三田誠 先生が紡ぐ吸血鬼の少女と千円ボディーガードの少年の物語も第3巻。新たな
吸血鬼の登場、“ナタ” の意識を蝕む異変、中華街で起こる奇妙な事件と波乱尽くしです。
(イラスト:ゆーげん 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201109000164 】
ということで科学と異能の世界に魔術が交差してきました。まるで『レンタルマギカ』を
継承するかのようでテンションが上がります。今巻ではその片鱗を見せただけですが、今後
絡んでくる度合いがまず気になるところです。
中華街に妙な氣を撒き散らす “ウー”。彼女がどんな存在かを知らずただ彼女を止める
べく対峙する “馳郎” の気持ちと、それを知った “ナタ” の焦り具合との温度差が
緊迫感を助長します。それを踏まえての「繋がった」感がカッコイイ。
“馳郎” と “ナタ”、二人それぞれに好敵手と呼べる対存在が登場したことにより
新たな力が求められそうな予兆を感じつつ、気苦労が絶えない上に翻弄されまくる“蓮花”
を今は応援したい思いでいっぱいです。