2013年04月13日

『聖剣の刀鍛冶 15』

“ヴァルバニル”に立ち向かう“セシリー”たちと作戦を遂行する“シーグフリード”たち
の思惑が激突する、三浦勇雄 先生が贈る壮大なファンタジー叙事が遂に完結を迎えます。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/984


最終巻に至っても覚醒の時を迎えることができない聖剣『アリア』。そのきっかけを与えた
のが魔剣『アリア』と『銘無し』だというのだから感慨深い。しかも三者共に“セシリー”
の手に収まるのは自分だと主張し、嫉妬するのだからまた興味深い。

勝手に戦って、勝手に傷ついて、そんなことを繰り返してきた“ルーク”に振り回される
“セシリー”も最後にはしてやったりというところを見せてくれて改めて「似た者夫婦」
な所を見せつけてくれました。これで幸せにならなかったらばちが当たるというものです。

最後は「聖剣」の因習を打破すべく動き出した“セシリー”たちの悲願が長き時を経て達成
される、しかもそれを見届けるのは・・・という締めくくり。実に理に敵った落とし所であった
と思います。ということで無事の完結を心よりお祝い申し上げる次第です。


#“ハンニバル・クエイサー”がかなり良かった。かっこいいオッサンは良いものです。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル