2013年01月14日

『終わりのセラフ1 一瀬グレン、16歳の破滅(カタストロフィ)』

『伝説の勇者の伝説』 や 『いつか天魔の黒ウサギ』 を上梓する 鏡貴也 先生が新天地
「講談社ラノベ文庫」 にて学園呪術ファンタジーを世に送り出すということで拝読です。
(イラスト:山本ヤマト 先生)

http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/90008


読み終わってから表紙を見返してみると 「うわぁ、なるほど・・・」 と思わざるを得ない。
同時刊行されている 山本ヤマト 先生のコミックス版、こちらは「破滅」の後を描く物語
ですけれども、そちらを読了してから読み直すと繋がっているところが見えてまた面白い。

それにしても “グレン” の頑なな姿勢と不遇な状況が実にもどかしい。徹頭徹尾、柊の
人間に気取られぬように、と彼のみならず “時雨” や “小百合” もその不遇を甘んじて
受けるさまもまた。彼、あるいは「彼女」が欲する「力」とはどこまであれば良いのやら。

そんな彼の境遇も 「開戦」 を期に少しばかり好転していくのが少しもの幸いですが、この
先に控える 「破滅」 のことを考えるとあまりうかうかしているワケにもいかないのが現状。
“グレン” たちが悲劇にどう立ち向かっていったのか、確かめていきたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル