2013年01月27日

『南町黒衣録 第壱話 赤墨の予兆 Replay:天下繚乱RPG』

すがのたすく 先生の “鳥居甲斐守耀蔵” への愛ゆえに始まった南町が舞台のリプレイ。
「天下繚乱RPG」公式サイトにて公開されているものをリライトした同人誌となります。
(イラスト:すがのたすく 先生)

http://tr.jive-ltd.co.jp/minamimachi_replay01.html
http://tr.jive-ltd.co.jp/minamimachi_replay02.html
http://tr.jive-ltd.co.jp/minamimachi_replay03.html


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  寅三郎 : 一度ここを離れてしまうと、奉行には護衛もいっぱいいるし、
       近づくこともままならないだろうね。
  軋羽 : あたいもそのために黒衣衆に入ったわけだし。
  亜弥 : じゃあ、もいっかいキッと睨み付けて、
      「・・・・・・絶対、絶対あんたの寝首を掻いてやるんだから!」
  耀蔵 : 「娘ひとりにいかほどの事ができるか、尽力してみせよ」
  亜弥 : うああぁぁっ!(悶え転がる)
  GM : うあああぁぁぁ!(悶え転がる)
  軋羽 : おふたりがなにかを発散しておられる(笑)。
  亜弥&GM : 鳥居様ああぁぁぁっ!!(ゴロゴロゴロゴロ)
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三輪清宗 先生が演じる “鳥居” 様に止む無き事情から兄を斬られた少女 “亜弥” ・・・
なのですが、そのPLである 平沢ミノル さんもGMと一緒に悶え転がってしまう始末(笑)。
“寅三郎” を演じる 小太刀右京 先生、“軋羽 ”を演じる 李重Y さんも大変です(苦笑)。

“耀蔵” からは突如乱心したかのように見えた “亜弥” の兄。その裏に妖異の気配を
察した “耀蔵” が 「黒衣衆」 を従えてその闇を討つ、という展開。敵に対する非情な
態度を見て「いいところがあるかも」と錯覚する “亜弥” の行く末が見どころです。

公式サイト版には未収録のシーン(小太刀 先生が突然ショートコントをするとか(笑))や
すがの 先生の愛があふれるPCの裏設定、ラフイラストも収録されているのがこの同人誌
の強みであり、より楽しめる要素でもあります。・・・でも、次はいつ出るかな(苦笑)。

posted by 秋野ソラ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 同人誌

2013年01月26日

『RPF レッドドラゴン III 妖剣乱舞』

虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟。五人のためのゲーム、六夜限り
の物語(フィクション)、その三夜を綴る 三田誠 先生の一冊、読ませていただきました。
(イラスト:しまどりる 先生)

http://sai-zen-sen.jp/publications/reddragon/
http://sai-zen-sen.jp/special/reddragon/


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  禍グラバ : こうしてみると、婁はいいタイミングで抜けましたね(笑)。
  婁 : ややこしくなる前に抜けました(笑)。
  忌ブキ : いたらさっきのは聞けなかったですね。下手に聞いたら歪みそうで。
  婁 : (力強く)剣でなければ何を愛するというんだい!?(一同爆笑)
  忌ブキ : それ、二度と引き返せないぐらいに忌ブキが歪みますよ!
  FM : 婁が初めて感情を見せた瞬間であった・・・・・・。
  婁 : (陶酔しきった声で)剣はいいぞ? 血を吸わせれば吸わせるほど美しくなる
     (一同再爆笑)。
  スアロー : つ、ついに本性を露に(笑)。
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乱丁を直した第二刷が出るまで待とう、と思ったけど堪えきれずに買ってしまいました。
ついにやらかした “婁” を始めとして 「混成調査隊」 としての体裁が崩れかけるほどに
PCの意志と目指す道がバラバラでどうなることやら・・・って四夜以降は更に輪を掛けるの!?

昨今のTRPGリプレイでも見られるような見せ方もさることながら、やはりカラーの挿絵を
使う利点をこれでもかと活かして魅せるところがまた凄い。見開き3つぶち抜きのアレとか
戸惑う “忌ブキ” と微笑む “エィハ” の対照的なアレとかは特に印象的でした。

“忌ブキ” と “エィハ” は今回見せ場の多いシーンが多く、またPLの顔がツヤツヤする
ロールプレイを垣間見る場面が多かったのも特徴で、活き活きと全力でRPFに向き合って
いるのが伝わってくる感じでした。各人のベクトルが衝突する先にある次の流れに注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年01月25日

『私とあなたの青春革命。(2)』

広沢サカキ 先生が贈るアイドル名門学園を舞台にした革命ラブコメ、第2巻はアイドルの
持ち物を集めるコレクターが盗んだある物を取り戻すべく青春革命部が動く様を描きます。
(イラスト/CUTEG 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1301.php#new9


“優馬” に下着姿を見せることも厭わない “奏子”。ラストで今回の騒動を解決する
糸口となった彼の行動力の源を問い詰め、結果紡ぎだされた彼の言葉に赤面するあたりは
どこまで本気、というか本心なのかと思ったり思わなかったりするワケですが。

超が付くほどの人気アイドルユニット「カルテットベリー」。その新曲の歌詞に込められた
ユニットの一人 “ゲンブ” の恋心にもケチをつけようとする 「生徒会」、もっと言えば
“姿子” の執拗さ、というか執念にも畏怖に似たような思いを覚えるところで。

一度は諦めかけた “奏子” の青春革命行動。 “優馬” の孤軍奮闘をきっかけにして再び
“姿子” の理念を退ける方向に倒すことはできましたが、次あたりは苦しくなってくるか
と予想したりもしています。“スザク” の静かに熱いアプローチも気になるところですし。

posted by 秋野ソラ at 00:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年01月24日

『よめせんっ!7』

マサト真希 先生が贈る妖怪たちのにぎやかハートフルライフ&ラブコメディも遂に最終巻
を迎え、最後はもちろんあの人を嫁にして「嫁千人計画」を締めくくるべく話は動きます。
(イラスト/ごまさとし 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1301.php#new5


「ねこがみ」ともう一柱の神のご神体を探すという困難極まりない要求のほかに、“広人”
の居る場所を守るべく他の男との結納の話を進める“美薫”や意識を失い再び幽体となった
“ひかる”、祖母に監禁された“あやの”のことも含め問題が山積したままの現状。

鰹屋家の過去を辿るうちに絡み合った問題も糸をほぐすかのように少しずつ解決していき、
“みっちゃん”の思惑をもはねのけて真の大団円を導き出した“広人”の精神的な成長に
目を見張ります。人や妖怪だけでなく神すら嫁にする所は何と言って良いやら(苦笑)。

“みこと”から“広人”のことを「どんな風に、大好き?」と尋ねられた“ねこがみさま”が
悩み、自分自身の感情を認めるまでの描写、そして言動も心動かすものがあり良かったと
思います。長らくの執筆、お疲れ様でございました。完結を心よりお祝い申し上げます。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2013年01月23日

『煉獄姫 六幕』

藤原祐 先生が贈る薄闇の幻想物語、遂に最終幕へ。“ユヴィオール” に力を奪われた
“フォグ” たちが囚われの “アルト” を救い、そして彼を打ち破れるか注目が集まります。
(イラスト/kaya8 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1301.php#new6


「あとがき」 で 藤原 先生が吐露した心情、本作の設定が今も日本を脅かすそれと酷似
していることへの迷いが胸を打ちます。本作を綴る上で何度も筆を置こうとしたところを
踏みとどまり、こうして最後まで書き終えられたことにまず敬意を表したいです。

完全なる存在として君臨した “ユヴィオール” に打つ手なしの状況から、思わぬ所で過去
からの手紙として “ローレン” から語られた“フォグ” たちが生まれてきた意味、そして
「愛されていた」 という真実が物語を、そして読み手の心を強く動かしていきます。

数々の死を乗り越え “フォグ” と “アルト” が共に笑顔で穏やかな日々を迎えることが
できた、そう感じさせてくれる kaya8 先生のイラストも印象に残るものがありました。
改めて無事完結したことにお祝いを申し上げると共に、次回作にも期待している所です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル