2013年05月27日

『暦物語』

西尾維新 先生が贈る怪異譚、「物語」シリーズの最後を飾る『終物語』『続終物語』を前に
100パーセント突然書かれた小説、として登場した450ページ弱の短編集を拝読しました。
(イラスト:VOFAN先生)

http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2838370
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-box/topics/nishio/


いやぁ〜、長い。短編集なので区切りよく話が進んでいくにしても3時間は掛かりました、
読了までに。女性陣が勢揃いなので「阿良々木ハーレム」と言ってもいい彼の人間関係には
驚かされますが・・・一体どうなっちゃったの? と思わざるを得ないラストが気になります。

“忍野メメ” とか出てきて久しぶりだな、と感じる一方で彼らの時間軸としてはたかだか
1年にも満たない遷移であること、更にはその中で数々の「物語」に、そして怪異に触れて
きたのだと思うと改めて濃密な時間を過ごしているのだということを再認識させられます。

各短編で触れられている「道」というものに対する反応や考え方の違いがそのまま各キャラ
の特徴を色濃く反映しているのも興味深かったです。怪異かと思いきや・・・という後日談の
数々もテンポの良い話運びに繋がっていて、これはこれで面白いと感じました。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル