2013年04月27日

『妹は僕に手を出すなっ!3』

“孝美”の前に現れた飛び級で先輩の13歳少女が急接近していく様子に“晶”と“シズカ”
は苛立ちを隠せず──。木緒なち 先生が贈るツインズ・ラブコメディが最終巻を迎えます。
(イラスト:久坂宗次 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372878.html


ここに来て新しい妹の登場。「いますぐ※だって言いたい!」はいい副題のつけ方だと感じ
ました。“エルザ”が抱える想いの描写もなかなかでしたが、結局彼女のそれも“孝美”に
とっては重いものでしかなかったワケで。あるいは純潔を守る強い信念を露にさせるだけで。

さほどページ数があるほうでもない今巻の中で「ラスボス」も登場させて、さらに折り合い
も上手くつけてくるあたりは中々なものだと感じました。それでいて読みやすさを損なうこと
もありませんでしたし、良いラブコメ作品だったのではないかと思います。

企画・制作・デザインユニット「KOMEWORKS」に所属の 木緒 先生だからこそできる装丁の
妙といいますか、魅せ方もポイントとなる意欲作としても成功を収めたと言って良いかと
思います。次回作はあちらのレーベルからですかね、ということで期待を寄せておきます。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル