2012年08月31日

『一年十組の奮闘 〜クラスメイトの清浄院さんが九組に奪われたので僕たちはクラス闘争を決意しました〜』

十文字青 先生が贈る軍象モノ、もとい群像小説第1巻。学園カーストの底辺に位置する
一年十組のメンバーが熱い絆をもって暴力に立ち向かっていくクラスバトルを描きます。
(イラスト:しらび 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/885


群像モノ、ということで一年十組のメンバーに関する説明に多くを費やすことになりますが
副題にもあります通りその中の1人、姫こと “清浄院マリカ” に重点を置いて話を進めて
いく形になります。・・・それにしても突飛なキャラクター多いな。

“りゆ” の無邪気で無垢なところと、“幸子” のお花畑が見えそうなアホっぷりが目に
つきます。挿絵にもなっているのでお読みになればお分かりいただけるかと思いますけど。
“オッサン” はモロに役得だよなぁ。“茂” もある意味そうなんだろうなぁ。

カースト、というかクラスごとの上下関係がありますので差別発言とかも出てきます。
そういったものが苦手、という方には難しいかも知れませんが限りある力を合わせて
困難に打ち勝つまでの過程と結果は晴れ晴れするものがあります。次巻にも期待です。

posted by 秋野ソラ at 00:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月30日

『精霊使いの剣舞8 決戦前夜』

志瑞祐 先生が贈る学園ファンタジー、シリーズ第8巻。「精霊剣舞祭」 決勝戦へと駒を
進めた “カミト” たちの束の間の休息に、それぞれの思い出話で過去を振り返ります。
(イラスト:桜はんぺん 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/896


「夜の剣舞を舞うのかもしれないわ」 というセリフがなぜかツボに入りました。淫王だの
お昼の魔王だの散々な言われようの “カミト” ですが、相変わらずの役得ぶりに爆発を
祈念せずにはいられません。もっと際どい絵があっても良かったかな、“レオノーラ” は。

彼の異性交遊を後押しする茶目っ気を見せつつ現れた黄昏の魔女 “グレイワース” に
ついての昔語り。“カミト” もいろんな面で苦労していたことが窺えます。コスプレ
させられるとか大変ですね。その昔話を聞いた “クレア” の反応がまた微笑ましい。

そんな “クレア” の昔話も実に意外性のある内容で至極驚かされたという気がします。
“グレイワース” の突然の来訪にも実は意味があって、という展開。そして今回行われる
「精霊剣舞祭」 の異常性を予感させるエピローグに次巻への期待が高まるというものです。

posted by 秋野ソラ at 00:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月29日

『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉5』

川口士 先生が贈る戦姫ファンタジー第5巻。ガヌロン軍、テナルディエ軍、銀の流星軍と
三つ巴の戦端が切り開かれる中、“ティグル” には1つの決断を迫られることになります。
(表紙・口絵イラスト:よし☆ヲ 先生 本文イラスト:柳井伸彦 先生)

http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/book_detail/886


過去の生い立ちから今の価値観を抱かざるをえなかった “テナルディエ”。アルサスを
襲った彼の判断、その理由を彼に直接問いただした “ティグル”。迷いなく臨んだ両者の
一騎打ちは深く静かに心を揺らすものがあって本作らしい名勝負でありました。

今巻では都合により 柳井伸彦 先生が本文の挿絵を担当することになりましたが、キャラを
掴むのに手間取って読む時間がいつもより掛かってしまった感があります。イラストという
直接的なイメージにも頼ってライトノベルを読んでいるんだな、と再認識させられた次第。

“ティグル” を巡って言い争う “エレン” と “ミラ” のやりとりもますます熱を帯びてきた
ところで彼も意味深長な称号を “ファーロン” 王より拝命したり、と複雑な想いを各々に
抱かせつつ半年の年月が過ぎ、第二部への幕が開くということで引き続き期待する所です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月28日

『棺姫のチャイカX』

虚淵玄 先生の帯コメント、茶菓山しん太 先生のコミックス第2巻発売に後押しされる
榊一郎 先生のシリーズ第5巻。「禁断皇帝」の遺体を巡り三つ巴の戦闘に突入します。
(イラスト:なまにくATK 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201205000017


今回は “フレドリカ” に様々な面で助けられる、というか彼女が居なかったら話が全然
進まなかっただろうな、と思えるくらいの展開でした。彼女の “トール” に対する感情
というか関係性がまた一つ読みにくくなったな、という気もしつつ。

“アカリ” の豹変に伴い、“チャイカ” も魔力源が不足している中で頑張ってくれて
おります。魔力源を補う緊急手段、“トール” が 「禁じ手」 にしろ、と厳命したその
手段がいつか物語の大きな変換点に繋がるのではないかと気にしているところです。

“ガヴァーニ” 公爵が持つとされる 「遺体」 の一部を狙って “トール” も孤軍奮闘の
活躍を見せてくれましたが、相手のほうが一枚上手であったようで更なる裏切りに遭い
“チャイカ” の絶叫を呼ぶ窮地へと投げ出されるところで次巻へと続いちゃいます。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月27日

『スカイ・ワールド2』

瀬尾つかさ 先生が贈るオンライン冒険ファンタジー第2巻。10日以内にクリアしないと
死亡する呪いのクエストを発動させた “かすみ” を救うべく “ジュン” たちが動きます。
(イラスト:武藤此史 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201201000345


「スカイ・ワールド」 におけるクラスを説明する一覧を見ると「制御役」という分類が
存在します。いわゆる「クラウドコントローラー」、対複数キャラとの戦闘において敵の
行動を抑止し味方の攻撃を一点集中させる役割を担うMMORPGによく見られるクラスです。

その中の1つ、「ガンスリンガー」 の “ユーカリア” を迎えてのクエスト攻略。戦闘中に
言動が豹変するというアレな方で実にイイ味を出してます。引っ掻き回し具合が絶妙。
もう一人、「黒魔術師」 “リュカ” を迎えて遂にパーティとしても体裁が整いました。

“かすみ” の窮地においてもクエストバカの本領を発揮する “ジュン” ですが、今回は
油断も重なって少しお灸をすえる結果となりました。サクサクと進む展開の中、“アリス”や
システムに対する新たな疑念を浮上させつつ、次なる場に挑む彼らの活躍が見ものです。

posted by 秋野ソラ at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月26日

『ボクの可愛い国家令嬢』

外敵から日本を護る「国家令嬢」の1人、その専属メイドの代役に選ばれた少年の数奇な
運命を描く 鏡遊 先生の「平和の裏側ラブコメディ」、読ませていただきました。
(イラスト:QP:flapper)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201205000013


「救国の変態」とは言い得て妙ですな。その彼、“鋼” が仕えることになった “凛々花”
はさしずめ「救国の引きこもり」というところか。外敵 「マレビト」 と戦える数少ない
存在なのに “はがね” のお願いがないと出向かないとかやっかいなお嬢様ですな。

突然代役を務めることになった “鋼” がなぜその役割を担えるのか、とか彼の特性で
あるとか、性格であるとか、そういった設定を「幻獣使い(ファントムテイマー)」という
能力が上手くカバーしていて好感触。そして男の娘にもなれる容姿とはオイシイところで。

大役、というか大厄というか、そんな状況に彼を巻き込んだ “衣緒” もだいぶ風変わりな
キャラで面白いです。「真人間になりたい」 という “凛々花” の願望に巻き込まれて
どんなトラブルに巻き込まれるのか楽しみです。“はがね”不在の真の理由も含めて。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月25日

『デート・ア・ライブ5 八舞テンペスト』

ringo 先生による本編コミックス、鬼八頭かかし 先生による外伝コミックスも順次発売と
なりアニメ化への準備が着々と進む 橘公司 先生の大人気シリーズ第5巻の登場です。
(イラスト:つなこ 先生)

http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201204000279


「デレさせる」 「精霊一柱ずつ」 「三択の選択肢で」 というこれまでの話で見せた要素を
上手く逆手にとる展開で物語を構成してきましたな、という驚きにも似た思いを感じずには
いられませんでした。・・・キワどいイラストが多めだったところもそうかな(苦笑)。

何かと競争が絶えない八舞姉妹、“耶倶矢” と “夕弦” の攻勢に “士道” もたじろぐ
ばかりでしたが、彼女たちの真意を聞いてからの行動パターンはやはり彼らしいものが
あったと言えるでしょう。読み手としても彼女たちの悲劇なんて受け入れたくないですし。

二人を救うために力を振るった “士道”。彼の可能性はどこへ向かうのか。「適切な対処」
が必要となる「最悪の事態」とは何か。ますます不思議さを増していく “折紙” の願いは
叶うのか。そして “十香” の恋模様は。気になる点が満載なところで次巻へ続きます。

posted by 秋野ソラ at 00:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月24日

『モノトーンミュージアムRPG リプレイ 常闇のシェヘラザード』

鋼屋ジン 先生、しのとうこ 先生、ツジヤスノリ 先生、重信康 先生をPLに迎えて贈る
すがのたすく 先生/F.E.A.R.のアイロニックメルヘンRPGのリプレイ集となります。
(イラスト:すがのたすく 先生、しのとうこ 先生)

http://ebten.jp/eb-store/p/9784047281479/


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  アクタ : 「光が見えるなら・・・・・・立って歩けるはずだ」と言って少年の手に
       何かを握らせる。
  GM : お?
  アクタ : 手を開けると、そこには飴玉が。
  アルヴィング : おお、いいですね!
  GM : (演目を丸めて棒状にして)・・・・・・鋼屋さん、頭をお出し下さい。
  アクタ : なんでっっ!?(一同爆笑)
  GM : うおおお許せ! 今すぐこの人をボコボコにしないと生きていけない!
      (一同爆笑)
  アルヴィング : どういう萌えの表現なんだ(笑)。
  ミラ : とりあえず、テーブル叩いて我慢しなさい。
  GM : うおおおおおおおおっ!(テーブルをボコスカ叩く)
 _____________________________________


鋼屋 先生が好演する “アクタ” のダークヒーローぶりに すがの GMが翻弄される場面も
しばしば。・・・この場合は悶絶か(苦笑)。ミラを演じる しの 先生のするどいツッコミも
何度となく入ります。見事な連係プレイです。

「御標」という神が下す啓示を利用(悪用)して世界を危機に陥れる展開が「モノトーン
ミュージアムRPG」の世界観を活かしていてそれを掴みやすくしていますし、ギミックにも
なっているのも良かったと思います。幕の引き方も綺麗でした。

「兆候表」で出た結果の使い方も絶妙だったものが多かったのも印象的。最後“アクタ”が
引いた[現在の喪失]は特に。システム的には 「ダブルクロス」 に近いものがあるのかな
とか勝手に思ったりしました。そういった面で取っ掛かり易かった感じがしましたので。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月23日

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』

「第6回小学館ライトノベル大賞・優秀賞」 を受賞した 赤城大空 先生のデビュー作。
行き過ぎた風紀、性教育の管理社会に抗う下ネタテロ組織 「SOX」 の活動を描きます。
(イラスト/霜月えいと 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#03


「PEACEMAKER(PM)」と呼ばれる小型情報端末を常時装着することを法で定める事により
猥談や卑猥な創作物の禁止し性教育も捻じ曲げ、健全な風紀と健やかな成長を促すという
世界。それが実在したらどうなるのか、という思考実験的な内容になっていると感じました。

多くは従属し、ある者は隠された真実を追い求めようとし、真実を知る者は異常な管理社会
を打破しようと活動する。ここでは中途半端に知識を入手した “アンナ” がどう動いたか
という点が教訓めいた何かを暗喩するかのようで印象的に映りました。

とは言いつつも基本的に変態小説ですし、表紙の時点ですでに手に取ることを躊躇したく
なるような作品です。思いっきり人を選ぶ形にはなっておりますがそんなことが出来るのも
鋭気あふれる 「ガガガ文庫」 ならではでしょう。評価には値すると思っております。

posted by 秋野ソラ at 00:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月22日

『竜と勇者 (あいつ)と可愛げのない私7』

志村一矢 先生が贈るファンタジー小説、第7巻。魔王との対決に向けて魔界へ足を踏み
入れた “アンジェ” や “レックス” たちが予想外の対決と出来事に遭遇します。
(イラスト/ぎん太 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new10


瘴気にあてられた “クリームヒルト” のせいで随分と引っ掻き回された感がある魔界での
ひと悶着。“アイネイア” に対する想い、あるいは引け目があってこそそれを利用される
形となった “イングヴェルデ” が何とも不憫で仕方がありません。

“アイネイア” との決着を着けることに執心し、ついには魔界崩壊の危機という事態を
引き起こした “イングヴェルデ” を止めるべく “レックス” と魔王 “メイ=ヘム” の
一時休戦、共闘体制が組まれる中、“アンジェ” も健闘してくれました。

そして突然の告白、ということで両思いだったんじゃん! と思わず胸を撫で下ろす一幕も。
共闘する過程においてリソースをだいぶ消費してしまった両陣営。それでもけじめを、そして
決着をつけねばならぬ、というところでクライマックスは最終巻へと引き継がれていきます。

posted by 秋野ソラ at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月21日

『VS!!2 ─史上最悪の怪人─』

和泉弐式 先生が贈る熱血アクションストーリー第2巻。「正義の味方」に勝てない状況が
続く中、内部から突き上げられる戦闘員不要論に頭を悩ませる“ニーイチ”たちの物語です。
(イラスト/白羽奈尾 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new15


うおぉ〜、この引きは気になる上に燃えますな! どこまで考えたんだ “ニーイチ” は。
新しい怪人“レヴィアタン”が力不足であることを踏まえての逃げの一手ではないのか?
と思うと「やられた!」という感じがひとしおです。次巻も楽しみであります。

“レヴィアタン”が力を出し切れない理由。そこに悪の組織「アルスマグナ」が一枚岩では
ない雰囲気が見て取れて戦隊モノらしい演出にもつながっていてよろしいかと思います。
彼女をただの高慢ちきな少女にとどめなかった点も良かったと言える気がします。

今回、思わぬところから役得を授受することになった “ニーイチ”、そこから正義の味方
たちの人間関係や彼らが背負うものも少しずつ見えてきました。そういった違う角度から
正義の味方を揺るがす存在となっている “ニーイチ” に注目が集まります。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月20日

『ブラック・ブレット4 復讐するは我にあり』

神崎紫電 先生が贈る近未来ヒロイック・アクション、シリーズ第4巻は巨大モノリス倒壊
と共に東京へなだれ込むガストレアたちを迎え撃つ “蓮太郎” たちの生き様を描きます。
(イラスト/鵜飼沙樹 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new5


前巻の絶望的な状況からさらに浮いて沈んでの展開を繰り返し、東京は死に体と言っていい
ところまで追い込まれました。ステージWのガストレア “アルデバラン” に起死回生の
一発を仕掛ける “蓮太郎” の行動結果が後一歩及ばずとか容赦ないですね、神崎 先生。

戦いの最中、“翠” が示した 「匂い占い」 の結果も最悪のタイミングで露見しましたし、
いずれ “蓮太郎” が相対するのは避けられないと見ていいでしょう。東京の窮地を救う
ために新勢力も流れ込んで来るようですし、“蓮太郎” の周囲の状況も混乱必至かと。

クラスメイトを失った “延珠” もつらい心情の中、何とか立ち直って少しずつ心が疲弊
していく “蓮太郎” を支えてくれています。ですが彼女がウィルス蝕まれていく状況は
止まることもなく。支えを失った彼の未来、というのも気になるところであります。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月19日

『GENESISシリーズ 境界線上のホライゾンX<上>』

TVアニメ第二期放映も好調な 川上稔 先生の学園戦国ファンタジー、シリーズ11冊目。
奥州三国との交渉を終えた武蔵が羽柴勢との対峙に向け、北条への接触を図ります。
(イラスト/さとやす 先生(TENKY))

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new3
http://genesis-horizon.net/


約700ページ。これでも一般的なラノベ作品に比べて2倍くらいあるのですが「薄いな」と
思ってしまうあたりが感覚麻痺を起こしていると言わざるを得ないワケですが(苦笑)。
その分読む時間も短くて済むとか思ってしまうところもアレな感じですが。

武蔵の天下取りに向けて思い悩む流れを変えるかの如く行った “トーリ” の布陣再確認。
その結果、“喜美” が嬉々としてけしかけてくるあたりからの “浅間” の照れ隠しな
言動とかとても微笑ましく、そして可愛らしくてよろしゅうございます。

“要らず” との対峙では “二代” の吹っ切れた強さが印象的でしたし、「白鷺城」との
艦隊戦ではこれまたど派手に新戦略の応酬が見られて熱い展開を迎えました。下巻からは
羽柴勢の十本槍も出てきそうで武蔵との本格対決が予想されます。楽しみなところです。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月18日

『アクセル・ワールド12 ─赤の紋章─』

TVアニメが放映真っ只中となる 川原礫 先生の大人気シリーズ。新アビリティの獲得に
苦心する “ハルユキ” たちが遭遇する新たなアバターとの逸話を描く第16巻の登場です。
(イラスト/HIMA 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new2
http://accel-world.net/


本当に本能のままにペロペロしてるな。うらやまけしからんぞ “ハルユキ” 君!(苦笑)
その上 “リン” から間接キスをされたり、短編 「空色の翼」 では “楓子” に対して
脚フェチぶりを披露したりとやりたい放題ですな。・・・まぁ、それはさて置くとして。

今巻の大きなポイントはやはり、小学6年生だった “黒雪姫” がなぜ 「赤の王」 の首を
落とすに至ったのか、その顛末が明らかになったところ。更には “黒雪姫” の家族関係
にまで踏み込む結果となり、彼女の人間性に更に触れることが出来た点が大きいです。

あとは “アクア・カレント” の登場に期待を持たせつつも、“サーベラス” の本質は
未だ捉えきれていないところがありますし、「ISSキット」 の問題も解決しておりませんし
という 川原 先生らしい悪癖をにじませながら次巻へと続くのでありました

posted by 秋野ソラ at 08:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月17日

『花×華(6)』

岩田洋季 先生が贈る「だぶはなラブコメ」第6巻。後輩からの爆弾発言を受けて“夕”を
巡る “花” と “華” の競争が激化する中、彼がどんな選択肢を選ぶのか注目です。
(イラスト/涼香 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new11


“夕” を挟んだ “花” と “華” の奇跡的な関係。遊園地ではしゃぐ3人をファインダー
越しに覗いた “知佳” がそのことを再認識し、結論を急ごうとする “夕” を諌める姿が
単に面白がって二股を推奨しているわけじゃないことを表していたのが印象的。

変わりたくない、でも変わらなくちゃいけない。“知佳” の真摯な態度を受けてもなお
“花” と “華”、どちらかを選ぶ必要があると決意を新たにした “夕” の気持ちが
二人にも伝わって少しずつ緊張感を増していく3人の心境が丁寧に描写されています。

そこへ来て “葉奈子” から “花” に対する再度のアプローチ。3人の関係どころか
人生の岐路となるかもしれない状況下で迎えたクランクアップ。全てを見据えた“華”が
涙ながらに告げる想い。同調して涙する“花”。クライマックスはほど近いようです。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月16日

『なれる!SE7 目からウロコの?客先常駐術』

公式サイトもオープンし、ボイスドラマの無料配信や相談受付を開始した 夏海公司 先生の
萌えるSE残酷物語。第7巻は客先常駐の不条理に打ちのめされる“工兵”たちを描きます。
(イラスト/Ixy 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new6
http://nareru-se.dengeki.com/


これから社会人になろうとする若人たちにまた新たな厳しい現実を突きつける内容でした。
客先に常駐する、すなわち雇われる側として立場が弱くなるため、“工兵” たちのように
理不尽な要望を突きつけられたりサービス残業を暗喩されたりするのはよくあることです。

若人たちには想像もつかないような超過労働をさせられ “室見” さんのように倒れるだけ
ならまだしも、メンタルをやられて会社どころか社会復帰すら出来ないような人たちの比率が
高いのもこの業界。“工兵” たちのように上手く逃げられるのは奇跡に近いと言えます。

その背景は 夏海 先生が作中でご説明いただいておりますが、コレを第1巻に持ってきて
いたら本当にただの 「SE残酷物語」 で終わってますね。あぶない、あぶない。改めて
技術力を磨く決意をした “工兵” に告げられた一報がどんな事態を呼ぶか、注目です。


#“橋本” 課長のますますキャラが読めない感じがステキすぎます。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月15日

『さくら荘のペットな彼女7.5』

10月よりTVアニメが放映開始となる 鴨志田一 先生の大人気シリーズ、2度目の短編集と
なる今巻は中編「生徒会長とはうはうな彼女」ほか書き下ろしを含む短編2編を収録です。
(イラスト/溝口ケージ 先生)

http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1208.php#new1
http://sakurasou.dengeki.com/
http://sakurasou.tv/


心奪われる出会い。二人きりの勉強会。屋上解放という目標。徐々に距離を縮める夏休み。
文化祭での転機。認めるということ。クリスマスイブのプレゼントとお返し。初詣のお願い。
そして卒業と進学。“総一郎” と “沙織” の面映い恋愛模様が素敵な中編でした。

短編 「風邪を引いたペットな彼女」 では “空太” を弄ぶかのような言動を熱に浮かされ
連発する “ましろ” と、そんな彼女に翻弄されまくりな “空太” のやりとりが楽しめます。
この掛け合いがあってこその 「さくら荘」 という思いを再認識いたしました。

2人のやりとりにツッコミを入れざるを得ない “七海” が抱き続ける “空太” が好き、
という感情が更に膨らんでいく様子を描く短編 「青山七海のもっと乙女なスプリング」 も
随分と甘酸っぱい感じがして良かったです。次は本編で楽しませてもらえると期待してます。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月14日

『のうりん 4』

白鳥士郎 先生が贈る農業高校ラブコメ第4巻。結婚話に沸く地元に向かうことになった
“耕作” や “農” が振り返るそれぞれの過去、そして地方農家の現実を描きます。
(イラスト:切符 先生)

http://www.sbcr.jp/products/4797371352.html


“耕作” の演説、昔語りが胸を打ちます。脱サラして農業を、という話は耳にしないでも
ないですが無計画に実行すると博打よりもタチが悪い結果にも繋がる可能性がある例を、
その結果による影響を受けた者の思いが如何ほどのものかということを示してくれました。

・・・まぁ、最後の意思表示は蛇足もいいところでしたけどね(笑)。挿絵芸の真骨頂を見た
ような気がします。ていうか、あれ3コマ漫画やん(笑)。実習日記における絵の使い回し
も上手く話に繋がっていて良い感じです。それにしても “林檎” のは怖い(苦笑)。

「あるもの探し」 「農家がモテる」 「村コン」 といった現状分析や 「冠水」 「コケヒカリ」
などの豊富な農業知識、更には「長良川鉄道」の宣伝まで織り込むというコメディだけでは
無い要素も充実していてためになります。次は「口蹄疫」問題か、これはまた熱くなりそう。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月13日

『アルシャードセイヴァーRPG リプレイ1 ブレイヴ・ニュー・ワールド』

「アルシャード」シリーズの版上げに伴い、ルールブックと同時刊行となるリプレイ。
その記念すべき第一作を 田中天 先生/F.E.A.R. が満を持して世に送り出します。
(イラスト:ぽぽるちゃ 先生)

http://www.enterbrain.co.jp/fb/pc/08shinkan/08shinkan.html#_12


  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  GM : つーわけで、井上さん、社長(鈴吹)、重信くん、俺というお馴染みの
      メンツに加え、今日は社長のお嬢さんにも参加いただいております。
  井上 : まさか、マジで社長の娘さんがリプレイ参加する日が来ようとはな(笑)。
  鈴吹 : うむ、一応、ペンネームは“鈴吹マユリ”ということにしてもらった。
  マユリ : 皆さん、初めまして。よろしくお願いします!
  重信 : 社長のお嬢さん・・・・・・実在していたんですね。
  鈴吹 : あたりまえだ!(笑)
 _____________________________________


ということでこちらも満を持しての登場となる 鈴吹太郎 先生の娘、“マユリ” さん。
後に 「キュアアックス」 「キュアギロチン」 などと呼ばれる高校生 “しのぶ” を
好演されています。・・・あの決め台詞、格好良くてイイと思いましたよ、殺意高いですが。

“イスカ” という少女のヒロイン性、予言に示された「救済者(セイヴァー)」 という
存在、そして 「ブレイヴ・ニュー・ワールド」 というタイトルに込められた想い。各々が
連動し、そして二転三転する見せ方に魅せられる、といった展開が見どころの一つ。

リプレイの構成としてもルールブックの内容を事細かに転機したり、解説文・説明文を
多く盛り込んだり、と初心者にも分かりやすい作りになっています。ここもポイント。
「奈落」 と対峙する決意を固めた “マユリ” たちが迎える次の境遇に注目しておきます。

posted by 秋野ソラ at 07:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル

2012年08月12日

『GJ部中等部(2)』

ついに 『GJ部』 のアニメ化を決めた 新木伸 先生が贈る四コマ小説、中等部編の第2巻。
あの人に縁のある新入部員を迎え、さらにゆるふわで賑やかなシスターズたちを描きます。
(イラスト/あるや 先生)

http://gagaga-lululu.jp/gagaga/newrelease/index.html#02


本家 「GJ部」 との絡みもあるし、そんな頻繁に “森” さんは呼べないかということで
“小森” さん登場。本家の要素をまた一つ補うカタチになった、という所でしょうか。
無口なことも手伝ってまだまだ謎が多いですが、そこは乞うご期待ということで。

部員が6人になったところで線が結びたくなるワケですが、そこは「アイスの日」において
実に順当な組み合わせを見せてくれました。ただ、カップルになる要素は薄い気がします。
具体的には “ケンケン” の男の子ぶりと “ジル” の姉ダイスキっぷりが足枷な感じで。

それにしても “ジンジン” は相変わらずイジられまくってますね。いろいろと器用らしい
ですし、知識量も豊富なようですのに。彼の地位向上を心より願って止みません(苦笑)。
ということで中等部編の安定したノリに満足しつつ、次巻の刊行を待つのでございます。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル