2012年11月15日

『お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 8』

2ヶ月連続刊行となる 鈴木大輔 先生の大人気ブラコン妹ラブコメ第8巻。表紙にあります
とおり“銀兵衛”を物語の中心に据え、“秋人”との関係と過去を改めて見つめ直します。
(イラスト:閏月戈 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/917
http://oniai.com/


フォント小せぇ(苦笑)! どんだけひそひそ話してるんだよ、って話ですね、まさに。
“秋人” とデートする権利を勝ち取った “銀兵衛” がデートに臨むまでの準備と彼との
デート中におけるやりとりが実にぐだぐだで彼女のヘタレぶりが改めて露呈しています。

そりゃあ反省会でいろいろと言われるのもムリはない。おもちゃにされるのも仕方ない。
“銀兵衛” とあっさり手を繋いでしまうあたり、今回は “秋人” のほうが一枚上手だと
言わざるを得ないでしょう。親友であり続ける、という約束のせいかも知れませんが。

そんな二人の契りに至るまでの経過を綴った 「猿渡銀兵衛春臣の諸事情」 では、今とは
全く正反対の敵対関係にあった彼と彼女の事情が描かれております。こちらでも “秋人”
のほうがわずかに役者が一枚上でしたね。実に侮れない人物であることが改めて窺えます。

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2012年11月14日

『初体験にオススメな彼女5』

あさのハジメ 先生が贈るブランニューデイ青春ラブコメ第5巻。なぜかバンド活動に、
それも女装で臨むこととなった“鉄之介”に気付かない“あるみ”が相談をもちかけます。
(イラスト:高苗京鈴 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/920


うわー、テキスト一行+見開き挿絵でまた爆弾発言きましたわ。“鉄之介” が抱えていた
頭痛の原因はあの夏の光景を思い出したくないのではなくて、彼自身の根本的な問題で
あったということですか。これは続きどうなるんだ、って 高苗 先生じゃなくても言いますわ。

“鉄之介” が “あるみ” に対する距離感を掴み損ねて悩んでいる一方で、“あるみ” も
兄との距離感をどうにかしたいと苦慮している様子がなんともいじらしい。“くるみ”から
明かされたリハビリの件も合わせると本当に涙ぐましい限り。

文化祭ではコスプレしたり、ポッキーゲームみたいなことをさせられたり、と絵的にも実に
オイシイ展開が満載でした。“カレン” のは後ろから見たら・・・とか想像したりもしました
けれど、だってしょうがないじゃない、ということで一つ。

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2012年11月13日

『ベン・トー 9.5 箸休め〜濃厚味わいベン・トー〜』

アサウラ 先生が贈る 『ベン・トー』 シリーズの短編集、第3弾。フェティシズム溢れる
“佐藤” や “白粉” の感情がダダ漏れの小編など全15編が収録されております。
(イラスト/柴乃櫂人 先生)

http://dash.shueisha.co.jp/-bento/#b12


“著莪” と “佐藤” にはホントーに何も無いのか、と疑問符を浮かべずにはいられない
平常運転の日常。添えられた注釈の執拗さからは「無い」と判断するしかありませんけど、
それにしても “佐藤” はイイ目に遭いすぎてはいませんかね(苦笑)。

「ANの5時の読書会(その1〜4)」がやはり異彩を放ってますね。ギャグアクション
という枠を吹っ切ってますね。そんな妄想全開の物語を綴る “白粉” が 「現地」 にて
いろいろと感じたあれやこれやの描写が妙に生々しくて面白かったです。

売り子としてあくせくする彼女の前に現れた “白梅”。書き下ろしの「白梅梅」において
“白梅” という少女が大切にしている信条、抱いている想いを見ることができたのもこの
短編集における収穫と言えるのではないかと・・・って百合ジャンルもカバーする気ですか!?

posted by 秋野ソラ at 01:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年11月12日

『覇剣の皇姫アルティーナ』

「GA文庫」 にて 『ゆうれいなんか見えない!』 を上梓する むらさきゆきや 先生が贈る
覇剣の皇姫と読書狂の青年が織り成す覇道戦記ファンタジー、読ませていただきました。
(イラスト:himesuz 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_01


“アルティーナ” が生まれながらに背負った不幸、“ジェローム” が辺境伯に留められる
理由、そして “レジス” が左遷された背景、いずれにも 「ベルガリア帝国」 という国が
抱える政治的背景が関与しています。“アルティーナ” が覇道を目指す下地でもあります。

辺境の地に転属となった “レジス” を軍師と見込んで期待を寄せる “アルティーナ”。
重すぎる彼女の期待を、ただの読書好きだからと受け流す彼。けれど「皇帝になる」という
彼女の真摯な姿と言葉に向き合って、無謀とも言える道程を共に歩むことを決意する──。

幼女が出てこないよどうしたの? というのはさておき、戦記モノとしてなかなか面白そうな
予感のする出だしで期待がもてます。“クラリス” のあからさまに見せる二面性がこれまた
お気に入りだったり。大剣を振るう覇剣の皇姫が辺境からどう這い上がるのか楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年11月11日

『アリアンロッド・サガ・コミックアンソロジー2』

「ゲーム・フィールドコミックス」から『アリアンロッド・サガ・コミックアンソロジー』
第2巻が登場。「ゲーマーズ・フィールド」初出作ほか描き下ろしを加えた1冊です。
(原作:菊池たけし 先生/F.E.A.R.)

http://www.fear.co.jp/information/ars_coan2_info.htm


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  [カバーイラスト]
   ・ 猫猫 猫
   ・ いろは楓

  [イラスト]
   ・ 佐々木あかね
   ・ かぼちゃ
   ・ hu-ko

  [コミック]
   ・ 猫猫 猫
   ・ ととねみぎ
   ・ 佐々木亮
   ・ ツジヤスノリ
   ・ 猫猫 猫
   ・ 渋沢佳奈
   ・ 皆見ちさと
   ・ 翔みなら
   ・ 北神ゆうや
                (敬称略)
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今回の参加者はこんなところで。「実直すぎるのも困り者」「〜家族って素晴らしい!〜」
を合わせて全ページの半分をもっていく 猫猫猫 先生のコミックス緩急ついて良いですね。
“アキナ”のズタボロ絵を描きたい、という欲求が表れています。そして“マム”最高。

ととねみぎ先生の 「リトルエンプレスに休息を」 は 「ARAサガ」ネタを織り交ぜながら
“スリス” の女の子らしい側面を描く、やさしいお話でございました。ソウルバスターの
使い方が印象的。あと、建築士の名前も(苦笑)。

皆見ちさと 先生の「英雄さんいらっしゃい」「どうぞ平和なひとときを」「ですまっ!」
では “ベネット”、“バヤン” と “カルロス”、“ナヴァール” がそれぞれ苦労する
ハメに陥ります。ある意味で和みますね。


翔みなら 先生の「レイウォール四きょうだいの日常」では“ピアニィ”の英才教育ぶりを、
「力を合わせてよくってよ!」では“エルザ”の教育指導ぶりが覗けます。いろんな意味で
どちらも容赦ないですが、優しさが見えるだけまだいいか、という気にさせてくれます。

渋沢佳奈 先生の「リージュのとある一日」は“チコ”の反応とか“ヒルダ”のツッコミが
イイですね。「逃亡★しちゃうぞ」では“ギデオン”の反論とか“カルロス”の相槌などが
味を出していました。あと“ベルフト”の幽閉部屋の件とか。

ツジヤスノリ 先生の「突撃レポート!TRPG生徒会 その2」ではやはり“アル”に焦点を
当てないワケにはいきますまい(笑)。“ピアニィ”や“ベネット”、“ナヴァール”への
取材内容もなかなかのものでございました。


北神ゆうや 先生の「ビストロ☆ピアニィ」は“アル”への気持ちを手料理に乗せて贈る
“ピアニィ”の健気な努力が光るお話。“ベネット”の生存能力の高さ(苦笑)も垣間見る
ことができます。あと“ステラ”が相変わらず可愛いらしさをにじませています。

佐々木亮 先生の「ピアニィと魔法の鏡A」は「中の人」談義が相変わらず面白い。PCの
格好でPLの会話をされるのがいいですね。「・・・〆切を」とか胸がキュンキュンします。
“ピアニィ” は中と外がだいたい変わらなくなっちゃってますけど(苦笑)。

佐々木あかね 先生の妄想あふれるイラストなども含めて今回も楽しませてもらいました
と言わせていただきましょう。これは軌道に乗れば3巻、4巻・・・と続けていくばかりか
コミックで新展開、っていう路線もアリではないかと思ったりする次第であります。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | コミックス