2013年04月04日

『東京レイヴンズ9 to The DarkSky』

あざの耕平 先生が贈る陰×陽ファンタジー、第一部完結を告げるシリーズ第9巻は“夏目”
が命を落としたことを契機に“春虎”たち、更には呪術界の未来が揺らぎ始めます。
(イラスト:すみ兵 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000028


熱量を失っていく“夏目”を前に、かつて見たあの儀式へ一縷の望みを繋げようとする
“春虎”。彼が「鴉羽」から受ける知識・力の行使するようになり、“コン”の思いがけ
ない変化が訪れたことも相まって彼が“夜光”である存在であることが明るみに。

「陰陽塾」で過ごした日々が嘘のように道を分かつことになった“春虎”、そして“夏目”。
なぜ彼は彼女の傍を離れるのか。いずれ別々の未来を辿ることになると告げた“冬児”自身
彼に説教をくれてやる時がやってくるのか。その時“夏目”はどうしているか。

何よりも夢見心地の“夏目”だけが一時の幸福感を味わいつつ、現実を改めて見つめる
段階となったときに世界で初めて「彼がそばにいない」という絶望に触れ、失意の底へ
落とされることになるのだと思うと今から不憫でなりません。次巻に注目です。

posted by 秋野ソラ at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル