藤原祐 先生が贈る一風変わった家族、倉須家を巡るハートウォーミング(?)ストーリー
第4巻は長男 “高遠” と長女 “礼兎” のさりげなくも強く、深い絆を描きます。
(イラスト/山根真人 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1209.php#new13 】
“浅川” 先生の実に用意周到な根回しと、まともそうに見えてとても残念な言動の数々が
陰湿な下衆っぷりを演出しております。そこをさも何とも無いかのように振る舞っていた
“高遠” が容赦なく言葉でぶちのめすあたりは余計に心がスカッとするものです。
普段は気の強いそぶりを見せる “礼兎” が今回 “高遠” に助けられたことで、彼女が
“高遠” に対してどういう想いを抱いているのかが浮き彫りになったかと思います。
2人揃ってややこしい家族関係である、ということも。
今回の家族旅行から結婚騒動にかけての騒動の中で、「倉須家」 という家族の特異性と
家族が離れ離れになることへの恐怖感をそれぞれが抱いている面が改めて示されました。
“響” を始めとする皆がどう受け止め、成長していくのかが今後気になるところです。