終エピソードへ。 
中巻となる10巻は「吸血鬼」の発生原因、更にその本体「パラサイト」の存在に迫ります。 
(イラスト/石田可奈 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891609-7/


“ほのか”にしてみれば羞恥心に殺されそうな勢いの“ピクシー”登場場面でありましたが
「パラサイト」というものの存在定義が為されたことは“達也”の判断材料を増やす有益な
結果に繋がったと思います。“深雪”に浮気(?)を疑われる災難も被ったと思いますが。

魔法に対する「エネルギー保存の法則」の説明は実に長ったらしい設定ではありましたけど
興味深い仮説ではあったと感じました。また、とある実験が契機となって仮説が示す環境を
崩したことが今回の騒動を文字通り「招く」ことになった、という繋がりも同様に。

佐島 先生をして「ポンコツ」と言わしめる“リーナ”にも立場上、厳しい展開になりつつ
あります。牽制しつつも穏やかな学校生活を送れれば良かったのでしょうが再び“達也”と
対峙することは不可避。「パラサイト」退治との絡みも含めた下巻の締めくくりに注目です。

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2013年06月17日

『アクセル・ワールド14 ―激光の大天使―』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ第14巻。激戦必至の≪大天使メタトロン≫攻略を前に
まずは≪アクア・カレント≫救出を、ということで“ヒロユキ”たちは帝都へ向かいます。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891608-0/


はい、ということで「ISSキット」の件はまだまだ解決しておりません。安定の話運びです。
神獣級エネミーの恐ろしさは≪四神セイリュウ≫との戦闘も含めてイヤと言うほど味わった
感じですが≪メタトロン≫に関しては事情があったようで反応が気になる風でもありました。

「アクア・カレント救出作戦」については“ハルユキ”たちの頑張りもモチロンありました
けど≪レベルドレイン≫への対策は“パド”さんの不断の努力がなければ抗うことも
できなかったワケで。彼女の想いの強さにただただ敬服するばかりでありました。

“あきら”が≪メタトロン≫と対峙する前にやっておくべきと判断したこと。様々な事情を
抱えての発言が結果として結束を強めると共に、「過去があるからこそ、今がある」という
各々の成長を裏付ける場面でとても印象的に映りました。成長譚は良いものです。

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2013年06月16日

『サイキックハーツRPGリプレイ(2) 灼滅者に刃は輝く』

トミーウォーカーと富士見書房が贈るPBW『サイキックハーツ』のTRPG版リプレイ集第2巻。
“煉”の妹“燐”との運命的な再会を 丹藤武敏 先生/F.E.A.R. 先生が描き、演出します。
(監修:トミーウォーカー イラスト:新井テル子 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201208000042


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  悠里:うふふ、剏弥さんが戦う姿はカッコイイだろうなぁ・・・・・・♪(一同笑)
  小虎:プレイヤーの本音がだだもれになってる(笑)。
  GM:なるほど! 悠里の魂の奥底に潜むダークネスとは、藤井さんだったのか!
  一同:なんだってー!?(爆笑)
  悠里:ぶっ!? 変なこと言わないでくださいよ!(笑)
  煉:なるほどなぁ。言われてみれば、闇落ちってプレイヤーがPCを乗っ取ろうと
    するみたいなもんだからなぁ(←しみじみ)。
  小虎:今度から、プレイヤーの素が出ることを闇堕ちって呼ぼう(一同笑)。
  GM:ああ、いいですね。
  悠里:ほらっ、そんなことはどうでもいいので、早く燐ちゃんの演出を!(笑)
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目から鱗の例え方ですね。PBWから投稿キャラを募りNPCとして登場させる、という形式を
とった今回のセッション、PLの心を掴むキャラクターが数多く現れた模様です。3,000件の
中から選ぶのは大変かと思いますが。『トーキョーN◎VA』のネタとかあって面白いです。

今回ダークネスが仕掛けてきた罠を灼熱者が破るための手立てが「ご当地クイズ」に答える
ことと「映画の中に取り込まれる」のを回避すること、というミニゲーム的な演出でこれが
実に面白い。特に後者ではムダにしっかりした描写と判定の妙がそれを後押ししてます。

連れ去られた妹が目の前に現れた意味に案の定、葛藤せざるを得ない“煉”の心の弱さを
叱咤する“悠里”。どうにか心を決めるに至った彼の言動にまたもや翻弄される彼女の未来
は苦労の連続でしょうね、ということで一回り成長した彼らを見ることができて満足でした。

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2013年06月15日

『すずみんは肉食系火竜』

『SUSHI-BU!』でデビューした 西野吾郎 先生が贈る新作は竜と人が交わり、長き時を経て
希に竜の力を持つ人が生まれるようになった世界を描く学園ファンタジーとなります。
(イラスト:あなぽん 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


「いかにもバトル物っぽい設定を用意し、敢えてバトルしないラブコメ」を目指すという
コンセプトに基づき、“すずみ”が持つ「火竜」としての強大無比な力も幼なじみである
“鋼平”との捕食関係なじゃれつきを演出する一要素として扱われております。

共に「付き合っていない」「仲良し」なだけ、と公言する二人ですが、“すずみ”に関して
言うと力が暴走した際に見せる本性がそれを綾と見るに足る、建前と本音の関係が窺えて
可愛らしいと感じられます。・・・それで噛まれる“鋼平”は受難かも知れませんが。

“鋼平”を好敵手と見なす思いが満更でもない想いに昇華しつつある“蓮華”と、自身の
嗜好を満たさんがために彼女を“すずみ”たちにけしかける“雫”との関係も面白いです。
暴走を止める手立ても若さのほとばしりが感じられて良いラブコメ具合でございました。

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2013年06月14日

『温泉ドラゴン王国1 〜ユの国よいとこ、一度はおいで〜』

『学園カゲキ!』で第1回小学館ライトノベル大賞・ガガガ賞を受賞した山川進 先生が
「オーバーラップ文庫」で上梓したドタバタ&ほのぼのする温泉ファンタジーを拝読です。
(イラスト:児玉酉 先生)

http://over-lap.co.jp/%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E7%8E%8B%E5%9B%BD%EF%BC%91%E3%80%80%EF%BD%9E%E3%83%A6%E3%81%AE%E5%9B%BD%E3%82%88%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%93%E3%80%81%E4%B8%80%E5%BA%A6%E3%81%AF%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%A7%EF%BD%9E/product/0/9784906866175/?cat=&swrd=


温泉を調合することによって様々な効果が得られる、例えば馬をマグロに変えることも、
人を猫化させることも、瀕死のやけどを治すことも可能。ただしどう組み合わせれば望む
効果が得られるか、その方法は確立できていないという未知の可能性を秘めている──。

温泉しかない山国の貧乏国家「ユの国」を経済的に立て直そうとする王子“アリマ”。
温泉の効果に着目し、その研究に人生の全てを賭ける隣国「帝国」の研究員“ハナ”。
利害の一致した二人の思惑が「温泉旅館」を立ち上げるところから始まります。

これまで目も向けていなかった温泉の奇跡に目をつけた帝国から戦争をふっかけられたり
しますが、その危機すら温泉の力で解決に導くあたりは実に興味深い展開だと感じました。
どんな状況も思いのままとする温泉の魅力をどこまで引き出せるか、次巻以降に注目です。

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2013年06月13日

『デート・ア・ライブ アンコール』

TVアニメが放映中となる 橘公司 先生の大人気シリーズに短編集が初登場。雑誌掲載分
の小編5話に加え、書き下ろし1編を収録したデートづくしの1冊となっております。
(イラスト:つなこ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201302000002
http://date-a-live-anime.com/
http://www.date-a-live.net/


「四糸乃ファイヤーワークス」は挿絵と共にファインプレーでした。今後とも邁進して
いって頂ければと思います。「琴里バースデー」のようなギャップの魅せ方も好きです。
『蒼穹のカルマ』っぽいノリのある「八舞ランチタイム」のようなお話もイイですね。

“士道”への盲目的な愛が顕著になってきた“折紙”らしい逸話「折紙インポッシブル」、
あるいは“士道”への膨らむ想いと精霊という立場との間で揺れる“十香”の機微を描く
「十香ゲームセンター」、いずれもそれぞれの性格が出る内容であったかと思います。

書き下ろしの「狂三スターフェスティバル」は“狂三”というキャラクターが持つ可能性
の広さを予感させるラブ寄りな物語で、彼女には本編と同様にトリックスターとして
お話を良い意味で掻き回してくれるものと期待している次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年06月12日

『銀弾の銃剣姫(ガンソーディア)』

むらさきゆきや 先生の「MF文庫J」初登場作品はごく普通の少年が美少女×銃剣の最重要
ミッションに巻き込まれる異能バトルもの、ということで読ませていただいております。
(イラスト:鶴崎貴大 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/980


異界人から狙われている世界を守るべく異能兵「銃剣姫(ガンソーディア)」として活躍
してきた“ルノア”。加齢と共に訪れる能力減衰の兆し、そして退役後の生活を考慮して
預けられた先の一般人である“蛍介”が目にし、愕然としたのは一般常識の無さでした。

彼女の望む「普通」の生活、その中に含まれる「恋人になる」という想いが巻き起こす
数々のうらやまけしからんラッキースケベな状況の数々を、彼女の同僚である“クロエ”
や“美砂”が良きストッパーとして止めに掛かり、バランスを保っております(微笑)。

“ルノア”が軍人として抱える因縁や、“蛍介”自身が忘れてしまっていた過去が絡み
だすことによって物語が動き始めていく感覚は読みやすいものがありました。イラストも
文句なしの映え具合ですし、次巻の水着回が楽しみなところであります。

posted by 秋野ソラ at 00:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年06月11日

『カンピオーネ! XIV 八人目の神殺し』

丈月城 先生が贈る神殺したちの物語、第14巻は“ドニ”の催す「神獣狩り」に呼ばれた
“護堂”が彼の不審な行動を追う中で更なる騒動に巻き込まれるまでの様子を描きます。
(イラスト/シコルスキー 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-campione/#b14


シコルスキー 先生はまた塗り、というかデザインが変わった感がありますね。それはさて
置くとしても新しく登場した神殺し“アイーシャ”がこれまた厄介な方で。戦闘能力は無い
かも知れないにしても周囲を巻き込む権能は破格の影響力を見せつけてくれます。

そんな彼女に出会った場所が、彼女が設けた「通廊」の先。彼女自身も制御できていない
時空を超える穴を抜けた西暦400年前後のローマ帝国。人助けのためなら歴史改変も
厭わないというありがた迷惑な性格は他の神殺しに負けぬほどの難があります。

過去の世界にも結局のところ馴染んでしまう“護堂”も相変わらずの大物ぶりを発揮して
おりますが、過去の世界で出会う「8人目」の神殺し、更には“ドニ”の思惑がどう影響
していくのか、引き続くスーパーカンピオーネ大戦の行方が気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル