2012年11月25日

『俺はまだ恋に落ちていない 4』

高木幸一 先生が贈るトライアングル・ラブコメディも最終巻を迎えます。“赤井” の
進路に一つの道を示す女性との出会い、そして「鷹」の襲来が最大のトラブルを招きます。
(イラスト:庭 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797371949.html


“恵衣美” と “詠羅” に持ち上がった婚約話。あまりに違いすぎる家と家との関係から
自然と身を引こうとする二人。そして一時は気後れする “赤井” ではありましたが、
そこは「先代の試験を解いた」という自負でもって話を崩しに掛かります。

婚約相手とされる “王士” が抱える背景やひた隠しにする想いも利用した土壇場での
体当たりな作戦で辛勝を収めた “赤井” ・・・・なんですけど、そこに至るまでの過程に
おいて “愛子” さんとのフラグが立ちまくりな気がするんですけど。

最終的には “星果” の言うとおりの道を歩むことになった “赤井” ですが、最後の
最後まで決められないままでした。先にあるのはハーレムか修羅場か、それは神のみぞ
知る、ということで。高木 先生、ひとまずは無事の完結おめでとうございます。

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2012年11月24日

『魔法の材料ございます11 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』

葵東 先生が贈る「魔材」シリーズ、ついにクライマックスの時を迎えます。殺すと決めた
第三王子の手の上で踊らされる “シャルト” が全身全霊をもって本懐を遂げに掛かります。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797372021.html


思わぬところから “サフィーラ” の想いと身の上を知ることになりました。けれどその
想いは口づけに言葉を乗せることしか出来ず、実に不憫な結末を辿ることにもなりました。
その一端を担った天空神官たちへの報いは “リリアーナ” が与えてくれましたけど。

魔神とドラゴン、さらに “シャルト” と “バルシュタット” 公の思惑が乗った関係性も
実に特異なものがありました。よくよく考えると、どちらも相互理解の欠如が招いた繋がり
とも取れるので興味深い結論でもあったとは思います。

世界の命運を賭けた決戦を前にしても最優先事項として選んだ、ということが“シャルト”
の中で一番の存在が誰かということを明示してくれて、落ち着くところに落ち着いたという
エンディングと共に安堵したものです。ともあれ 葵東 先生、完結おめでとうございます。

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2012年11月23日

『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンII』

宇野朴人 先生が贈るファンタジー戦記、第2巻。監視の他はすることがないとされる北域
へと実戦経験を積みに遠征した “イクタ” たちが期せずして本物の戦場に巻き込まれます。
(イラスト/さんば挿 先生)

http://goo.gl/0R3XF


「カトヴァーナ帝国」最北の地にある 「北域鎮台」 を治める “サフィーダ” 中将が
いろいろとやらかしてくれた尻拭いをするかのような働きと活躍を見せる“イクタ”たち
ではありましたが、それを上回る遭遇する理不尽な死の数々に重苦しい雰囲気が漂います。

今回、相対することになった山岳民族 「シナーク族」 の “らしくない” 言動から裏で
糸を引く者の存在をただ一人だけ勘ぐっていた “イクタ” ではありましたが・・・まさか
ラストのような更なる災厄を呼ぶ顛末を迎えるとは思わなかったでしょう。

“ヤトリ” の 「イグセム」 という名が示す本懐、「アナライの匣」と称する秘められた
技術の一端、といった圧倒的な力を見せつけてもらってもなお不安しか残らない緊急事態に
“イクタ” はどう対応するのか、希望はあるのか、気になる引きと共に次巻へ続きます。

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2012年11月22日

『選ばれすぎしもの! 2』

峰守ひろかず 先生が贈る、6つの異世界から等しく勇者として選ばれてしまった少年の
こき使われぶりを描くブレイブストーリー。第2巻は更に違う世界からのSOSを受けます。
(イラスト/京極しん 先生)

http://goo.gl/gLajY


あとがきでも触れられていますが、展開がだいぶ早いですね。確かにイベントがたくさん
詰め込まれている雰囲気が読んでいる側としても感じられるワケですけど、それでも無理
なく読めてしまうあたりが見せ方に妙ありと言うべきなのかも知れません。

今巻で一番大きなテーマとして挙げられるのは「守るべき対象から裏切られた時、勇者は
どうすべきか」ということ。新しく現れた勇者 “ゴルディアス”、あるいは“ドクター”
から問いかけられた “護” は、自身もそんな場面に直面し、大いに悩むこととなります。

先輩が如き助言を与えたかと思いきや、“護” をあれやこれやと邪魔しにかかたり、と
いま一つ行動原理が読めない “ゴルディアス” のその意図、そして正体が白日の下に
晒されたとき「えっ、どゆこと?」 と戸惑いを隠せないまま次巻へと続くのでありました。

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2012年11月21日

『彼女はつっこまれるのが好き! 8』

サイトーマサト 先生が贈るスーパーハイテンション・つっコメディ、第8巻。ラジオ番組
の終わりを目前に身の振り方を考える “良人” へ風雲急を告げる事態が舞い込みます。
(イラスト/魚 先生)

http://goo.gl/0BwlD


“まどか” や “愛好” から集中砲火を浴びる “良人”、“ひなの” とのガールズトーク
でコテンパンにやりこまれる “まどか”、未だ互いの呼び名すら硬い二人ですがラジオでの
軽快なボケとツッコミを見ればすでに気心知れた仲なのは明白。

そんな充実した穏やかな日々を打ち破る “まどか” へのゴシップ騒動。それも彼女を
長く支えてきた “芹沢” マネージャーの過去を引き合いに出した卑怯かつあからさまな
足の引っ張り具合に “良人” を始めとして行き場のない憤りが胸にわだかまります。

騒動を収めるには “芹沢” マネージャーを降ろすしかない。そんな事態に苦悩し、あげく
挫けそうになった “まどか” がふと身を引く意志をこぼした時、“良人” の心が激情に
駆られ、とんでもないお願いに踏み切るワケですが・・・功を奏するかは最終巻のお楽しみ。

posted by 秋野ソラ at 00:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル