北沢慶 先生/グループSNE が世に送り出す、本気の 「SW2.0」 リプレイシリーズが登場。
「聖戦士物語」 シリーズの “ロイ” たちに新キャラを迎え堂々の幕開けとなります。
(イラスト:秋津たいら 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201205000028 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヘザー : やはり蛮族でしたか。速やかに倒しましょう。
フィオ : 初めて意見が合いましたね。すぐに殺しましょう。
ロイ : ちょ、ちょっと待って!(笑)
レーシィ : ああ、ロイ王子! 会いたかった!
フィオ : 絶対殺ス!
一同 : (爆笑)!!
フィオ : えねるぎーじゃべ──
一同 : わーわーっ!(みんなで押しとどめる)
_____________________________________
姫さんはブレないなぁ(笑)。それでいて王子が 「グラスノ王国」 に逗留し続けた間
何も無かったというのだからおいたわしい(苦笑)。このシリーズでは“イングリッド”
以外にも王子の傍にあらんとその座を狙う女性陣が多くて一層苦労しそうです。
対する王子も相変わらずのほほんとしてるし、「ここぞ!」 というときの出目の悪さも
そのままだし、何より第一話から××しちゃうとかいきなり神懸かりなところを見せつけて
くれなくてもいいのに(苦笑)。しかもその影響がシナリオ進行にも波及してるし。流石です。
人間側も蛮族側も主戦論に押されて一触即発、という流れ。その裏にどちら側にも争いを
望まぬ勢力がある、という一枚岩ではないところを感じさせる描写。“ロイ” たちが
遊撃手として戦争を食い止められるのか。今後の展開に期待が高まるというものです。
2012年07月31日
2012年07月30日
『ダブルクロス The 3rd Edition リプレイ・ナイツ(3) ナイトアゲンストナイト』
矢野俊策 先生/F.E.A.R. が贈る 「ナイツ」 シリーズ第3巻。「デイズ」 チームとの
対決を経て今度は新旧ナイトフォールの決戦を迎える “瑠璃” たちの動向を追います。
(イラスト:エナミカツミ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201110000121 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハウント : 通信機のスイッチを入れる。瑠璃に向けて。
瑠璃 : 即反応する。──少佐?
ハウント : 瑠璃か。・・・・・・今をもって、私はこのチームを離脱する。
瑠璃 : えっ!?
ハウント : 私は私の目的を遂行する。キミたちはキミたちの任務を遂行したまえ。
瑠璃 : どういうことですか、少佐!
ハウント : 説明はできない。では──キミたちの武運を祈る。
瑠璃 : 少佐! 待ってください、少佐!
_____________________________________
新たな遺産を巡り、金獅子騎士団の移動式海底要塞へと侵入するナイトフォール・チーム。
そこでついにキャラハン家当主の座を追われ亡霊となった“シーザー”こと“ハウント”の
復讐の炎が燃え上がり、捨て身の一手へと駆り立てる展開に。
さらに旧ナイトフォール・メンバーが操られていたことが新旧決戦を意味していたのでは
なく、その先にある対決がそれを指し示していたという濃密なストーリーをこのページ数で
実現してくるところが 矢野 先生の空恐ろしいところで。もちろんPL諸氏の好演ぶりも。
どれだけ絶望を味わい、何度その身を捨てようとしたか知れない “瑠璃” が絆の強さを
もってついに聖杯と向き合う意思を得た反面、思惑の外れた “スナッチャー” の劣情と
憤怒ぶりが対照的で、直接対決を予感させてくれます。次巻も楽しみで仕方がありません。
対決を経て今度は新旧ナイトフォールの決戦を迎える “瑠璃” たちの動向を追います。
(イラスト:エナミカツミ 先生)
【 http://www.kadokawa.co.jp/lnovel/bk_detail.php?pcd=201110000121 】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ハウント : 通信機のスイッチを入れる。瑠璃に向けて。
瑠璃 : 即反応する。──少佐?
ハウント : 瑠璃か。・・・・・・今をもって、私はこのチームを離脱する。
瑠璃 : えっ!?
ハウント : 私は私の目的を遂行する。キミたちはキミたちの任務を遂行したまえ。
瑠璃 : どういうことですか、少佐!
ハウント : 説明はできない。では──キミたちの武運を祈る。
瑠璃 : 少佐! 待ってください、少佐!
_____________________________________
新たな遺産を巡り、金獅子騎士団の移動式海底要塞へと侵入するナイトフォール・チーム。
そこでついにキャラハン家当主の座を追われ亡霊となった“シーザー”こと“ハウント”の
復讐の炎が燃え上がり、捨て身の一手へと駆り立てる展開に。
さらに旧ナイトフォール・メンバーが操られていたことが新旧決戦を意味していたのでは
なく、その先にある対決がそれを指し示していたという濃密なストーリーをこのページ数で
実現してくるところが 矢野 先生の空恐ろしいところで。もちろんPL諸氏の好演ぶりも。
どれだけ絶望を味わい、何度その身を捨てようとしたか知れない “瑠璃” が絆の強さを
もってついに聖杯と向き合う意思を得た反面、思惑の外れた “スナッチャー” の劣情と
憤怒ぶりが対照的で、直接対決を予感させてくれます。次巻も楽しみで仕方がありません。
2012年07月29日
『私とあなたの青春革命。』
広沢サカキ 先生と CUTEG 先生の 『アイドライジング!』 コンビが贈る新シリーズ。
アイドル学科のある学園で強権を発動する生徒会に抗う革命家少女の物語を拝読です。
(イラスト/CUTEG 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1207.php#new16 】
校内で公開処刑とかスゴい学園だな。まぁ、それも「アイドルを守るため」という題目の
下で強い自治権が認められている体制を示すための演出の一つなのでしょうけど。それに
してもパンツとかモロに見えてるからなぁ。揺るぎないなぁ。・・・まぁ、それはさておき。
反体制派として暗躍する “麒麟堂奏子” の活動に巻き込まれた “天道優馬” がとある
事情から駆け出しのアイドルである妹 “使織” を助ける身代わりとして生徒会の手に
落ちた “麒麟堂奏子” を救うべく闘志を燃やして猪突猛進する、という展開が見どころ。
そして組織対組織の確執とは別に、生徒会長 “鳳凰院姿子” と “麒麟堂奏子” の、
共通する過去から生じた相容れない思想の違いからくる対立の図式が今後どう作用して
いくのか、という点が次巻以降の焦点になるものと期待しつつ次巻の刊行を待ちます。
アイドル学科のある学園で強権を発動する生徒会に抗う革命家少女の物語を拝読です。
(イラスト/CUTEG 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1207.php#new16 】
校内で公開処刑とかスゴい学園だな。まぁ、それも「アイドルを守るため」という題目の
下で強い自治権が認められている体制を示すための演出の一つなのでしょうけど。それに
してもパンツとかモロに見えてるからなぁ。揺るぎないなぁ。・・・まぁ、それはさておき。
反体制派として暗躍する “麒麟堂奏子” の活動に巻き込まれた “天道優馬” がとある
事情から駆け出しのアイドルである妹 “使織” を助ける身代わりとして生徒会の手に
落ちた “麒麟堂奏子” を救うべく闘志を燃やして猪突猛進する、という展開が見どころ。
そして組織対組織の確執とは別に、生徒会長 “鳳凰院姿子” と “麒麟堂奏子” の、
共通する過去から生じた相容れない思想の違いからくる対立の図式が今後どう作用して
いくのか、という点が次巻以降の焦点になるものと期待しつつ次巻の刊行を待ちます。
2012年07月28日
『ミニッツ2 〜神の幸運、天使の不運〜』
乙野四方字 先生が贈る学園騙し合いラブストーリー第2巻。相手の心を読む “櫻” の
力では太刀打ちできない、運命を味方につけ常勝するという相手が立ちはだかります。
(イラスト/ゆーげん 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1207.php#new7 】
「ワルツの14番」で “明芳” に勝負を挑むところの駆け引きも相当なものですが、その
常勝少年を巡ってのせめぎ合いもまた想像以上にフェイクの連続で深く静かに熱い展開を
見せてくれています。・・・“櫻” はツメが甘いっすねぇ(苦笑)。
牽制し合う “櫻” と “遙” のやりとりを見ているのが相変わらず面白いところ。更に
今巻では渦中の勝負において男を魅せた “陣内” と感情が表に出ない “よもぎ” が
僅かな成長の一歩を踏み出した場面も目を惹くところがありました。
また、もう一つ焦点を当てるべきところとして、“櫻” が思わぬところから見届ける
ことになった 「鬼火憑き」 の能力のぶつかり合い、その顛末。“茉莉” が気付いた
彼ら、彼女らの共通点が何を意味するのか。続きに期待が掛かる展開となっております。
力では太刀打ちできない、運命を味方につけ常勝するという相手が立ちはだかります。
(イラスト/ゆーげん 先生)
【 http://dengekibunko.dengeki.com/new/bunko1207.php#new7 】
「ワルツの14番」で “明芳” に勝負を挑むところの駆け引きも相当なものですが、その
常勝少年を巡ってのせめぎ合いもまた想像以上にフェイクの連続で深く静かに熱い展開を
見せてくれています。・・・“櫻” はツメが甘いっすねぇ(苦笑)。
牽制し合う “櫻” と “遙” のやりとりを見ているのが相変わらず面白いところ。更に
今巻では渦中の勝負において男を魅せた “陣内” と感情が表に出ない “よもぎ” が
僅かな成長の一歩を踏み出した場面も目を惹くところがありました。
また、もう一つ焦点を当てるべきところとして、“櫻” が思わぬところから見届ける
ことになった 「鬼火憑き」 の能力のぶつかり合い、その顛末。“茉莉” が気付いた
彼ら、彼女らの共通点が何を意味するのか。続きに期待が掛かる展開となっております。
2012年07月27日
『魔法の材料ございます10 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚』
葵東 先生の 「魔材」 シリーズ、ついに2桁巻数へ突入。バラキア神国のクラウト王国
侵攻に “リリアーナ” たちが、そして “シャルト” がどう動くかに焦点が集まります。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/mahou/ 】
何かと後手に回ったり力及ばずな “シャルト” に代わり先陣を切る “リリアーナ”。
そんな彼女に告げられる 「幸運神の加護」 の真実、その根源に秘められたとある偏執。
存在意義を揺るがされてもなお前へと進む彼女の姿はまさしく救国の英雄そのもの。
対する “シャルト” も最後の最後では肩を並べ、なんとか “バルシュタット” と対峙
する気概を取り戻しました。また、「顔見知りの方が大切なんだ」 という彼の澱みない
本心がついに “タトラ” の心をも動かしています。流石という他にありません。
しかしながら、ここまでの一連の流れがすべて “バルシュタット” の思惑通りという
後塵を拝する結果であり、このまま定められたレールを突き進むことになるのか。または
窮鼠の如き “シャルト” が取る一手が流れを変えるか。次巻の動きに注目です。
侵攻に “リリアーナ” たちが、そして “シャルト” がどう動くかに焦点が集まります。
(イラスト:蔓木鋼音 先生)
【 http://ga.sbcr.jp/novel/mahou/ 】
何かと後手に回ったり力及ばずな “シャルト” に代わり先陣を切る “リリアーナ”。
そんな彼女に告げられる 「幸運神の加護」 の真実、その根源に秘められたとある偏執。
存在意義を揺るがされてもなお前へと進む彼女の姿はまさしく救国の英雄そのもの。
対する “シャルト” も最後の最後では肩を並べ、なんとか “バルシュタット” と対峙
する気概を取り戻しました。また、「顔見知りの方が大切なんだ」 という彼の澱みない
本心がついに “タトラ” の心をも動かしています。流石という他にありません。
しかしながら、ここまでの一連の流れがすべて “バルシュタット” の思惑通りという
後塵を拝する結果であり、このまま定められたレールを突き進むことになるのか。または
窮鼠の如き “シャルト” が取る一手が流れを変えるか。次巻の動きに注目です。