2013年05月23日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンVI<上>』

川上稔 先生が贈る戦国学園ファンタジー、6話上巻は北条、そして極東という地を巡って
二大勢力となった羽柴や毛利、更には真田に武蔵とそれぞれの想いが突き合わされます。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891623-3/


戦争を目前に続く駆け引きの応酬。歴史再現の不履行を盾に松平の全権移譲を迫る毛利。
その裏に潜む真意に“正純”が気付くまでに借りた周囲の力は大きかった。まさに武蔵の
底力そのもの。自他共に認める戦争好きの彼女が捻り出した対抗策に注目が集まります。

対する羽柴は真田からの交渉で思わぬ手玉を取られた形ではありますが、対武蔵戦を前に
共闘の策も閃くことが出来て「敗戦への心構え」が整いました。それとは別に、各陣営が
気にするもう一つの末世救済、P.A.Odaの「創世計画」が鍵になってきそうな雰囲気です。

ムードと言えば“人狼女王”を迎えた武蔵は“ミトツダイラ”と“浅間”が“トーリ”の
ことを意識させられまくって慌てふためく羽目に。生活の一部を担っている、という意味を
“浅間”も実感してほしいものです。さて、次巻はいよいよ戦争といった所でしょうか。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル