2013年05月13日

『一つの大陸の物語〈下〉 〜アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他〜』

時雨沢恵一 先生が贈る『アリソン』から続くシリーズのその先にある物語を綴る完結編。
下巻は“トラヴァス”少佐の戦いから歴史の秘部の紐解き、そして大団円へと繋ぎます。
(イラスト/黒星紅白 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891600-4/


「大電撃文庫展」で口絵や表紙のイラストは先に拝見させていただいておりましたが、もう
圧巻としか言いようがないのですよね、ここまでシリーズを読んできた者の想いとしては。
やはり最後は“アリソン”と“ヴィル”の物語で締めくくるのが順当でしょう。

“トラヴァス”少佐としての立場と“ヴィル”としての見地が入り混じった複雑な状況を
見切った“フィオナ”の慧眼に恐れ入ると共に、彼と“アリソン”との絆の深さにもまた
敬服するほかありません。“リリア”はそれに振り回されっぱなしでしたけど。

首謀者を追い詰めるシーンを置き去りに進んでいく結婚式。得意満面に種明かしをする
“ベネディクト”の言動に驚かされる側のリアクションがたまりません。更には問題解決
もしてしまうのだから凄いものです。・・・いつ続きが出てもおかしくないな、と感じました。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル