2013年04月15日

『ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」4冊目となる第12巻は“キリト”
と“ユージオ”が“カーディナル”から得た知識を元に整合騎士と次々に対峙していきます。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891529-8/


整合騎士たちに戦いを挑むにあたって“キリト”たちが新たな力「武装完全支配術」を習得
するために必要となるのが「シンイ」、すなわち武器の力を解き放ったときの様をイメージ
する能力。これでまた一つ『アクセル・ワールド』との繋がりを示す要素が明らかに。

整合騎士にも劣らない技を披露し何とか勝利を収めていく“キリト”たちが目の当たりにする
彼ら、彼女らに課せられた呪いのような施術。それを仕掛けた相手“アドミニストレータ”に
対して熱く憤る“ユージオ”と深く静かに怒りの姿勢を見せる両者が対称的でいいコンビ。

整合騎士となった“アリス”と再びまみえたとき、その圧倒的な力を前に思わず身を萎縮して
しまう“ユージオ”を奮い立たせたのは、ひるむことなく彼女に勝負を挑んだ“キリト”。
彼の決意を削ぐ形になった偶然の出来事がどんな結果を生むか、次巻も楽しみです。

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2013年04月14日

『アリアンロッド2E・リプレイ・ヴァイス−2 ひたむき少女と白亜の迷宮』

久保田悠羅 先生/F.E.A.R. が贈る白き薔薇の物語、第2巻は「純白の刻印」が現れた妹
“セシリー”の衰弱を止めるべく薔薇の武具を求めて“プリム”たちが動き始めます。
(イラスト:かぼちゃ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000055


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM:ひとりは三人とも知っている人物だ。赤い神官服に身を包み、ヘビーフレイルと
     エレメンタルシードを構えている。そう、ジェイス・ロウだ。
  ジェイス:ふっ(笑)。
  プリム:えっ? なんでジェイスさんがここに?
  GM:そんなプリムの疑問に答えるようにアナウンスがこう告げる。
     『なお、このエキシビジョンマッチには神殿のご協力もあり、グランフェルデン
     王国を救った英雄おふたりに参加していただくことになりましたっ!』
  プリム:グランフェルデンの・・・・・・英雄?
  GM:『ご紹介いたします! ジェイス・ロウ、そして──』
  ???:オレでぇ────すっ!!
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セッションの進行状況と現実のスケジュールが奇跡的に合致する、というまさに紙一重の
行動を見せたゲストプレイヤーの乱入が熱い。ダイス目も期待を裏切りませんでしたし。
“プリム”たちも格上相手に大健闘したと言っていいと思います。

そしてもう一つの目玉としては、NPCながらも遂に初顔合わせとなった“シェフィル”との
出会いがありました。やがて訪れるであろうPvPに向けてどういった仕掛けが施されるのか
注目したいところです。レベル差をどう埋めるのか、とか。

「神殿」「ネオ・ダイナストカバル」そして「ゾハール教団」の動きがPC間にも明らかと
なり、更には「薔薇の刻印」の呪いについても思わぬところから知られる由となりました。
待ち受けるのは本当に悲劇のみなのか、運命を紡ぐ物語の続きに注目したいところです。

posted by 秋野ソラ at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年04月13日

『聖剣の刀鍛冶 15』

“ヴァルバニル”に立ち向かう“セシリー”たちと作戦を遂行する“シーグフリード”たち
の思惑が激突する、三浦勇雄 先生が贈る壮大なファンタジー叙事が遂に完結を迎えます。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/984


最終巻に至っても覚醒の時を迎えることができない聖剣『アリア』。そのきっかけを与えた
のが魔剣『アリア』と『銘無し』だというのだから感慨深い。しかも三者共に“セシリー”
の手に収まるのは自分だと主張し、嫉妬するのだからまた興味深い。

勝手に戦って、勝手に傷ついて、そんなことを繰り返してきた“ルーク”に振り回される
“セシリー”も最後にはしてやったりというところを見せてくれて改めて「似た者夫婦」
な所を見せつけてくれました。これで幸せにならなかったらばちが当たるというものです。

最後は「聖剣」の因習を打破すべく動き出した“セシリー”たちの悲願が長き時を経て達成
される、しかもそれを見届けるのは・・・という締めくくり。実に理に敵った落とし所であった
と思います。ということで無事の完結を心よりお祝い申し上げる次第です。


#“ハンニバル・クエイサー”がかなり良かった。かっこいいオッサンは良いものです。

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2013年04月12日

『落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国III』

舞阪洸 先生が贈る戦乱無双ファンタジー、第3巻は「魔女と人とが共に暮らせる世界」を
創ると宣言した“ナーガ”が足掛かりとしてエインの砦を無血開城せんと動き出します。
(イラスト:よう太 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/985


口絵における肌色率の高さが相変わらず容赦ないですな、よう太 先生。いい仕事をされて
います。特に今回は“エリュシオーネ”の魔法の原理が(げふんげふん)だったりするので
便利なのか不便なのか判断しづらいのがこの世界における魔法なのだと思い知らされます。

ということで「スレイマーヤ」一族の長“ヴィータ”の興味半分な気持ちから協力を得て、
彼女の強力な魔法を活かした戦術で有言実行を果たした“ナーガ”。魔女が一致団結する
可能性と望みを繋いだ功績は大きいと言えましょう。

更には運良く現地の人間、敵方「カサンドラ王国」軍の部隊長である“ライバッハ”を部下
に出来たことにより選択肢に幅が出てきた・・・と思ったらまたしても奇策に打って出ようと
する“ナーガ”。強敵出現の予感に緊張が高まっていく次巻も見逃せないものがあります。

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2013年04月11日

『しゅらばら!7』

無事出産を終えた プリンプリン 先生を迎えて 岸杯也 先生が贈るちょっぴり「修羅場」な
ドタバタ系ラブコメディ、第7巻は遂に「ニセ恋人」の関係に亀裂を生む時が訪れます。
(イラスト:プリンプリン 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/993


スキャンダル事件がきっかけとなり、“一大”との関係を本物にしようと大きな一歩を踏み
出した“早乙女”。パパラッチじみたファンの行き過ぎた行動などで窮する場面もありつつ
事務所の社長“洋梨子”の理解と応援もあって、その勢いはいよいよ加速していきます。

きっかけは“鷹奈”、更には“真愛”にも波及。それぞれ違ったアプローチで「ニセ恋人」
の関係を偽物のままで終わらせたくないと明らかにすることで気持ちを新たにしていきます。
・・・それでも一歩出遅れた感があるのがこれまた“真愛”だったりするのですが。

そんな三者三様の気持ちの昂りが向き合えば友情にヒビを入れるほどの衝突を生むのは
必至。ちょっとどころの騒ぎじゃない修羅場に突入した3人の姿を見てしまった“一大”は
「ニセ恋人」の真実を知り暗澹たる面持ちで身を引きますが・・・この後の展開は大注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル