北沢慶 先生/グループSNEが贈る聖戦士“ロイ”王子の物語。海へ投げ出された“フィオ”
の無事は? “ヘザー”は聖剣の封印を解けるのか? と気になる点が盛りだくさんです。
(イラスト:秋津たいら 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000051 】
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フィオ : ああ・・・・・・蛮族となれ合い、挙げ句蛮族に身をやつすなんて・・・・・・
ああ・・・・・・!
レーシィ : そんなにイヤなら、起動キーを受け取ったときにコクランを蹴飛ばし、
「おまえは用済みだ、半魚人」って言ってやればよかったのだ(一同爆笑!!)。
フィオ : そう言えれば、どれだけ簡単だったか! だけど・・・・・・だけど、
命を助けてもらった以上・・・・・・恩人は、殺せない・・・・・・っ。
一同 : (笑)
レーシィ : ・・・・・・それを成長というのだ。フィオ姫。
フィオ : は・・・・・・!?
フィオ : うわーんうわーんっ、そんな成長嬉しくないもんっ! 少なくとも、
レーシィだけは言われたくないもん!(涙)
ガレット : どうどう(笑)。
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「キル・バルバロス」を公然と謳う “フィオ” ですが、蛮族であるマーマンに助けられた
とあって、更に言うとそのマーマンが立場の弱い側の種族であるが故に即ファイアボール
ともいかず、実に気を揉む、面倒臭いロールプレイ(苦笑)が続きます。
「ギルツークの光」に関する重要拠点への所信を明らかにする段階で “ロイ” が聖戦士
たる証左を改めて見たように思います。“セオドア” や “フィオ” が言うことも至極
もっともでしたのにあっさりとあの選択肢を選べるのは彼だからこそなのでしょう。
・・・それにしても今巻は内輪ネタやメタな発言などの連発で、そういった面でも楽しませて
もらった感が強いです。“オルネッラ”の出オチとか最高すぎる(笑)。“ヘザー” 側の
視点と切り替えつつの進め方も見どころの一つかと思います。次巻も楽しみにしています。