2013年05月21日

『うちの居候が世界を掌握している!4』

い〜どぅ〜 先生のコミックスもほぼ同時発売中の、七条剛 先生が贈る超無敵アットホーム
ラブコメ。短編集を挟んでの第4巻は“真哉”に対してハニートラップが仕掛けられます。
(イラスト:希望つばめ 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373646.html


最近、雑誌等で 希望つばめ 先生のイラストを拝見する機会が増えて密かに喜びを感じる
今日この頃。満を持して登場した新キャラ“愛”のデザインも可愛らしく“真哉”に対して
猛烈にアタックを仕掛けてきます。“桃香”“莉子”も気が気ではありません。

そんな彼女の狙いを読みきって冷静に対処する“真哉”に1つのミスが生まれます。幸い
にして致命的な結果には至りませんでしたが、彼の中に初めて生まれた制御できない感情
「怒り」が本気で相手に灸をすえる展開は彼の家族愛を示すに足るものがありました。

気が付けば色々な問題が解決していたりするあたりは相変わらず伏線の張り方と回収の
仕方には安定感があります。今回も影の立役者となった妄想力が豊かな“ルファ”ですが
いよいよ来日予定ということで何が起こるか今から楽しみでなりません。

posted by 秋野ソラ at 00:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年05月20日

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 書き下ろし短編小説&ゲストイラスト集付き限定版』

大森藤ノ 先生が贈る、一端の冒険者である少年と矮小なる女神が織り成す眷族の物語。
第3巻は“アイズ”との再会、特訓を経て“ベル”が英雄願望を抱くまでを描きます。
(イラスト:ヤスダスズヒト 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373608.html


とっさに踵を返す“ベル”の気持ちも分かるだけに、それを受け止められた体勢が滑稽に
映るのも仕方が無いと言いますか。“アイズ”に今の己の本質を見極められ、互いの差を
見せつけられてもなお追いすがろうと努力する彼のひたむきさが好ましく感じられます。

まだまだ成長途上な彼に与えられた“フレイヤ”からの「壁」。今一度は折れかけた心を
彼女への気持ちと自分の不甲斐なさを糧に昇華し、初めて「冒険」するその姿は駆け出しの
冒険者などと言わせない驚異的な実績を残すことになります。実にアツい展開です。

彼の成長に関する異常性が公のものとなったことで今後どんな物語へと繋がっていくのか、
引け目はあっても譲る気は無い“リリ”と大人げない“ヘスティア”との直接対決を始めと
する“ベル”を巡る関係はどう変化していくのか、気になる要素がまだまだ満載です。


・・・とは言え、付属の小冊子を見る限り“ベル”と“ヘスティア”との繋がりが家族のそれを
超えるのは難易度が高そうだな、とも思えるワケで。「とらのあな」限定のリーフレットで
見せた特異な好物をもつ彼女の優位性を覆せるのかも注目したいところです。

ゲストイラスト集はH2SO4、黒銀、狐印、四季童子、toi8、仁村有志、はいむらきよたか、
るろお各先生による豪華絢爛ぶりで胸の大きい“ヘスティア”、次いで凛々しい“アイズ”
の出番が多いです。イイですね。るろお先生が言うようにゲーム化もアリですかな。

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2013年05月19日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ(5) ビヨンドザナイト』

『デイズ』シリーズに続き、矢野俊策 先生/F.E.A.R. が贈る『ナイツ』シリーズも今巻で
いよいよラスト。「夜」の先にあるものは何か。“瑠璃”たちが最後の戦いに臨みます。
(イラスト:エナミカツミ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000061


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  志津香:そこはしょうがないですわね・・・・・・。わたくしから瑠璃さんへはメモリー
      なので、感情はひとつだけですわ。ポジティブの信頼です。
  瑠璃:あ、すごい。全員信頼で揃ってる。
  志津香:ほんとですわね!
  ラハブ:ようやくチームになったということですかね。
  ハウント:ラハブに言われると違和感があるな(笑)。
  GM:確かに(笑)。では改めてセッションを開始しよう。
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“ソロモン”が編み出した地球規模の計画。かつて無い窮地に「ナイトフォール」としての
チームワーク、そして関係した人々との繋がりがものを言う展開になりました。思わぬ所
からのクロスオーバーもあってなかなか感慨深いものがあります。

その繋がりはボードゲーム形式のミニゲームでNPCカードとして扱われて、これがまた至極
面白そうなワケです。力をあわせて少しずつ不利な状況を覆していく雰囲気が伝わってきて
良かったです。“志津香”のダイス目が神懸かっていたのが実に印象的でした。

“ソロモン”の計画を退ける方法のほか、世界の全てを救わんとハッピーエンドを望むが
故にGMも予想だにしなかった解決策を導き出すPLの様子が窺えるのもTRPGならでは
という感じで締めくくり方も文句なしのキャンペーン。GM、PLの皆様、お疲れ様でした。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年05月18日

『アリアンロッド・サガ・リプレイ・デスマーチ(9) 魔女が奏でる鎮魂曲』

クライマックスが近づく 田中信二 先生/F.E.A.R. の『デスマーチ』シリーズ第9巻。
仮面の“グリンダ”が仕掛けた世界を揺るがす策謀を“アキナ”たちが止めに掛かります。
(イラスト:猫猫猫 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201302000024


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  アキナ:あたしの出番だ。いきますねっ!
  マルセル:アキナの【筋力】は14ある。失敗するはずはな・・・・・・・・・・・・。
  一同:スト──ップ!!(一同爆笑)
  マルセル:・・・・・・・・・・・・。
  マキナ:と、とにかく判定しますね。・・・・・・えいっ!(ダイスを振る)
      ・・・・・・・・・1と!? ・・・・・・・・・・・・2ぃ──っ!!
  一同:────っ!!(一同爆笑)
  GM:セーフ!! ダイス目3でファンブルせず、達成値17で成功です!
  ギィ:ギリギリだよ、おい!!(爆笑)
  ドラン:マルセルの裏目力が他人に影響するなんて・・・・・・驚いたナリ(笑)。
  アキナ:裏目力ってスゴすぎですっ!? マルセルさん・・・・・・大変ですね。
  ドラン:ほんと、強く生きるナリ(笑)。
  マルセル:・・・・・・同情とか、要らないから!(笑)
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“マルセル”恐るべし。直前の判定ミスが大事な情報収集の機会を逃す要因になっていたり
と裏目力の発揮に磨きが掛かります。磨きが掛かると言えばGMのクリティカル発生率も
同様で、PLたちの対策が功を奏した場面が何度も見られました。まさに驚異的な脅威。

プリプレイから“アキナ”に不快感と警戒心を与える“グリンダ”ですが、互いに譲れぬ
正義を胸に交えた一戦は見どころと言えましょう。“グリンダ”と戦う直前に“アキナ”が
見せた「フェリタニア」第一の騎士としての気概、成長ぶりも注目しておきたい点です。

カットインのような挿絵の入れ方が今回も効果的な演出に繋がっていました。ベタ塗りや
クライマックス直前に相対する二人とか、魅せ方がレベルアップしていると感じました。
そして“オーレリー”が心配でならない引きに次巻の刊行が待ちきれない今日この頃です。

posted by 秋野ソラ at 11:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年05月17日

『四百二十連敗ガール2』

デビュー作にして第2巻で早くも「ドラマCD付き特装版」と同時発売、という偉業を成し
遂げる 桐山なると 先生の作品。“ハル”の告白ツアー連敗街道は留まる所を知りません。
(イラスト:七桃りお 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_02


いや、嫌われているのは十分に分かったのですけれど、それに自分から追い討ちをかける
のはどうなのよ、と思った「デレ園水泳部」での出来事。“毒空木”そして“時宗”の
水着姿は確かに素晴らしいものがありましたけどね、流石に勇み足ですよね。

“ハル”に対する“毒空木”の容赦ない仕打ちも含めた、女の子らしさの欠片もない破天荒
な言動は相変わらずですが、その中で垣間見せる“ハル”のことが好きすぎて仕方が無い
そぶりが何ともいじらしいのもまた同じく。このギャップは実に手堅く効果的に映ります。

ただ、“ゆずり”に関しては結果がアレでしたけど一応はキープできたとも言えるワケで
“ハル”にとっては満更でもない話かと思います。早速“毒空木”は噛みついてきました
が、今後も程々にフラグを立てるキャラが増えるのかな、とか思ったり思わなかったり。

posted by 秋野ソラ at 01:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル