2013年05月16日

『ベン・トー 10 恋する乙女が作るバレンタインデースペシャル弁当350円』

アサウラ 先生が贈るシリアスギャグアクション、通算13冊目となる第10巻は節分、そして
バレンタインデーに現れる特別な弁当を前に迎える厄介な状況に“佐藤”たちが挑みます。
(イラスト/柴乃櫂人 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-bento/#b13


今まで散々何かしらあった“著莪”とは今回も何も無いのはもうしょうがないとして、幼女
の“茉莉花”からの好感度が順調に上がっている点、そして“白梅”からの感情が幾ばくか
改善の兆しを見せているところには注目しておきたいところ。

まぁ、ラブな要素はそれくらいとして、新たに登場した「退魔師(ゴーストバスター)」
との戦いはこれまた一味違うものとなりました。“白粉”もとんだとばっちりを受けたと
いうものです。その過程においてネタの確保には事欠かなかったようですけど(苦笑)。

バレンタインでは裏切り者扱いされるくらいにはチョコをいただいた“佐藤”。“仙”の
家へ本番当日に呼ばれた彼の淡い希望を打ち砕く彼女の決意と行動。彼女に告げられた
「最後の可能性」とは何なのか、そしてあの男の真意は。気になる点を残しつつ続きます。

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2013年05月15日

『うちのメイドは不定形 2』

2010年6月10日の第1巻から約3年。森瀬繚 先生、静川龍宗 先生の共著で贈る、シリーズ
第2巻が遂に登場。不定形メイド“テケリ”さんとご主人様の物語、続きをとくとご覧あれ。
(イラスト: 文倉十 先生)

http://www.php.co.jp/smash/books/2013/04/post-32.php


あー、やっぱり“テケリ”さんはかわいい。これだけ癒されるキャラクターは中々いない
と再認識させられたところです。“ちびテケリ”さんにも色々と個性が出てきてそちらも
見どころの一つではないかと思います。文倉 先生のイラストと共に。

“トオル”にあんなことがあってからの日常を、彼の視点と“あさひ”視点を織り交ぜて
進めていく中で今巻の鍵となる人物、彼の母“ミツキ”が登場。2人の言動から見てとれる
奇妙な家族関係が物語を少しずつ、そして決定的に動かしていきます。

想定外の事態に共闘する“トオル”と“あさひ”。・・・まさか「そこ」で分かり合えるとは
別な意味で思いも寄らず(苦笑)。解決のために告げた“トオル”の真実も衝撃的でした。
気になる引き際に「3巻はまだですか?」と 黒史郎 先生と同じく刊行を切望する次第です。

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2013年05月14日

『なれる!SE9 ラクして儲かる?サービス開発』

夏海公司 先生が贈る「萌えるSE残酷物語」第9巻。業績不振を覆すべく社長が掲げた
新サービスの開発担当に“室見”と“梢”、そして“工兵”が名乗りを上げさせられます。
(イラスト/Ixy 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891621-9/


“梢”のストーカーないしヤンデレぶりに隠す気が無くなった感がひしひしと。“工兵”
危うし。そんな彼に好感のある女性陣が挿絵に揃っていると感じたのがまずポイント。
Ixy 先生のデザインというか塗りが少し変わった気がするのも印象に残っています。

パッケージ商品を作って売ることのメリット、デメリットについては作中で触れられている
通りで、そういう商材を作ろうとSIerな企業が切磋琢磨しているのも同様。“カモメ”が
言う「楽して儲けろ」を実現するためにSEが頑張ってることを感じとってくれれば幸い。

そして、必要な時に頭を下げることの出来る“室見”さんのプロ意識には感心のひとこと。
これに尽きます。最後“六本松”がやらかしたアレは正直、張り倒したくなりましたね。
鍛えられた“工兵”がああなるのもムリは無いって話で。次巻では何に巻き込まれるやら。

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2013年05月13日

『一つの大陸の物語〈下〉 〜アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他〜』

時雨沢恵一 先生が贈る『アリソン』から続くシリーズのその先にある物語を綴る完結編。
下巻は“トラヴァス”少佐の戦いから歴史の秘部の紐解き、そして大団円へと繋ぎます。
(イラスト/黒星紅白 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891600-4/


「大電撃文庫展」で口絵や表紙のイラストは先に拝見させていただいておりましたが、もう
圧巻としか言いようがないのですよね、ここまでシリーズを読んできた者の想いとしては。
やはり最後は“アリソン”と“ヴィル”の物語で締めくくるのが順当でしょう。

“トラヴァス”少佐としての立場と“ヴィル”としての見地が入り混じった複雑な状況を
見切った“フィオナ”の慧眼に恐れ入ると共に、彼と“アリソン”との絆の深さにもまた
敬服するほかありません。“リリア”はそれに振り回されっぱなしでしたけど。

首謀者を追い詰めるシーンを置き去りに進んでいく結婚式。得意満面に種明かしをする
“ベネディクト”の言動に驚かされる側のリアクションがたまりません。更には問題解決
もしてしまうのだから凄いものです。・・・いつ続きが出てもおかしくないな、と感じました。

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2013年05月12日

『アリアンロッド2E ファンブック ラヴィアンローズ』

菊池たけし 先生/F.E.A.R. が贈る「アリアンロッド」ファンブック第4弾は遂に『ルージュ』
のあのシーンがドラマCD化。『シュバルツ』を補完するリプレイ等も収録している一冊です。
(イラスト:佐々木あかね 先生 他)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047284494/
http://www.fear.co.jp/information/ar2e_flvr_info.htm


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  ゼロ : ・・・・・・ミラは、俺が守る。
  GM : ではそんなことを呟くゼロがミラに死線を転じられたのに釣られ、
      ウェポンイーターたちもミラの方を向いた。ちらっ。
  ミラ : ・・・・・・っ!?
  ゼロ : ・・・・・・まずい。ミラが───。
  イリア : ゼロ! もしミラが襲われたらあんたが守ってやるんだよっ。行きな!
  ゼロ : ミラがあの虫の・・・・・・。
  一同 : ?
  GM : 虫の?
  ゼロ : ・・・・・・・・・触手に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
  一同 : 何を妄想してんだあんたはっ!?(大爆笑)
  イリア : (←大爆笑している)
  GM : (笑いをこらえながら)いや、そんなかっこよく「触手・・・・・・」とか
      言われても・・・・・・(笑)。
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しかも挿絵指定までしてるし(笑)。江口拓也 さんが演じる“ゼロ”の“ミラ”に対する
思い入れ、というかそれ以外への無関心ぶりがハンパない。その“ミラ”を演じる A.m.u.
さんは設定あふれるメイジ/サモナーとして戦術面から彼を支える所で魅せてくれました。

久保田悠羅さんが演じる“エイミー”は思いっきりワケありで、今後NPCでの登場が期待
される要員。“イリア”を演じた 田中天 が考えたNPCとその設定がまさかあんな形で活か
されることになろうとは。菊池 先生の油断も隙も無い姿勢に感服するばかりです。

このファンブックを読み終えた後で『シュバルツ』を読み返してみると「なるほどー」と
思わせられる展開になっていたことが分かります。あの村の惨劇を経て“ミラ”そして
“ゼロ”が有り余る設定を踏まえてどう成長し、再登場してくれるのか期待したいです。



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  ≪ドラマCD・キャスト≫

   ノエル・グリーンフィールド .... 力丸乃りこ
   トラン・セプター ................ 小野大輔
   クリス・ファーディナント/
    ゼロ・ルシフェルド ............ 江口拓也
   エイプリル・スプリングス ........ 友永朱音
   マティアス ........................ チョー
   アルテア ........................ 小暮英麻
   ガーベラ ........................ 柚木涼香
   ゴウラ .......................... 丹沢晃之
   ユージン ...................... 櫻井トオル
   占いババア .................... 中根久美子
   カンガルー怪人 .................... 杉崎亮
   新聞屋 ............................ 林康介
   子ども ...................... 佐々木亜花里
   騎士 ............................ 武宗次郎
   
   大首領 .......................... 池田秀一
   
   
    Song Produced by ZIZZ STUDIO
    
    オープニングテーマ「Fateful Link」
     作詞:江幡育子
     作曲編曲:大山 曜
     歌:YURIA
    
    エンディングテーマ「華夢」
     作詞:A.m.u.
     作曲編曲:磯江俊道
     歌:A.m.u.
                                (敬称略)
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『ルージュ』刊行当時から伝えたがっていた“ノエル”の雰囲気をようやくドラマCDという
形で掴むことが出来て読み手としても感無量といいますか、流石は 力丸 さんといった所
でしょうか。佐々木あかね 先生がスカイプでコメントを送るのも分かる気がします。

本編では大きな分岐点となったイジンデルの村での出来事を演じてもらう、ということで
前半までの陽気な雰囲気と後半に畳み掛けてくる窮地、そして悲劇との落差が見どころ。
“トラン”の名乗り、メッチャ格好良かった。“アルテア”の悲鳴が耳に痛かった。

“ゼロ”も含めた一人二役、さらに“クリス”との掛け合いまでやってのけた 江口 さん
の名演技も光りました。“マティアス”が実に胡散臭くて素晴らしかった。“占いババア”
も“ガーベラ”も雰囲気出てましたし、声の力って偉大だなぁ、と痛感させられた次第です。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル