アサウラ 先生が贈る 『ベン・トー』 シリーズの短編集、第3弾。フェティシズム溢れる
“佐藤” や “白粉” の感情がダダ漏れの小編など全15編が収録されております。
(イラスト/柴乃櫂人 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/-bento/#b12 】
“著莪” と “佐藤” にはホントーに何も無いのか、と疑問符を浮かべずにはいられない
平常運転の日常。添えられた注釈の執拗さからは「無い」と判断するしかありませんけど、
それにしても “佐藤” はイイ目に遭いすぎてはいませんかね(苦笑)。
「ANの5時の読書会(その1〜4)」がやはり異彩を放ってますね。ギャグアクション
という枠を吹っ切ってますね。そんな妄想全開の物語を綴る “白粉” が 「現地」 にて
いろいろと感じたあれやこれやの描写が妙に生々しくて面白かったです。
売り子としてあくせくする彼女の前に現れた “白梅”。書き下ろしの「白梅梅」において
“白梅” という少女が大切にしている信条、抱いている想いを見ることができたのもこの
短編集における収穫と言えるのではないかと・・・って百合ジャンルもカバーする気ですか!?