松智洋 先生が贈る大人気ドタバタアットホームラブコメ第11巻。進級した“祐太”たち、
そして新宿キャンパスへと移った “莱香” が新しい環境下での生活に臨みます。
(イラスト/なかじまゆか 先生)
【 http://dash.shueisha.co.jp/_papa/#b11 】
「口数が少ないからと言って、心の中まで無口とは限らない」。冒頭に添えられた一文が
示すとおり今巻では “莱香” が抱え込んだ、お医者様でも草津の湯でも治らないという
あの感情に気付きかけるまでの彼女の機微が、文中の端々から窺うことができます。
新入部員候補の “おさげちゃん” や “ミキ” との距離感をそこはかとなく縮めていく
“祐太” ですが、いつも家のことを世話してくれる “莱香” の様子を見た彼女の両親に
与えた誤解を解くために奮闘するあたりは相変わらずのお節介焼きぶりを見せてくれます。
“空” の周辺も色事に興味が出てきたようで、そんな様子を戸惑いつつも見届けながら
自分も頑張ろうとする彼女ですが、“莱香” や “栞”、そしてたぶん “サーシャ” も乱入
してくる状況において勝ち目はあるのか(苦笑)。実に楽しみな展開となってきました。