2012年11月23日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンII』

宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記、第2巻。監視の他はすることがないとされる北域
へと実戦経験を積みに遠征した “イクタ” たちが期せずして本物の戦場に巻き込まれます。
(イラスト/さんば挿 先生)

http://goo.gl/0R3XF


「カトヴァーナ帝国」最北の地にある 「北域鎮台」 を治める “サフィーダ” 中将が
いろいろとやらかしてくれた尻拭いをするかのような働きと活躍を見せる“イクタ”たち
ではありましたが、それを上回る遭遇する理不尽な死の数々に重苦しい雰囲気が漂います。

今回、相対することになった山岳民族 「シナーク族」 の “らしくない” 言動から裏で
糸を引く者の存在をただ一人だけ勘ぐっていた “イクタ” ではありましたが・・・まさか
ラストのような更なる災厄を呼ぶ顛末を迎えるとは思わなかったでしょう。

“ヤトリ” の 「イグセム」 という名が示す本懐、「アナライの匣」と称する秘められた
技術の一端、といった圧倒的な力を見せつけてもらってもなお不安しか残らない緊急事態に
“イクタ” はどう対応するのか、希望はあるのか、気になる引きと共に次巻へ続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル