2013年04月30日

『GJ部中等部(5)』

新木伸 先生が贈る四コマ小説。部室を追われ“霞”たちが辿り着いたのは校庭の隅にある
不思議な少女が居付くプレハブ小屋。3年になり新生活を送る彼女たちの日々を綴ります。
(イラスト/あるや 先生)

http://skygarden.shogakukan.co.jp/skygarden/owa/solc_dtl?isbn=9784094514056


「TSと女装は違う!」とかTSクラスタから怒られそうな気もしなくはないですが“小手指”
さんと張り合う気マンマンの“ジンジン”は、どちらかというと男同士の友情をこじらせて
イケナイ関係にもつれこむ薄い本のネタにされそうな感じも無きにしも非ず。

“霞”が何気ない疑問を口にしたところから始まる「どっちが強い?」ではその友情関係を
見直すキッカケを得た“ケンケン”と“ジンジン”の少年漫画っぽいノリが特訓の対象に。
まぁ、オトコってのは得てしてバカなもんですよ。拳でないと分かり合えないとか、ね。

『〜中等部』になってもそこそこ登場してきている“紫音”さんを師匠とするが故に自らも
「カワイイ」を目指してしまっているのか。あるいは彼の生来による必然的なものなのか。
“ジンジン”のプラトニックな関係を見守りつつ次巻に目を向けていきたいと思います。

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2013年04月29日

『よろず屋退魔士の返済計画1 100億の契約書』

祝「オーバーラップ文庫」創刊! ということで SOW 先生が贈る、退魔士の少年と暴君少女
が始める借金返済コメディを一番最初に読もうと決め、実現させていただきました。
(ILLUST:蔓木鋼音 先生)

http://over-lap.co.jp/%E3%82%88%E3%82%8D%E3%81%9A%E5%B1%8B%E9%80%80%E9%AD%94%E5%A3%AB%E3%81%AE%E8%BF%94%E6%B8%88%E8%A8%88%E7%94%BB%EF%BC%91%E3%80%80100%E5%84%84%E3%81%AE%E5%A5%91%E7%B4%84%E6%9B%B8/product/0/9784906866144/


SOW 先生の作品を読むのは「メガミ文庫」の『みすぷり!』以来となりますが、喜怒哀楽の
緩急をつけた話運びで実に読みやすく、続きに期待が持てる面白い作品に仕上がっていると
感じました。・・・『みすぷり!』を「オーバーラップ文庫」で引き取ってくれませんかね?

一部業界では編集K氏の初担当作ということで注目を集める本作ではありますが、あけすけ
な雰囲気のある“みぎり”の言動をもってしても彼女が魅力的なキャラクターに映るのは
氏の助言に寄る所もあるのかと思います。もちろん、蔓木 先生のイラストもあってこそ。

理不尽な境遇に晒され、ままならぬ生活を送りながらも「人生は楽しく生きてもらわないと」
と諭され、前を向いて生きていく“狗朗”。幼なじみに押しかけ弟子、そして押しかけ式神
も加わって賑々しい彼の借金生活はいつ解消されるのか、次巻を楽しみにしておきます。

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2013年04月28日

『RPF レッドドラゴン IV 夜会擾乱』

虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟。五人のためのゲーム、六夜限り
の物語(フィクション)、その四夜を綴る 三田誠 先生の一冊、読ませていただきました。
(イラスト:しまどりる 先生)

http://sai-zen-sen.jp/publications/reddragon/
http://sai-zen-sen.jp/special/reddragon/


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  スアロー : 婁がいなくなった瞬間、エィハが婁並みに・・・・・・!
        何、あの殺人鬼、伝染るの!?
  禍グラバ : でも、ここでエィハが行動に出たら第五夜、第六夜のシナリオも
        大分変わりますよね。
  FM : そんな先の事まで考えてられないよ、たった今第四夜がどうなるのかも
      分からない(笑)。
  エィハ : 一応、つぶやきます。・・・・・・真シロちゃんは、ともだち(一同爆笑)。
  忌ブキ : 怖いっすよ紅玉さん!
  スアロー : (爆笑したままバンバン机を叩いている)。
  エィハ : こう、ニュアンスで理解してあげてください。止めるなら今ですよ(笑)。
 _____________________________________


“エィハ”を演じる 紅玉 先生が活き活きと「黒玉」化していく様子が、PC的には容赦ない
のですがPLとしては面白くて仕方が無い。その雰囲気にあてられたかのように“禍グラバ”
ですらも我が道を行こうとするなど「混成調査隊」が少しずつ瓦解していきます。

そこにつけてシュカの街を襲う「赤の竜」。そのあまりに大きすぎる敵を前に様々な思惑が
入り乱れる各勢力が一致団結できようも無く、炎に抉られる大地が免れえぬ崩壊への道を
示していきます。もちろん、そこに“婁”がつけ入らないワケがありません。

彼の悲願を何とか阻止しようとした“スアロー”を前にダイスの神は無慈悲な結末を授けて
下さいました。・・・しまどりる 先生にイラスト化してもらうほどに衝撃的な破滅への道標と
なります。FMですら予想し得ない展開に救いはあるのか、第五夜の登場が待たれます。

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2013年04月27日

『妹は僕に手を出すなっ!3』

“孝美”の前に現れた飛び級で先輩の13歳少女が急接近していく様子に“晶”と“シズカ”
は苛立ちを隠せず──。木緒なち 先生が贈るツインズ・ラブコメディが最終巻を迎えます。
(イラスト:久坂宗次 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372878.html


ここに来て新しい妹の登場。「いますぐ※だって言いたい!」はいい副題のつけ方だと感じ
ました。“エルザ”が抱える想いの描写もなかなかでしたが、結局彼女のそれも“孝美”に
とっては重いものでしかなかったワケで。あるいは純潔を守る強い信念を露にさせるだけで。

さほどページ数があるほうでもない今巻の中で「ラスボス」も登場させて、さらに折り合い
も上手くつけてくるあたりは中々なものだと感じました。それでいて読みやすさを損なうこと
もありませんでしたし、良いラブコメ作品だったのではないかと思います。

企画・制作・デザインユニット「KOMEWORKS」に所属の 木緒 先生だからこそできる装丁の
妙といいますか、魅せ方もポイントとなる意欲作としても成功を収めたと言って良いかと
思います。次回作はあちらのレーベルからですかね、ということで期待を寄せておきます。

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2013年04月26日

『放課後四重奏(カルテット)』

『俺はまだ恋に落ちていない』でデビューした 高木幸一 先生が贈る新シリーズ。不器用
すぎる4人の少年少女が生み出す青春ラブコメディ、ということで拝読してきました。
(イラスト:ぜろきち 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373318.html


学校に住んでいる。人間嫌いが講じてのたゆまぬ努力と説得を経て掴んだ“灰堂”少年の
現実を疎ましく思う教師陣。彼らから身を守るため、少年たった一人だけの「同好会」を
作ることを決意する。それが思いも寄らぬ人たちを呼び込むことになるとも知らずに──。

ということで、努力の人なので勉強も運動もかなり出来るのですが常識外れでデリカシーに
欠ける面のある“灰堂”に相談し、鋭い指摘に渋面するも真摯な態度に心ほだされる3人の
同好会メンバー “菜花” “草ヶ部” “空上”。彼女らもまた三者三様で個性が強いです。

そんな3人と一緒に居ることがいつしか当たり前になってきた“灰堂”が語る人間嫌いの
理由、そして心境の変化。いつの間にか恋の駆け引きが始まっていた同好会「SL会」の
明日はどっちだ! という実に良い読了感のラブコメで続きに期待が持てるというものです。

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2013年04月25日

『這いよれ!ニャル子さん 11』

TVアニメ『這いよれ!ニャル子さんW』が絶賛放映中な 逢空万太 先生の原作。第11巻は
“イス香”のお節介と事象介入により“珠緒”の心境に少しずつ変化が生じていきます。
(イラスト:狐印 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373332.html
http://nyaruko.com/


“珠緒”もいろいろと宇宙的恐怖に触れてしまって大丈夫なのか、とかは横に置いといて。
いよいよ気持ちの整理もついて吹っ切れた彼女がどんな立ち居振る舞いを見せてくれるのか
も注目していきたいところです。“真尋”さんには大いに悩んでもらいましょう。

ネタについてのトレンドの掴み具合には相変わらず余念がないですね。追いつけていたり
そうでなかったりが半々くらいですかね。オチのつけどころも今じゃなければできないと
思います。読んで面白いと感じるのは「今でしょ!」というところで一つ。

あと、喫茶店で“フェル子”さんたちと“ベルテイン”たちが繋がったのでシェアード・
ワールド作品と言っても良いでしょう、というか『深山さんちのベルテイン』3巻を熱望
するためにも「這いよる!邪神キャンペーンW」には応募させていただく次第です。

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2013年04月24日

『ヴァルキリーワークス』

逢空万太 先生が贈る新シリーズ。色の無い世界に迷い込んだ少年が出会った戦乙女──
ヴァルキリーと織り成すアクション・ラブコメディーを読ませていただきました。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373349.html


救国の騎士かと思えば半人前のヴァルキリー、“理樹”をして「駄ルキリー」と言わしめる
“フェルスズ”──早くも愛称が“フェル子”さんで確定していますが、彼女をイジメたく
なる“理樹”の気持ちも分かるくらいに可愛いです。蔓木 先生のイラストもバッチリです。

いくらダメダメとは言え、異世界の存在である“フェル子”さんを手玉に取る少年“理樹”
の、彼女への偏執を感じさせる言動とそれに振り回される彼女の翻弄されっぷりが見ていて
面白いです。このあたりも 逢空 先生らしさと言うべきでしょうか。

そんな“理樹”の異常性、人間が居られないはずの「絶対騎行圏」に入れたり“フェル子”
さんの武器、グラムを彼女以上に扱えるのか。あるいは「ヴァルキリーワークス」の真意に
“フェル子”さんは応えられるのか。気になる展開が楽しみな次巻に期待しておきます。

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2013年04月23日

『のうりん 6』

遂にアニメ化を決めた、白鳥士郎 先生が贈る農業系学園ラブコメディー。第6巻は最後の
寮生“ナタリー”の登場に揺れる“耕作”の人間関係、そして日本の農業に触れていきます。
(イラスト:切符 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797373363.html
http://www.no-rin.tv/


前半のコメディと後半のシリアスな部分の対比が相変わらずハンパないです。“ナタリー”
の熱烈なアタックに“ベッキー”も感化されてモンスターになっちゃったり、“リョーコ”
先生の絵とネタを使い回してきたり、と挿絵芸もお手の物といったところでしょうか。

“アリーナ”の話がちょっと浮いた感じで入ってきましたけど、これがまた実に重い話で。
そこから続く“マネー金上”による「TPP」の話も込みで考えさせられました。討論番組も
これくらい本音で話してくれればためになるのに。本作を読むほうが価値ありますわ。

“ベッキー”から返答を求められた“耕作”が考えた末に出した結論。この国で、日本で、
農業で生きていく、そう朴訥に語る彼の言葉は胸に響くものがありました。農業を守りたい
ならまず教育からではないかと痛感した内容でした。次巻は沖縄旅行で何が起こるやら。

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2013年04月22日

『氷の国のアマリリス』

『雨の日のアイリス』『雪の翼のフリージア』と秀作を上梓する 松山剛 先生の最新作。
冷凍睡眠中の人類を守る機械たちの生き方を描く感動の物語、読ませていただきました。
(イラスト/パセリ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891578-6/


見た目も言動も人間のそれと何ら遜色の無い機械の村人たち。慎ましくも楽しく、懸命に
過ごす彼らの温かな日常を、氷河期が原因の「金属凍傷」と呼ばれる機能停止症状と村を
襲う群発地震が少しずつ、そして確実に蝕んでいきます。

「ご主人様」と呼び敬う人類が冷凍睡眠という選択肢を選ぶ羽目に陥った氷河期の到来。
さらにその要因を辿れば人類の愚かな歴史が浮き彫りとなり、機械の身を犠牲にしてまで
守るべき存在なのか、と村人たちに問う村の長“カモミール”の言葉が胸に響きます。

未来を“アマリリス”たちに託すと決めた彼にも実は機微の紆余曲折があったという事実。
それに応えようとする彼女たちが迎える容赦の無い現実。絶望の淵を経て辿り着くラスト
との対比が実に印象的で、今回も期待以上の単巻作品でした。オススメです。

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2013年04月21日

『ソード・ワールド2.0リプレイ from USA(8) 双剣相剋−デュアルブラッド−』

ベーテ・有理・黒崎 先生/グループSNE が贈るリプレイシリーズ第8巻。“アンセルム”
の兄“ギュスターヴ”が前面に出てくることで彼らの立場が少しずつ揺らぎ始めます。
(監修:北沢慶 先生 コミック:双葉ますみ 先生 イラスト:H2SO4 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201208000055


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM/ドラクロア : 「というわけで、君達には先遣隊と共にリリオに戻ってもらおう
         と思っているのだが、問題ないかね、ガッデムガーディアンズの諸君」

  一同 : ・・・・・・はあ?(きょとん)

  GM : え・・・・・・・・・・・・
  アンセルム : なんだ、ガッデムガーディアンズって?
  GM : ・・・・・・・・・・・・君達のパーティー名だよ。ほら、募集で決まったやつ。
      一応みんなには伝えていたと思うんだが・・・・・・
  アンセルム : ああ!(ぽん)
  ウィスト : そういえばそんなのあったね。すっかり忘れていたよ。
  GM : ・・・・・・まあ、確かに発表が遅れたから馴染んでないのはわかるん
      だけどさあ(苦笑)。
  クリフ : いえいえ、馴染んでますよガッデム!
  ミケ : うん。覚えてたよガッデム!
  GM : 語尾にしなくてもいいんだよ!(笑)
 _____________________________________


容赦ないスルーっぷりが半端ない(苦笑)。他にも面白いシーンとしては真の姫騎士に
出会った“クリフ”の喜びようとか、あんな姿だったとはいえ“ギュスターヴ”をコケ
にして愉悦する“クリフ”の言動とか・・・って“クリフ”ばっかりだな(苦笑)。

見せ場の一つとしては“イザベラ”の一件も挙げられるかと。GMの思惑とこれまでに築き
あげてしまったプレイヤー側の思いとが見事にアンマッチな結果を迎えたというシーンは
こちら側からして見ても避けられない結論であったかと思います。難しい導入でした。

“ギュスターヴ”と対峙する戦闘も含め“ミケ”が頑張っていたと思います。GMの狙いも
うまく外してましたし。それにしても「ビョルグ」はえげつなかったですね。今回の引き
からは全く読めないリリオの運命や如何に!? ということで次巻に続きます。

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2013年04月20日

『超粒子実験都市のフラウ Code‐1#百万の結晶少女』

土屋つかさ 先生が贈る新シリーズ。「グロア粒子」によって事象が成り立つ実験都市に住む
少年が、空より降りてきた無垢なる少女との出会いから始まる物語を拝読させて頂きました。
(イラスト:植田亮 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=321211000250


“フラウ”が人間ではない「グロアロイド」という存在であり、しかも実験都市そのもの
であるということに加え、“隼人”や“かなめ”が有するPSY能力、更には“隼人”と共に
経験してきた事柄を絡めてのラストへの持っていき方が実に巧妙だと感じました。

幸せそうな“フラウ”とは対称的に、人ならざるものとして悲観的な考えを持つ“京子”を
登場させることでグロアロイドがいいことずくめなものではないという点を演出している
のも評価したいと思います。緩急をつけられる 植田 先生の挿絵も絶妙ですね。

早くも貧乏くじを引かされたような立ち位置に居る“かなめ”や、思惑ありまくりな様子で
“隼人”と接触してくる「チハチナ」の二人、そして研究機関の思惑と実に気になる要素が
盛りだくさんで続きに期待が持てる作品だと思います。次巻の刊行を楽しみにしておきます。

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2013年04月19日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンIII』

宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記、第3巻は“ナナク”らシナーク族との一戦で疲労
困憊の“イクタ”たちの前に現れた大軍にどう対処していくのか、に焦点が当たります。
(イラスト/さんば挿 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891533-5/


将棋盤の前で長考するかのように“イクタ”の狙いをことごとく阻止していくアルデラ神軍
の将、“ジャン”。初めて互いの意図を読み合えるレベルの敵と相対する“イクタ”。彼ら
の情勢がさらに悪化の一途を辿り、死と隣り合わせの現場であることを思い知らされます。

上に立つ者の責務を知る“イクタ”だからこそ見せる言動が皆の心を動かし、奇策に次ぐ
奇策をもって圧倒的な勢力の差異を埋めた功績は計り知れませんが。そんな思いもどこへ
やらな様子で大尉を推しまくる彼の思惑とは如何に。まぁ、碌な事はなさそうですけど。

“イクタ”の智謀の他にも“ヤトリ”の「イグセムの剣士」として、そして彼のよき理解者
としての立ち居振る舞いであるとか、“ナナク”独特の感情表現にもぜひ目を向けてほしい
ところ。中央に戻ってきてまた1巻の頃の雰囲気が戻ってきそうな点に期待しております。

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2013年04月18日

『マグダラで眠れIII』

「ヤングエース6月号」より 有坂あこ 先生のコミック連載が開始となる、支倉凍砂 先生の
ファンタジー小説。第3巻はカザン入植直前の“ウェランド”に重大な問題が発生します。
(イラスト/鍋島テツヒロ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891579-3/


“クースラ”の相棒として在りたい。そう願い、努力する“フェネシス”が羨み、僻みにも
似た感情を味わうほどの“イリーネ”の実力。しかも“クースラ”たちも一目置くとなれば
“フェネシス”が焦って斜め上の頑張りを見せるのも致し方ないというもの。

そんな感じでぎくしゃくとし始めた“クースラ”と“フェネシス”の関係ニ追い討ちをかける
“ウェランド”への対応の違い。“クースラ”の信条と“フェネシス”の感情が二人の間に
少しずつ、そして決定的な溝を生んでいく過程が何とも切ない感情を呼び起こします。

・・・なんて思っていたのは彼や自分だけで、彼女自身は彼の生き様を慮り策を講じていたに
過ぎないのだと知った時は流石に「やられた!」と思わざるを得ませんでした。願いに向け
成長する彼女を微笑ましく思う暇もなく訪れる緊急事態がどんな展開を呼ぶか注目です。

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2013年04月17日

『ストライク・ザ・ブラッド7 焔光の夜伯』

アニメ化が決定した 三雲岳斗 先生の学園アクションファンタジー、第7巻は“古城”たち
の過去に触れつつ、そこから第四真祖の秘密に迫っていく緊張感の増す展開を見せます。
(イラスト/マニャ子 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891555-7/


“牙城”というのもすごい名前だと感じつつ、彼を「牙城君」と呼称する“凪沙”の異常性
に注目しておきたいところ。なぜ友達感覚のような関係を構築しているのかが気になります。
もちろん前巻で見せたあの事象、彼女が背負っているについても説明がほしいところです。

“古城”が先代の第四真祖“アヴローラ”と出会ったのが4年前。その時の事実が捻じ曲げ
られていることに気づいた“雪菜”の慧眼、それを確実なものにした“浅葱”の実力には
相変わらず恐れ入るところですが、彼が抱える真実の詳細も注目せねばならないでしょう。

そんな緊迫の度合いが増した場面で“雪菜”と“浅葱”が“古城”を巡ってついにガチで
向き合う事態にも突入。互いの反応は見ている分には実にコミカルで楽しませてくれます。
“浅葱”が他にもあると知ったらどう応えるのかも気に掛けておきたいと思います。

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2013年04月16日

『はたらく魔王さま!8』

TVアニメが好評放映中! の 和ヶ原聡司 先生が贈る大人気シリーズ第8巻は、“恵美”の
突然の帰省から続く騒動がエンテ・イスラに不穏な動きありと知るに足る動きを見せます。
(イラスト/029 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891580-9/
http://maousama.jp/


勇者“エミリア”として称えられた彼女が“真奥”たちのもとへ戻れないその理由に打ち
ひしがれる姿がまさに惨憺悲愴の極み。彼女が流す涙を止められるのは、未だにこの事態
に追いついていない“真奥”たちしかいない、ということで解決は次巻以降へ持ち越し。

また、彼女が戻らないという異常性にいち早く反応した“千穂”、そして“梨香”の強い
意志と信頼の気持ちが、所詮は敵対する存在だからと静観を決め込もうとする“真奥”を
動かしていくまでの過程がポイントでもあり、見せ場でもあるかと。

“恵美”が無意識のうちに一縷の望みを託してしまった“梨香”もついにエンテ・イスラ
との繋がりを持たざるを得ない状況に追いやられました。そんなシーンを招いたかの世界
の情勢がますます不穏当になっていく様を止められるのかも注目したいところです。

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2013年04月15日

『ソードアート・オンライン12 アリシゼーション・ライジング』

川原礫 先生が贈る大人気シリーズ、「アリシゼーション編」4冊目となる第12巻は“キリト”
と“ユージオ”が“カーディナル”から得た知識を元に整合騎士と次々に対峙していきます。
(イラスト/abec 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/newreleases/978-4-04-891529-8/


整合騎士たちに戦いを挑むにあたって“キリト”たちが新たな力「武装完全支配術」を習得
するために必要となるのが「シンイ」、すなわち武器の力を解き放ったときの様をイメージ
する能力。これでまた一つ『アクセル・ワールド』との繋がりを示す要素が明らかに。

整合騎士にも劣らない技を披露し何とか勝利を収めていく“キリト”たちが目の当たりにする
彼ら、彼女らに課せられた呪いのような施術。それを仕掛けた相手“アドミニストレータ”に
対して熱く憤る“ユージオ”と深く静かに怒りの姿勢を見せる両者が対称的でいいコンビ。

整合騎士となった“アリス”と再びまみえたとき、その圧倒的な力を前に思わず身を萎縮して
しまう“ユージオ”を奮い立たせたのは、ひるむことなく彼女に勝負を挑んだ“キリト”。
彼の決意を削ぐ形になった偶然の出来事がどんな結果を生むか、次巻も楽しみです。

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2013年04月14日

『アリアンロッド2E・リプレイ・ヴァイス−2 ひたむき少女と白亜の迷宮』

久保田悠羅 先生/F.E.A.R. が贈る白き薔薇の物語、第2巻は「純白の刻印」が現れた妹
“セシリー”の衰弱を止めるべく薔薇の武具を求めて“プリム”たちが動き始めます。
(イラスト:かぼちゃ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000055


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM:ひとりは三人とも知っている人物だ。赤い神官服に身を包み、ヘビーフレイルと
     エレメンタルシードを構えている。そう、ジェイス・ロウだ。
  ジェイス:ふっ(笑)。
  プリム:えっ? なんでジェイスさんがここに?
  GM:そんなプリムの疑問に答えるようにアナウンスがこう告げる。
     『なお、このエキシビジョンマッチには神殿のご協力もあり、グランフェルデン
     王国を救った英雄おふたりに参加していただくことになりましたっ!』
  プリム:グランフェルデンの・・・・・・英雄?
  GM:『ご紹介いたします! ジェイス・ロウ、そして──』
  ???:オレでぇ────すっ!!
 _____________________________________


セッションの進行状況と現実のスケジュールが奇跡的に合致する、というまさに紙一重の
行動を見せたゲストプレイヤーの乱入が熱い。ダイス目も期待を裏切りませんでしたし。
“プリム”たちも格上相手に大健闘したと言っていいと思います。

そしてもう一つの目玉としては、NPCながらも遂に初顔合わせとなった“シェフィル”との
出会いがありました。やがて訪れるであろうPvPに向けてどういった仕掛けが施されるのか
注目したいところです。レベル差をどう埋めるのか、とか。

「神殿」「ネオ・ダイナストカバル」そして「ゾハール教団」の動きがPC間にも明らかと
なり、更には「薔薇の刻印」の呪いについても思わぬところから知られる由となりました。
待ち受けるのは本当に悲劇のみなのか、運命を紡ぐ物語の続きに注目したいところです。

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2013年04月13日

『聖剣の刀鍛冶 15』

“ヴァルバニル”に立ち向かう“セシリー”たちと作戦を遂行する“シーグフリード”たち
の思惑が激突する、三浦勇雄 先生が贈る壮大なファンタジー叙事が遂に完結を迎えます。
(イラスト:屡那 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/984


最終巻に至っても覚醒の時を迎えることができない聖剣『アリア』。そのきっかけを与えた
のが魔剣『アリア』と『銘無し』だというのだから感慨深い。しかも三者共に“セシリー”
の手に収まるのは自分だと主張し、嫉妬するのだからまた興味深い。

勝手に戦って、勝手に傷ついて、そんなことを繰り返してきた“ルーク”に振り回される
“セシリー”も最後にはしてやったりというところを見せてくれて改めて「似た者夫婦」
な所を見せつけてくれました。これで幸せにならなかったらばちが当たるというものです。

最後は「聖剣」の因習を打破すべく動き出した“セシリー”たちの悲願が長き時を経て達成
される、しかもそれを見届けるのは・・・という締めくくり。実に理に敵った落とし所であった
と思います。ということで無事の完結を心よりお祝い申し上げる次第です。


#“ハンニバル・クエイサー”がかなり良かった。かっこいいオッサンは良いものです。

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2013年04月12日

『落ちてきた龍王と滅びゆく魔女の国III』

舞阪洸 先生が贈る戦乱無双ファンタジー、第3巻は「魔女と人とが共に暮らせる世界」を
創ると宣言した“ナーガ”が足掛かりとしてエインの砦を無血開城せんと動き出します。
(イラスト:よう太 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/985


口絵における肌色率の高さが相変わらず容赦ないですな、よう太 先生。いい仕事をされて
います。特に今回は“エリュシオーネ”の魔法の原理が(げふんげふん)だったりするので
便利なのか不便なのか判断しづらいのがこの世界における魔法なのだと思い知らされます。

ということで「スレイマーヤ」一族の長“ヴィータ”の興味半分な気持ちから協力を得て、
彼女の強力な魔法を活かした戦術で有言実行を果たした“ナーガ”。魔女が一致団結する
可能性と望みを繋いだ功績は大きいと言えましょう。

更には運良く現地の人間、敵方「カサンドラ王国」軍の部隊長である“ライバッハ”を部下
に出来たことにより選択肢に幅が出てきた・・・と思ったらまたしても奇策に打って出ようと
する“ナーガ”。強敵出現の予感に緊張が高まっていく次巻も見逃せないものがあります。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年04月11日

『しゅらばら!7』

無事出産を終えた プリンプリン 先生を迎えて 岸杯也 先生が贈るちょっぴり「修羅場」な
ドタバタ系ラブコメディ、第7巻は遂に「ニセ恋人」の関係に亀裂を生む時が訪れます。
(イラスト:プリンプリン 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/993


スキャンダル事件がきっかけとなり、“一大”との関係を本物にしようと大きな一歩を踏み
出した“早乙女”。パパラッチじみたファンの行き過ぎた行動などで窮する場面もありつつ
事務所の社長“洋梨子”の理解と応援もあって、その勢いはいよいよ加速していきます。

きっかけは“鷹奈”、更には“真愛”にも波及。それぞれ違ったアプローチで「ニセ恋人」
の関係を偽物のままで終わらせたくないと明らかにすることで気持ちを新たにしていきます。
・・・それでも一歩出遅れた感があるのがこれまた“真愛”だったりするのですが。

そんな三者三様の気持ちの昂りが向き合えば友情にヒビを入れるほどの衝突を生むのは
必至。ちょっとどころの騒ぎじゃない修羅場に突入した3人の姿を見てしまった“一大”は
「ニセ恋人」の真実を知り暗澹たる面持ちで身を引きますが・・・この後の展開は大注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル