“小鷹” 以外の視点で過去に語られた/語られなかった話を綴る「繋がりの物語」です。
(イラスト:ブリキ 先生)
“小鷹” たちの物語の下地を形成、関与しているところが見えたのがまず印象に残ります。
あの親にして “小鳩” あり、というのも乙なもの。“ステラ” も苦労性ですねぇ。
隣人部の面々に見せている言動の裏であのような僻みのある感情を抱いていたのかという
こと、彼女もまた問題を抱えていたということが分かってとても新鮮でした。
至ったその生い立ちを描く 「曇りなき心の月を先だてて」 はまさにその奇跡の軌跡とも
言える内容でございました。親も親なら周囲も周囲です。実に印象深い挿話の数々でした。