2012年12月05日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ(4) ナイトメアトゥルース』

矢野俊策 先生/F.E.A.R. が贈る「ナイツ」シリーズ第4巻。これまで明かされなかった
“瑠璃” の出自、そして “スナッチャー” との最後の戦いが新たな衝撃を呼び起こします。
(イラスト:エナミカツミ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000060


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  GM : 止まらないね。部屋全体が聖歌を奏で、瑠璃は自分の意思を失って、聖杯を
      暴走させようとしている。このまま聖杯を使えば、何が起きるかまったく
      わからない。
  志津香 : 暴走の果ての使用ですものね・・・・・・。
  瑠璃 : なんとか、制御を・・・・・・!
  GM : もし今の状態で制御しようとするならば、〈意志〉判定が必要だ。
      難易度は100。
  一同 : ひゃ、ひゃくううううううううううううううううっ!?
  ハウント : 〈白兵〉ならばともかく、〈意志〉で100だと!?
  瑠璃 : ふ、振るしかない、のか・・・・・・?
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予想外の方法でもって暴走状態に陥ることとなった “瑠璃” を止めるべく、その難易度を
引き下げるための方策を “ラハブ” “ハウント” “志津香” が思い思いに考え実行。
そして “瑠璃” 自身の力でそれをはねのける瞬間は見ものと言えましょう。

さらにあとがきでも触れられている 「許す」 という行為への驚嘆。それは 若林直美 さんが
“瑠璃” というキャラクターを自分の中でしっかりと受け止め、消化し、昇華しきれている
ことの証でもあるかと思います。あのシーンはまさに圧巻と言ってもいいでしょう。

冒頭では要らぬ女子力を高めようとしたり、とコメディな要素も見せてくれた “瑠璃”
ではありますが最後の思わぬ敵の登場により、ついに聖杯の力を使い切ってしまいました。
「次のセッション終了までに何らかの手を打たないと死ぬ」運命にどう抗うか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル