2013年05月24日

『いもうとがかり3』

月見草平 先生が贈るお世話系ラブコメ、前巻から1年と3ヶ月の間を空けてついに完結。
木星人が地球にやってくる、と告げた“恋”の一言がお祭りと騒動を呼び起こします。
(イラスト:おーみや 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/853


なぜ「木星人」なのか、という最大の謎が少年少女たちの昔話を断片的にフラッシュバック
させていく中で明らかになっていき、その根幹には“翔太”が本来もっていた考え方、更に
言うなら家庭の事情があることが分かります。・・・親父さん、はた迷惑な人でしたねぇ。

「儀式」によって生まれ変わったとも言える2人、“翔太”と“恋”が10年の時を経て再び
その「儀式」によって戻ろうとする・・・のを阻止するのが「いもうとがかり」という立場の
為せる業。らしい、と言えばらしい展開だったと思います。

全てを終えた“恋”の心の中に10年という時はどう映っていたのか、そして“翔太”への
想いは──、という余韻を程よく残してくれているラストも良かったです。月見 先生に
完結のご祝辞と、代役の おーみや 先生にはお疲れさまでしたと申し上げる次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル