2012年11月24日

『魔法の材料ございます11 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』

葵東 先生が贈る「魔材」シリーズ、ついにクライマックスの時を迎えます。殺すと決めた
第三王子の手の上で踊らされる “シャルト” が全身全霊をもって本懐を遂げに掛かります。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372021.html


思わぬところから “サフィーラ” の想いと身の上を知ることになりました。けれどその
想いは口づけに言葉を乗せることしか出来ず、実に不憫な結末を辿ることにもなりました。
その一端を担った天空神官たちへの報いは “リリアーナ” が与えてくれましたけど。

魔神とドラゴン、さらに “シャルト” と “バルシュタット” 公の思惑が乗った関係性も
実に特異なものがありました。よくよく考えると、どちらも相互理解の欠如が招いた繋がり
とも取れるので興味深い結論でもあったとは思います。

世界の命運を賭けた決戦を前にしても最優先事項として選んだ、ということが“シャルト”
の中で一番の存在が誰かということを明示してくれて、落ち着くところに落ち着いたという
エンディングと共に安堵したものです。ともあれ 葵東 先生、完結おめでとうございます。

posted by 秋野ソラ at 00:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル