2013年01月23日

『煉獄姫 六幕』

藤原祐 先生が贈る薄闇の幻想物語、遂に最終幕へ。“ユヴィオール” に力を奪われた
“フォグ” たちが囚われの “アルト” を救い、そして彼を打ち破れるか注目が集まります。
(イラスト/kaya8 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1301.php#new6


「あとがき」 で 藤原 先生が吐露した心情、本作の設定が今も日本を脅かすそれと酷似
していることへの迷いが胸を打ちます。本作を綴る上で何度も筆を置こうとしたところを
踏みとどまり、こうして最後まで書き終えられたことにまず敬意を表したいです。

完全なる存在として君臨した “ユヴィオール” に打つ手なしの状況から、思わぬ所で過去
からの手紙として “ローレン” から語られた“フォグ” たちが生まれてきた意味、そして
「愛されていた」 という真実が物語を、そして読み手の心を強く動かしていきます。

数々の死を乗り越え “フォグ” と “アルト” が共に笑顔で穏やかな日々を迎えることが
できた、そう感じさせてくれる kaya8 先生のイラストも印象に残るものがありました。
改めて無事完結したことにお祝いを申し上げると共に、次回作にも期待している所です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル