「GA文庫」 にて 『ゆうれいなんか見えない!』 を上梓する むらさきゆきや 先生が贈る
覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー、読ませていただきました。
(イラスト:himesuz 先生)
【 http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01 】
“アルティーナ” が生まれながらに背負った不幸、“ジェローム” が辺境伯に留められる
理由、そして “レジス” が左遷された背景、いずれにも 「ベルガリア帝国」 という国が
抱える政治的背景が関与しています。“アルティーナ” が覇道を目指す下地でもあります。
辺境の地に転属となった “レジス” を軍師と見込んで期待を寄せる “アルティーナ”。
重すぎる彼女の期待を、ただの読書好きだからと受け流す彼。けれど「皇帝になる」という
彼女の真摯な姿と言葉に向き合って、無謀とも言える道程を共に歩むことを決意する──。
幼女が出てこないよどうしたの? というのはさておき、戦記モノとしてなかなか面白そうな
予感のする出だしで期待がもてます。“クラリス” のあからさまに見せる二面性がこれまた
お気に入りだったり。大剣を振るう覇剣の皇姫が辺境からどう這い上がるのか楽しみです。