2013年01月22日

『VS!!3 ─アルスマグナの戦闘員─』

和泉弐式 先生が贈る、ヒーローたちに挑む雑魚戦闘員の熱血ストーリー。英雄機関の捕虜
となった “ニーイチ” に秘策はあるのか、そして勝てるのか、注目の最終巻となります。
(イラスト/白羽奈尾 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1301.php#new8


「最後には正義が勝つ」、そのお約束を覆すために、もっと単純に「ただ勝ちたい」という
熱い想いであり願望でもある感情をあらわにした “ニーイチ”。それを原動力に悪の組織
らしい手でヒーローたちを打ち負かしていく展開が実に熱くて興奮させられっぱなしでした。

“ニーイチ” の描いていた筋書き通りにいかなかったところを、訓練を怠ることなく続けた
結果強くなった “レヴィアタン” が支える場面、“パラケルスス” や “受付嬢” などの
スタッフメンバーが彼を後押しする場面も見どころの一つであったかと思います。

“姫宮” も最後の最後では気づいていたようで、その辺りの演出も良かったです。もう少し
話が進めば “ジジ” も含めて面白い絡みが見れたかも知れませんが、幕引きとしてはこれも
またアリかと。和泉 先生、素晴らしい物語を世に送り出していただきありがとうございました。

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2013年01月21日

『千の魔剣と盾の乙女9』

川口士 先生が贈る魔剣ファンタジー、シリーズ第9巻は「ホルプ」修復に向けて“ロック”
たちが“ファーディア”と呉越同舟の旅に出るなど四の五の言ってられない状況が続きます。
(絵:アシオ 先生)

http://data.ichijinsha.co.jp/book/booksearch/booksearch_detail.php?i=75804398


“バルトゥータス” も報われないですね、口は悪くともあれだけ一途に想っているのに。
続きが気になる引き具合は次巻で解消していただくとして、「ホルプ」についてはある程度
目星はついたと見ていいのでしょうかね。こちらも次巻に持越しではありますが。

今回読み進めていく中で、この世界における「竜」というものの存在感が掴めてきたような
気がします。そうして見たときに、口絵のコミックが「ホルプ」という存在の希有さを浮き
立たせているようにも感じます。世界に、そして人に積極的に関与していこうとする姿勢が。

前巻でやらかした“エリシア”も含め、「ロックと共に」ではなく「自分の意志」で魔王と
対峙する決意を固めた、ということで“ファーディア”もその心意気を認めざるを得ない
ようで、気難しい彼とどう向き合っていくのかも注目しておきたいところです。

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2013年01月20日

『あるいは現在進行形の黒歴史9 −覇権を賭けた大運動会−』

あわむら赤光 先生が贈るシリーズ第9巻は日本の行く末を賭けた町内大運動会で吉岡家の
長兄 “天下泰平” と帝国の四天王、次男 “英二” とアンジェたちが激突する様を描きます。
(イラスト:refeia 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372533.html


ラストの引きで見せた柄でもない緊迫した展開がなかなかに興味深いところです。裏切った
彼女は何かしらの思惑があるようなので悪い方向には進まないだろうと高を括ってはいます
けど、しばらくの間「ローエングリン帝国」の優勢は変わらないということで。

その長兄 “天下泰平” ・・・こんな名前を平気でつけちゃう親も親なんですけど・・・に対する
コンプレックスの塊である “英二” に対してあの手この手で発破を掛ける “舞子” の言動
たるや涙ぐましいほどです。これでやる気を出さなかったら神経を疑います。

そして彼女が背中を押そうとしたのはもう一人、姉である “理子” のことも含まれるワケで。
彼が変わろうとする姿を見て、ようやく自分も変わろうと重い腰を上げた “理子” が今後
どう絡んでくるかも楽しみ。それにしても “楓子” は最後まで厄介な存在になりそうです。

posted by 秋野ソラ at 00:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年01月19日

『彼女の恋が放してくれない!3 手錠が外れてもずっと一緒です。』

海空りく 先生が贈るゼロ距離拘束ラブコメディもいよいよ最終巻。些少なきっかけを元に
“戌亥” が初恋の相手と知った “つぼみ” の狼狽ぶりとその後の顛末に注目です。
(イラスト:有河サトル 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372977.html


「ミツバチ殺法です!」とか「戌亥さんに皆さんでクリームをぬってあげましょう」とか
有限実行しちゃうあたりの羞恥心の無さから一転して、自分の変態ぶりに自覚症状を得る
“つぼみ” の反応が「ようやく来たか(苦笑)!」という思いを抱かせてくれます。

「結びの桜の神」 はちゃんとその力を発揮していたのだ、という繋がりも「なるほど」と
思わせてくれますし、全てを知った “つぼみ” が懊悩の果てに手錠を外すための決意を
固める展開は 「そう来たかー」 と感じさせてくれるものがあります。

対する “戌亥” が 「その後」 に停滞してしまう背景にある 「家庭の事情」。それを
「彼女」 が吹き飛ばしてあげるのも、“早苗” さんがアレを吹き飛ばすところも共に
印象的でした。落ち着くところにも落ち着いて満足の結果でした。

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2013年01月18日

『あやかしマニアックス!5』

夏希のたね 先生が贈る変態あふれるいちゃいちゃノンストップの悶絶ラブコメ、最終巻。
願いを叶えるという都市伝説の正体を追う中で“和樹”が自分の気持ちを見つめ直します。
(イラスト:犬洞あん 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372328.html


都市伝説の正体は途中で気がつきましたけど、その理由と “ぶらなか様” 正体というか
その意味がこれまたくだらねぇ〜(笑)。流石です。徹頭徹尾、コメディの姿勢を崩さない
夏希 先生には頭が下がる思いです。惚れ惚れするくらいです。

しかも騒動を起こした本人の問題解決方法が “和樹” たちに飛び火するとは・・・というか
ここの家族構成もややこしいな(苦笑)。彼も言ってましたが 「そこ伏線だったの!?」 と
言わざるを得ない展開も楽しませてもらいました。

結論としては誰も選ばない状態で幕引きとなりましたが、ラブコメとしてはこれはこれで
アリな展開かと思いました。好きなシリーズがこうして無事完結するところまで見ることは
寂しくもあり、また喜ばしくもあり、ということで 夏希 先生お疲れ様でございました。


#・・・オマケの後日談はこちら↓からどうぞ。

#◆あやかしマニアックス!・オマケ
#【 http://ncode.syosetu.com/n6423bl/

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル