2012年11月19日

『瑠璃色にボケた日常』

「第8回MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作」 を受賞した 伊達康 先生のデビュー作。
霊と笑いに囲まれた非日常な青春を描くフルスロットルコメディを読ませて頂きました。
(イラスト:えれっと 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/919


なんでタイトルで「ボケた」と表記したのかが分かる序盤の展開にどうしたものかと逡巡
しましたが、読み進めていったところで “瑠璃” と “翠” の認め合いながらも確執の
続く意味が上手く効いたのか、その迷いを払拭してくれて最後まで読めた感じがします。

ボケとツッコミの良し悪しとするセンスは人によってそれぞれだと思いますので“瑠璃”
のボケが受け入れられないと厳しいと感じる方も出てくるかも知れません。“翠” の
意外にお茶目でノリのいい言動に助けられた感はありました、自分としては。

確執ある二人の霊能者少女を繋ぎ直すきっかけとなった “孝巳” も野球エリートの道を
閉ざされた心の傷を少しでも払拭できる機会を得られた、というのも一つの救いではある
ような気もします。言うまでもありませんがイラストの可愛らしさは保証します。

posted by 秋野ソラ at 00:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル