2012年10月31日

『俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!?6』

なめこ印 先生が贈るヒロインが増えすぎて困っちゃうバトルロワイヤルラブコメ第6巻。
人間界の風習に疎い “リア” を “烈火” がどうにかサポートするところから始まります。
(イラスト/和狸ナオ 先生)

http://hobbyjapan.co.jp/hjbunko/lineup1210.php#novel121003


“つみき” の料理が輪を掛けて危険物扱いなのにも関わらず “リア” はお構いなしに
彼女の料理を平らげていく。それ以外の部分で生活力がまるで見い出せない “リア” にも
なんとか衣食住を揃えられたということでまずは一安心。

ふとした契機で軽文部の “緑里” に気に入れられた “烈火” が味わうのは学園ラブコメ
ということで、彼を問題児扱いする生徒会長の “桃音” も加わって「物語」とは縁の無い
日常においても相変わらず忙しない生活が続いていきます。

そこから更に悪霊騒動ときてどんな展開になるかと思ったら最後まで「物語」は関係せず、
けれどヒロインは増えてしまったみたいで。「アールレポート」を見る限りではヒロイン
にも違いがある、ということでそこからどう繋がっていくのかも気になるところです。

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2012年10月30日

『よめせんっ!6』

マサト真希 先生が贈るにぎやかハートフルライフ&ラブコメディ第6巻。“広人”への
気持ちが産土神としてのものか、あるいは少女としてのものか悩む“耀姫”のお話です。
(イラスト/ごまさとし 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1210.php#new14


これまで何度もその想いに揺れてきた “耀姫” も “広人” の言葉を受けて遂に嫁宣言。
神通力が失われてしまったのもそのため、と見てよいのでしょうか。八頭龍大神としての
立場もあるが故に彼女自身の葛藤は続きそうな予感がします。

“広人” に対する気持ちで思い悩んでいたのはなにも彼女だけではありません。こちらも
ようやく、といった感じですが “ねこがみさま” にも心境の変化が訪れました。嫁たちに
対して身を引こうとした姿勢が何ともいじらしいところです。

“広人” たちと行動を共にすることとなった “みこと” という少女の立ち位置も分かり、
“ねこがみさま” を本来崇め奉る側の動きも見えてきたことで “広人” の嫁探しにも
方向転換が求められそうです。そこからしてラストの不穏な動きが気になるところです。

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2012年10月29日

『東京レイヴンズ8 over−cry』

入江君人 先生の 『神さまのいない日曜日』 と共にアニメ化企画進行中の知らせが入った
あざの耕平 先生の人気シリーズ第8巻。正体がバレた “夏目”、その後の顛末を描きます。
(イラスト:すみ兵 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201207000027


家のしきたりに従う “夏目” のことに気がついた “京子” の胸に渦巻く複雑な感情、
拒否感むき出しの“京子”の態度に落ち込みつつもそれでも友達でいたいと願う“夏目”、
両者の間に立つ “春虎” にも思う所あって・・・と葛藤のひしめき合う展開が焦点の一つ。

“シェイバ” 戦の後からずっと “春虎” の呪力が不安定なこと、その意味を知る由も
無かった “春虎” たち。彼らの前に再度現れた “多軌子” が様々な情報を分析した
結果として告げた真実は “夏目” の正体がバレたどころの騒ぎではない衝撃を与えます。

「『真実』は慎重に扱う必要がある」、そう言葉を残した “夜光” の意志を汲んだかの
ような土御門という家の深慮遠謀さに、そしてラストシーンの惨憺悲壮の極みたる展開に
驚かされることしきりです。遅咲きの花が咲いたかのような盛り上がりに目が離せません。

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2012年10月28日

『マグダラで眠れII』

支倉凍砂 先生が綴る「マグダラ」を目指す錬金術師たちの物語。第2巻は“フェネシス”を
身請けした “クースラ” たちが地位確保に乗り出すハメになった騒動の顛末を描きます。
(イラスト/鍋島テツヒロ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1210.php#new8


“フェネシス” の実直さを認めつつも、その方向性については立場の上から疑問視せざるを
得ない “クースラ” が取る矯正手段。彼女にとっては何とも憎たらしい思いを抱かせつつも
時折見せる「大事にしている」感には戸惑いが隠せないのが悩ましいところ。

自分の目的を達成するためにはどんな手段を選ぶことになっても厭わない言動を今巻で
散々見せつけてきた “クースラ” ですが、そんな彼女の反応を受けて本当に少しずつでは
ありますが気持ちの持ちように変化が生じてきているようにも見受けられます。

職人としての見識と錬金術師としての見識がぶつかり合うところから死中に活を見い出す
アプローチは 支倉 先生らしい、と言うべきところかも知れません。新たな仲間と目的地を
手に入れた “クースラ” たちの向かう先に何があるのか、見定めたいところです。

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2012年10月27日

『あなたの街の都市伝鬼!3』

聴猫芝居 先生が贈るほんわか怪奇譚。第3巻は温泉に釣られてフィールドワークに赴いた
赤城山で「徳川埋蔵金」の都市伝説と教授のお膳立てした問題に“出雲”たちが挑みます。
(イラスト/うらび 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1210.php#new12


“サキ” の “出雲” に対する行動原理というか気持ちというか。あるいはその逆というか。
2人の関係が改めてどこか不思議な、恋人とも呼べぬ、パートナーとも言えぬもので
繋がっていることが分かってなかなか興味深いところで。

今回、「編纂者」が辿るであろう可能性の1つを見せてもらったワケですが、それもあって
“出雲” と “サキ” のどう違うんだろうと思い返してみると、そこには「怪異」に対する
真摯な想いの差があるのだな、と思ったり。

その気持ちが先行しているからこそ、“舞佳” たちから煽られても便乗することがない・・・
傍から見ているとその姿はある意味、聖人君子にも似たものが感じられます。ぶっちゃけて
言えばありえないともとれるのですが、本当に一線を越えないのか気に掛けたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 01:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル