2013年01月11日

『"朝顔" ヒカルが地球にいたころ・・・・・・(6)』

野村美月 先生が贈る大人気学園ロマンス、第6巻は“ヒカル”と“朝衣”の最初の約束を
代わりに叶えるべく立ち回る“是光”がいつしか帝門家の権力争いに巻き込まれていきます。
(イラスト:竹岡美穂 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


巨星落つ。読み終えた後、なぜかそんな言葉が頭をよぎりました。“ヒカル” が泣かない
なら私も泣かないと決めた “朝衣”。彼女の頬へ熱いものを伝わらせた “是光” の粘り
勝ちもさることながら、新たな一歩を踏み出せた彼女のことを喜ばしく思います。

それにしても “是光” は意外に技を持ってますね。今回の 「朝顔姫」 説得にあたって
その1つが功を奏しただけでなく、贈った言葉にも飾らず、けれど深みがあって正直驚きの
連続でした。権力争いにも干渉しない振る舞い、潔さも彼の魅力を引き上げたと思います。

“月夜子” のせめてもの侘びとして連れ出した “朝衣” と “葵”、二人の関係が新しく
構築されること、そして “是光” の心にある “帆夏” の存在に対して良い解答が出る
ことを願いつつ、後半戦へ突入した本作の更なる展開に期待したいところです。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル