『都市シリーズ』 『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル』、そして 『GENESISシリーズ
境界線上のホライゾン』 を世に送り出す 川上稔 先生が2007年に上梓したハードカバー。
シューティングゲームに出会うことで本気になれない己と向き合う高校生の物語を拝読です。
【
http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1302.php#new10 】
「シューティングゲーム(STG)とはそもそも何なのか」に始まり、筐体やレバー・ボタンの
操作方法、パワーアップの仕方やボムの使い方、弾の軌道に当たり判定等々、痒い所まで
手が届くほど丁寧な解説を交えることで読者を置いてきぼりにしない工夫がとられています。
自分もSTGは苦手だったりするクチですけど、高校の野球部であっさりレギュラーになれる
ほど優秀な野球少年である “高村” の苦悩する姿を見て、その理由をまざまざと見せつけ
られました。そしてその理由をはねのけてSTGと向き合い続ける彼を只々凄いと思いました。
自分の本気になれるものを探すため一人悩む“高村”が見ていないところで“仲”や“岩田”
の物語も進行している、と匂わせる最中でゲーマーである“竹”が示した一つの可能性に
乗ってどこまでも突き進んでいってしまうのかが気になる所。来月の下巻刊行を待ちます。
posted by 秋野ソラ at 00:01
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
ライトノベル