2012年11月05日

『も女会の不適切【アイ・ド・ラ】な日常3』

海冬レイジ 先生が贈る否日常系の物語、ここで終結。“リンネ”を中心とした「も女会」
メンバーによるハーレム状態へと改変された日常から“愛”を取り戻す秘策に打って出ます。
(イラスト:赤坂アカ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_03


いやぁ、実に “愛” が面倒臭い(苦笑)。“リンネ” も散々言われて、やられ続けて、
それでも自分の人生だと言い切るくらいに彼女のことが好きだというのだから敵わない。
まさしく「愛」としか言いようの無い、魂に刻まれた感情のよう。

押してダメなら引いてみろ、という “リンネ” の一手も上手くいったか・・・・と思いきや
“クーロ” の改変能力のほうが一枚上手で 「も女会」 メンバー間の反目も煽る始末。
最後までハラハラさせる展開でございました。

あとがきで 海冬 先生がいろいろとおっしゃられておりますが、私見としてはこの3巻で
あっさりと幕を閉じた引き際の良さも評価に入れたいと思います。赤坂 先生の挿絵も秀逸
でした。海冬 先生の挑戦的な作品を最後まで受け止めることが出来て良かったです。

posted by 秋野ソラ at 00:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年11月04日

『アリアンロッド2E・リプレイ・ヴァイス(1) ためらい少女と白き薔薇の刻印』

久保田悠羅 先生/F.E.A.R. の新作は『ルージュ』シリーズの設定、『セカンドウィンド』
シリーズの時系列を受け継ぐ世界で新たに冒険へと旅立つパーティの活躍を描きます。
(イラスト:かぼちゃ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000054


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ハヤト : ちぇっ、避けられちゃったよ。でもまぁ、ここはプリム姉ちゃんに見せ場を
       譲ってあげるか(笑)。
  プリム : はいっ!
  ジェイス : 頼むぞ、プリミラくん!
  プリム : 《ソードダンス》と《バッシュ》を使って・・・・・・えいっ! (ダイスを振る)
       あっ、きましたー! 6、6、3、クリティカルですっ!
  一同 : よしっ!
  ジェイス : 序盤は耐えに耐えて、クライマックスでクリティカル連発・・・・・・なんという
        主人公体質。やはり、私の目に狂いはなかった(笑)。
 _____________________________________


過去に大きな怪我を負い、冒険者となることをあきらめた少女 “プリム” を演じるのは
AKB48チームKに所属していた経験あるという声優の 上村彩子 さん。事有るごとに迷いなく
ためらう彼女を 小島めぐみ さん、菊池たけし 先生、鈴吹太郎 先生たちのPCが支えます。

薔薇の武具を求めて消息を絶った姉 “アメリア” の代わりに “プリム” が受け継いだ
ギルド 「ヘッジホッグ」 は何故に血によって継承される必要があるのか、妹“セシリー”
の体に浮かんだ白い薔薇の刻印が意味するところとは、などの謎が気を惹いてきます。

・・・それにしても、編集H氏と同じく『ルージュ』シリーズ好きな身としては薔薇の武具
とかネオ・ダイナストカバルなんて単語が出てくるだけでも嬉しく感じるものです。彼女
たちの行く先にどんな運命が待ち構えているのか、楽しみにしたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年11月03日

『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・デイズ(4) 若君†奮闘』

加納正顕 先生/F.E.A.R. が贈る『デイズ』シリーズ第4巻。“凛々花”の前に突如現れた
金髪美少年 “ミシェル” と “キョウ” が恋の行方を賭けて熱き決闘に挑みます。
(イラスト:片桐いくみ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000058


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  風見 : 父親がノロケ始めたんだけど、斗月くんと凛々花くんはどう思う?(爆笑)
  凛々花 : 知らないよ!(笑)
  斗月 : ・・・・・・・・・・・・・・・ム。
  キョウ : 余は興味津々だぞ・・・・・・! プロポーズ成功の先輩ではないか!(笑)
 _____________________________________


“斗月” と “凛々花” の父 “修記郎” のノロケ話から始まった藤堂家の秘密、そして
“凛々花” に課せられてしまった 「花嫁」 の責務が明らかとなり、一気に深刻さを増した
花嫁争奪戦。“修記郎” と “ミシェル” が突如現れた理由も納得、というもの。

“凛々花” をそのくびきから解き放とうとする “修記郎” の秘策、しかしながら犠牲を
伴うそれに納得のいかない “キョウ” たちは止む無く衝突。救いたい想いは同じなのに、
という悲哀にも似た感情が物語の盛り上がりを後押ししていきます。

恋敵あらわる! といいながらどことなく和気藹々とすごしていた平穏の日々から一転して
「まほろば」という存在、そしてその宮司“スズカ”から告げられた祝辞が“キョウ”を
そして“凛々花”を遺産と神を巡る最後の戦いへと誘う。どう転ぶのか続きが楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年11月02日

『ドラゴンライズ 4 長剣士と竜の嘘』

水市恵 先生が贈る異世界ファンタジーアクション、ついに完結。“シェリー”の思惑通り
復活を遂げた竜王の圧倒的な強さに為す術なし、の人類が辿る結末を見届けてきました。
(イラスト/029 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#06


“シェリー” の王都に対する憎しみはどこまでも深く、静かで。対峙する “ノラ” との
戦いを嫌忌するも目的のためにはそれも辞さない冷静さ、冷酷さも兼ね備えていて。正直
“ノラ” ですら敵わないのか、という状況を意地ではねのけてくれました。

“フレイク” も “ゴーヴェドル” として竜王と戦って、一度は手負いとなりましたが
“ノラ” や “アイ”、そして “カーネス” と力を合わせてどうにか決着をつけました。
その最中で “ノラ” と “フレイク” がついた最後の嘘が3人を繋ぎとめています。

029 先生のイラストが実に見栄えが良くて、ラストシーンもまた映える締めくくりでした。
ファンタジーに手を出したことが無い、というのが信じられないほどの挿絵の数々は賞賛に
値するかと。ということで 水市 先生が次にどんな「走り」を見せてくれるか楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 01:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年11月01日

『GJ部中等部(3)』

無印『GJ部』のTVアニメ放映を2013年1月に控えつつ、新木伸 先生が贈る四コマ小説、
中等部編も早3巻。秋の放課後に集ういつもの面々が、いつも通りに緩い時を過ごします。
(イラスト/あるや 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#02
http://www.ntv.co.jp/gj/


コミカライズをあるや先生が手掛ける、と聞いて期待が高まる今日この頃。二代目キョロを
襲名した “キョロ子” とか、横暴キャラで通っている “京夜” とか、“紫音” さんと
“ジンジン” のお茶会とか、「アフター」な部分も見れるといいな、と期待しております。

「ベストカップルはっぴょー」 では上位3位のカップリングに “ケンケン” が必ず絡む
など、からかわれる立ち位置が定着化傾向に。「小森ファイル」「小森さん感謝のひ」など
では“小森”さんが相変わらず冷静沈着で読みきれないキャラを見せています。

それにしても「TS」が話のタネに挙がったのはちょいと驚いた。もうちょい本格的にやって
もらってもいいのよ? とか言ってみる。今回の特訓は “霞” でしたけど意味があったのか
なかったのか(微笑)。いつも通りのある日のこと、ということで一つ。冬もよしなに。

posted by 秋野ソラ at 00:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル