ファンタジー小説。第3巻はカザン入植直前の“ウェランド”に重大な問題が発生します。
(イラスト/鍋島テツヒロ 先生)
似た感情を味わうほどの“イリーネ”の実力。しかも“クースラ”たちも一目置くとなれば
“フェネシス”が焦って斜め上の頑張りを見せるのも致し方ないというもの。
“ウェランド”への対応の違い。“クースラ”の信条と“フェネシス”の感情が二人の間に
少しずつ、そして決定的な溝を生んでいく過程が何とも切ない感情を呼び起こします。
過ぎないのだと知った時は流石に「やられた!」と思わざるを得ませんでした。願いに向け
成長する彼女を微笑ましく思う暇もなく訪れる緊急事態がどんな展開を呼ぶか注目です。