のみで再現した地球上で織り成す少年と少女と自動人形の物語、その第1巻を拝読です。
(イラスト:茨乃 先生)
描写から始まる350ページ超のお話。気が付けばページをめくる手を止めることなくラスト
まで一気に読みきりました。世界観に上手く引き込ませてくれる作品だと感じました。
気持ちを示すために255回の首肯と羞恥の表情を見せた場面、権力闘争に巻き込まれ立場
を捨てた“マリー”が第一級時計技師の妙技を見せた場面、三者とも印象に残っております。
と付き従う“リューズ”。「天才」と「異能」と「黒い歯車」が噛み合うことで世界はどう
変わっていくのか、次巻の刊行に実に興味が沸いてくる次第でございます。楽しみです。